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公開番号
2025141481
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024041436
出願日
2024-03-15
発明の名称
ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D03D
15/267 20210101AFI20250919BHJP(織成)
要約
【課題】寸法安定性に優れるプリプレグ、及びプリント配線板を実現可能であり、かつ、プリプレグのピンホールの発生を抑制することができる、ガラスクロスを提供する。
【解決手段】ガラス糸を経糸、及び緯糸として含むガラスクロスであって、前記経糸、及び前記緯糸の織密度が50~110本/25mmであり、前記ガラスクロスの厚みが20μm以下であり、バスケットホールを形成する緯糸方向、及び経糸方向の平均隙間間隔が、それぞれ162~240μm、及び65~200μmである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス糸を経糸、及び緯糸として含むガラスクロスであって、
前記経糸、及び前記緯糸の織密度が50~110本/25mmであり、
前記ガラスクロスの厚みが20μm以下であり、
バスケットホールを形成する緯糸方向、及び経糸方向の平均隙間間隔が、それぞれ162~240μm、及び65~200μmである、ガラスクロス。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記ガラス糸のTEX値が0.2~2.0g/1000mである、請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項3】
前記バスケットホールの平均面積が、15000~45000μm
2
である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項4】
面積が15000~45000μm
2
である前記バスケットホールを含む、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項5】
前記ガラス糸は、複数本のガラスフラメントを含み、
前記ガラス糸における、
前記ガラスフィラメントの直径が2.0~4.5μmであり、
前記ガラスフィラメントの本数が10~50本である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項6】
前記バスケットホールにおける比(短辺/長辺)が0.4~0.8である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項7】
前記経糸の平均開繊度が70~110%、及び/又は前記緯糸の平均開繊度が90~140%である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項8】
前記ガラス糸における比(経糸の織密度/緯糸の織密度)が1.0未満である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項9】
前記ガラス糸がシランカップリング剤で表面処理されている、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項10】
前記シランカップリング剤が、下記一般式(1):
X(R)
3-n
SiY
n
・・・(1)
(式中、Xは、
アミノ基を1つ以上有する有機官能基、
ラジカル反応性を有する不飽和二重結合基を1つ以上有する有機官能基又は
1つ以上のアミノ基と1つ以上のラジカル反応性を有する不飽和二重結合基との両方を有する有機官能基、
であり、Yは、各々独立して、アルコキシ基であり、nは、1~3の整数であり、Rは、各々独立して、メチル基、エチル基、及びフェニル基から成る群より選ばれる基である。)
で示されるシランカップリング剤を含む、請求項9に記載のガラスクロス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板等に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の小型化に伴い、プリント配線板の軽量化が強く求められている。プリント配線板に使用される材料の低質量化のため、プリプレグに含まれるガラスクロスにも低質量化が求められている。
【0003】
特許文献1~4は、低質量ガラスクロスを用いてプリプレグを作製する方法を報告している。特許文献1~4のいずれも、ガラスクロスの開繊度又は糸幅の隙間間隔を制御することで、プリプレグにおけるピンホール発生の抑制を試みている。
また、特許文献5は、低質量ガラスクロスを用いてプリント配線板を作製する方法を報告している。また、特許文献6は、低質量ガラスクロスを用いてプリント配線板を作製する方法を報告しており、「表面ガラス糸被覆率」なる値を制御することで、プリント配線板の寸法安定性、及び機械的特性の向上を試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-075805号公報
