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公開番号
2025141850
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2025035068
出願日
2025-03-06
発明の名称
織物構造およびそれに関連する製造方法
出願人
ヤーコプ ミューラー アクチエンゲゼルシャフト フリック
,
JAKOB MULLER AG FRICK
代理人
個人
,
個人
主分類
D03D
21/00 20060101AFI20250919BHJP(織成)
要約
【課題】ベースファブリックの前面の外観および美的特徴への影響を低減しながら機能的縫い糸を組み込むことを可能にする織物構造および方法を提供する。
【解決手段】中央横平面Pに対して相互に両側に前面Fと後面Bを有するベースファブリック2では、緯紡ぎ糸4a、4b、4cは、それぞれのインターレースポイントIPa、IPb、IPcで経紡ぎ糸3と織り合わされており、それぞれのインターレースポイントIPa、IPb、IPcで緯紡ぎ糸が中央横平面Pを横切って経紡ぎ糸の少なくとも1本をオーバーライドしている。少なくとも1本の機能的縫い糸5が、ベースファブリック2の後面Bで、中央横平面Pを横切ることなく、予め定められたパターンに沿って延びており、ベースファブリック2の中央横平面Pと後面Bとの間に位置するステッチ点SPで緯紡ぎ糸4a、4b、4cと連結され、その結果、ステッチ点SPは後面Bの反対側の前面Fから見えない。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
織物構造であって、
経方向(WR)に沿って延びる経紡ぎ糸(3)および緯方向(WF)に沿って延びる緯紡ぎ糸(4a、4b、4c)を含むベースファブリック(2)を備え、
前記ベースファブリック(2)は、前記ベースファブリック(2)の中央横平面(P)に対して相互に両側に前面(F)と後面(B)を有し、
前記緯紡ぎ糸(4a、4b、4c)は、前記緯紡ぎ糸(4a、4b、4c)が前記中央横平面(P)を横切って前記経紡ぎ糸(3)の少なくとも1本をオーバーライドするそれぞれのインターレースポイント(IPa、IPb、IPc)で前記経紡ぎ糸(3)と織り合わされ、
当該織物構造は、さらに、前記ベースファブリック(2)の前記後面(B)で予め定められたパターンに従って延びる少なくとも1本の機能的縫い糸(5)を備え、
前記少なくとも1本の機能的縫い糸(5)は、前記中央横平面(P)を横切ることなく前記ベースファブリック(2)上に設けられており、
前記機能的縫い糸(5)は、前記ベースファブリック(2)の前記中央横平面(P)と前記後面(B)の間に配置されたステッチ点(SP)で緯紡ぎ糸(4b)の1本または複数本と連結されており、その結果、前記ステッチ点(SP)は前記後面(B)の反対側の前記前面(F)から見えない、織物構造。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記緯紡ぎ糸(4a、4b、4c)は、
互いに平行な基本緯紡ぎ糸(4a)と、
前記少なくとも1本の機能的縫い糸(5)を前記ベースファブリック(2)に連結するように構成されたアンカー緯紡ぎ糸(4b)とを、含み、
前記アンカー緯紡ぎ糸(4b)によって形成されるインターレースポイント(IPb)は、前記基本緯紡ぎ糸(4a)によって形成されるインターレースポイント(IPa)に対して、前記緯方向(WF)に沿ってずれて配置される、請求項1に記載の織物構造。
【請求項3】
前記ベースファブリック(2)の前記前面に、前記基本緯紡ぎ糸(4a)は、各々がそれぞれのインターレースポイント(IPa)間で一群の前記経紡ぎ糸(3)上に真っ直ぐに延びる浮遊区間(FS)を有し、相互に隣接する基本緯紡ぎ糸(4a)の前記浮遊区間(FS)は、前記アンカー緯紡ぎ糸(4b)の前記インターレースポイント(IPa、IPb、IPc)を覆う、請求項1または2に記載の織物構造。
【請求項4】
前記緯紡ぎ糸(4a、4b、4c)は、前記基本緯紡ぎ糸(4a)上で前記ベースファブリック(2)の前記前面(F)に面する露出区間(ES)と、前記ベースファブリック(2)の前記後面(B)に面する隠れ区間(HS)とを有する、パターン緯紡ぎ糸(4c)をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項または複数に記載の織物構造。
【請求項5】
前記緯紡ぎ糸(4a、4b、4c)と織り合わされた少なくとも1本の固定紡ぎ糸(6)と、前記ベースファブリック(2)の前記後面(B)に少なくとも1本の機能的縫い糸(5)とを、さらに備え、前記機能的縫い糸(5)は前記ベースファブリック(2)と連結される、請求項1から4のいずれか一項または複数に記載の織物構造。
【請求項6】
前記少なくとも1本の固定紡ぎ糸(6)は前記アンカー緯紡ぎ糸(4b)と織り合わされている、請求項5に記載の織物構造。
【請求項7】