特開2017-043873号公報
特開2018-021274号公報
WO2019/163159号公報
WO2015/033731号公報
特開2005-213656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、デジタル機器の高機能、及び小型軽量化を背景に、プリント配線板に対して、更なる小型化、及び薄型化、並びに微細配線化かつ高密度配線化が要求されている。そのため、上記のような用途、例えば、プリント配線板用途に用いられる、ガラスクロス、及びプリプレグに対しても、薄膜化に加えて、一層の寸法安定性が要求されている。
【0006】
ガラスクロス、及びプリプレグの薄膜化には、一般に、TEX値(ガラス糸1000mあたりの質量)が小さいガラス糸を使用し、かつ、該ガラス糸を高密度な織密度で製織すること、が有利である。
【0007】
ここで、ガラスクロスにおいて、経糸、及び緯糸により囲まれる隙間部分は、「バスケットホール」と称される。このバスケットホールに熱硬化性樹脂が十分に満たされないことに起因して、プリプレグでは、「ピンホール」と称される欠点が生じる場合がある。織密度を高密度に制御することで、プリプレグにおける欠点(ピンホール)の発生を抑制し易い、また、ガラスクロスの搬送時に該ガラスクロスにシワが生じ難い、という利点が得られることが知られている。
【0008】
しかしながら、織密度を高密度に制御すると、プリプレグの表裏で熱硬化性樹脂量の差が生じ易くなる、ひいては、そのプリプレグ、及び得られるプリント配線板ともに寸法安定性が悪くなる、ことを本発明者らは見出した。
【0009】
そこで、本発明の目的は、寸法安定性に優れるプリプレグ、及びプリント配線板を実現可能であり、かつ、プリプレグのピンホールの発生を抑制することができる、ガラスクロスを提供すること、である。
また、本発明の目的は、かかるガラスクロスを用いて得られる、プリプレグ、及びプリント配線板等を提供すること、である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、以下のとおりである。
[1]
ガラス糸を経糸、及び緯糸として含むガラスクロスであって、
前記経糸、及び前記緯糸の織密度が50~110本/25mmであり、
前記ガラスクロスの厚みが20μm以下であり、
バスケットホールを形成する緯糸方向、及び経糸方向の平均隙間間隔が、それぞれ162~240μm、及び65~200μmである、ガラスクロス。
[2]
前記ガラス糸のTEX値が0.2~2.0g/1000mである、項目1に記載のガラスクロス。
[3]
前記バスケットホールの平均面積が、15000~45000μm
2
である、項目1又は2に記載のガラスクロス。
[4]
面積が15000~45000μm
2
である前記バスケットホールを含む、項目1~3のいずれか1項に記載のガラスクロス。
[5]
前記ガラス糸は、複数本のガラスフラメントを含み、
前記ガラス糸における、
前記ガラスフィラメントの直径が2.0~4.5μmであり、
前記ガラスフィラメントの本数が10~50本である、項目1~4のいずれか1項に記載のガラスクロス。
[6]
前記バスケットホールにおける比(短辺/長辺)が0.4~0.8である、項目1~5のいずれか1項に記載のガラスクロス。
[7]
前記経糸の平均開繊度が70~110%、及び/又は前記緯糸の平均開繊度が90~140%である、項目1~6のいずれか1項に記載のガラスクロス。
[8]
前記ガラス糸における比(経糸の織密度/緯糸の織密度)が1.0未満である、項目1~7のいずれか1項に記載のガラスクロス。
[9]
前記ガラス糸がシランカップリング剤で表面処理されている、項目1~8のいずれか1項に記載のガラスクロス。
[10]
前記シランカップリング剤が、下記一般式(1):
X(R)
3-n
SiY
n
・・・(1)
(式中、Xは、
アミノ基を1つ以上有する有機官能基、
ラジカル反応性を有する不飽和二重結合基を1つ以上有する有機官能基又は
1つ以上のアミノ基と1つ以上のラジカル反応性を有する不飽和二重結合基との両方を有する有機官能基、
であり、Yは、各々独立して、アルコキシ基であり、nは、1~3の整数であり、Rは、各々独立して、メチル基、エチル基、及びフェニル基から成る群より選ばれる基である。)
で示されるシランカップリング剤を含む、項目9に記載のガラスクロス。
[11]
項目1~10のいずれか1項に記載のガラスクロスと、熱硬化性樹脂と、を含む、プリプレグ。
[12]
項目11に記載のプリプレグを含む、プリント配線板。
[13]
項目12に記載のプリント配線板を含む、集積回路。
[14]
項目12に記載のプリント配線板を含む、電子機器。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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