前記少なくとも1本の固定紡ぎ糸(6)は、前記機能的縫い糸(5)の長手方向の展開に沿って前記機能的縫い糸(5)をオーバーライドしてジグザグパターンに従って延びる、請求項5または6に記載の織物構造。
【請求項8】
前記少なくとも1本の機能的縫い糸(5)の各々は、各々が実質的に前記経方向(WR)に沿って延びる複数の互いに平行な固定紡ぎ糸(6)によって前記アンカー緯紡ぎ糸(4b)と織り合わされている、請求項1から7のいずれか一項または複数に記載の織物構造。
【請求項9】
前記固定紡ぎ糸(6)の少なくとも1本は、前記機能的縫い糸(5)の経方向区間(5a)をオーバーライドしてジグザグパターンに従って延びる、請求項5から8のいずれか一項または複数に記載の織物構造。
【請求項10】
前記機能的縫い糸(5)の少なくとも1つの経方向区間(5a)は、前記固定紡ぎ糸(6)の1つをオーバーライドしてジグザグパターンに従って延びる、請求項5から9のいずれか一項または複数に記載の織物構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、織物構造に関する。本発明はまた、織物構造を製造するための方法に関する。より具体的には、対象の織物構造は、特定の技術的ニーズを満たすのに適した1本または複数本の機能的縫い糸を備えている。例えば、機能的縫い糸は、織物構造を通して信号または電気エネルギーを伝送するために使用される導電性縫い糸で構成されてもよく、織物構造は、織物回路基板の特性を有してもよい。導電性縫い糸はさらに、ヒータの特性を有する織物構造において抵抗として機能してもよい。特に、導電性縫い糸はさらに、RFIDの適用後にRFIDシステムを形成するように、織物構造に関連付けられたアンテナループとして機能してもよい。
続きを表示(約 1,400 文字)
【0002】
本明細書において、「紡ぎ糸(yarn)」または「縫い糸(thread)」とは、各々が単一の連続した細長い要素によって作られた1本または複数本の紡ぎ糸からなる、または連続したストランドを形成するために一緒に撚り合わされたまたは撚って作られた繊維からなる、集合体を意味する。
【背景技術】
【0003】
追加の縫い糸および/または機能的縫い糸を提供するいくつかの織物構造および関連する織り方法が知られている。
【0004】
例えば、US2022235499A1は、カバー縫い糸が緯糸挿入装置によって運ばれる緯縫い糸によって織り合わされ、それによって緯縫い糸によって織物に結合されるように、カバー縫い糸がジグザグ状に敷設され且つそれぞれの送り針によって上方から経縫い糸のシェッドに導入された織り構造を開示している。
【0005】
ジグザグシーケンスの端は経紡ぎ糸を固定し、それらがほつれるのを防止する。ジグザグシーケンスの端は、さらなるカバー縫い糸によってさらに固定されてもよく、当該カバー縫い糸は、さらなる送り針によって導入され、ジグザグのインターレースシーケンスを採用してもよい。
【0006】
US 2013/0118633 A1は、製造中にそれぞれの経糸敷設要素によって固定経縫い糸がファブリックに挿入される織機を開示している。導電性または機能的縫い糸で構成されてもよい1本または複数本の追加のカバー縫い糸も、カバー縫い糸ガイドによって所望のシーケンスに従って挿入される。経糸敷設要素は、横方向に移動することができ、固定経縫い糸を経縫い糸方向に沿って敷設してカバー縫い糸を固定させ、新しいパターンおよび効果を可能にする。
【0007】
US2023096264A1は、緯縫い糸が複数の隣接する経縫い糸の上に浮遊した状態でファブリックの特定の点に配置された織物構造を提供する。RFIDアンテナなどの機能的縫い糸であり得るカバー縫い糸は、浮遊緯縫い糸の始端と終端の間の任意の点で浮遊緯縫い糸の下に、送り針によって、配置される。それによってカバー縫い糸は緯縫い糸によって結び付けられ、それによって、前の接合点または結合点の位置と次の接合点または結合点に応じて、浮遊緯縫い糸領域の始端または終端に正確に配置される。
【0008】
カバー縫い糸または機能的縫い糸は、開いたシェッド内に下降され且つベースファブリックの緯紡ぎ糸に固定されたアンカー紡ぎ糸によってファブリックに固定されながら、開いたシェッド内に下降することなくベースファブリック上に敷設されてもよい。
【0009】
しかしながら、既知の技術的解決策にはいくつかの限界と欠点がある。実際、機能的縫い糸とベースファブリックのステッチ点は、ファブリックの前面から見えやすい傾向にある。この状況により、既知の技術的解決策は、例えば、ファブリックの前面の外観が重要となる、ラベルに機能的縫い糸を組み込む場合など、特定の用途に適さないものとなる。
【発明の概要】
【0010】
本発明の目的は、本質的に、既知の技術で遭遇する問題を克服し、ベースファブリックの前面の外観および美的特徴への影響を低減しながら機能的縫い糸を組み込むことを可能にする織物構造および方法を提案することである。
(【0011】以降は省略されています)
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