TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025140335
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039675
出願日
2024-03-14
発明の名称
ベクトルプロセッサ、ベクトル演算方法、プログラム
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06F
17/16 20060101AFI20250919BHJP(計算;計数)
要約
【課題】ベクトルプロセッサの性能低下を解決する。
【解決手段】本開示のベクトルプロセッサ100は、ベクトルレジスタ121及びベクトル演算部122をそれぞれ備える複数のベクトル演算ユニット120と、ベクトル命令を分割して複数のベクトル演算ユニット120でそれぞれ実行するよう制御する制御部110と、を備え、制御部110は、ベクトル命令の内容に基づいてベクトル命令が分割実行可能か否かを判定し、分割実行不可能なベクトル命令については、分割したベクトル命令をまとめていずれか1つのベクトル演算ユニットが備えるベクトル演算部で実行するよう制御する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ベクトルレジスタ及びベクトル演算部をそれぞれ備える複数のベクトル演算ユニットと、
ベクトル命令を分割して、複数の前記ベクトル演算ユニットでそれぞれ実行するよう制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ベクトル命令の内容に基づいて当該ベクトル命令が分割実行可能か否かを判定し、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、分割した前記ベクトル命令をまとめていずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部で実行するよう制御する、
ベクトルプロセッサ。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のベクトルプロセッサであって、
複数の前記ベクトルレジスタと、少なくとも1つの前記ベクトル演算部と、がデータを送受信可能なよう接続されており、
前記制御部は、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、複数の前記ベクトル演算ユニットがそれぞれ備える前記ベクトルレジスタに格納された分割した前記ベクトル命令を、いずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部でまとめて実行するよう制御する、
ベクトルプロセッサ。
【請求項3】
請求項2に記載のベクトルプロセッサであって、
前記制御部は、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、いずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部にて分割した前記ベクトル命令がまとめて実行された演算結果を、複数の前記ベクトル演算ユニットがそれぞれ備える前記ベクトルレジスタにそれぞれ分割して格納するよう制御する、
ベクトルプロセッサ。
【請求項4】
請求項3に記載のベクトルプロセッサであって、
前記制御部は、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、いずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部にて実行された演算結果を、実行前に分割した前記ベクトル命令が格納されていた複数の前記ベクトルレジスタにそれぞれ分割して格納するよう制御する、
ベクトルプロセッサ。
【請求項5】
請求項1に記載のベクトルプロセッサであって、
複数の前記ベクトル演算ユニットに対応して、当該ベクトル演算ユニットに分割した前記ベクトル命令を発行する複数のバッファを備え、
前記制御部は、複数の前記バッファがそれぞれ、分割実行不可能な同一の前記ベクトル命令を分割したものを発行予定である場合に、複数の前記バッファが発行予定の分割した前記ベクトル命令を発行するよう制御する、
ベクトルプロセッサ。
【請求項6】
請求項1に記載のベクトルプロセッサであって、
前記制御部は、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、当該ベクトル命令の内容に基づいて、複数の前記ベクトル演算ユニットにより複数段階で実行することで分割して実行可能なように前記ベクトル命令の内容を変更し、変更した前記ベクトル命令の実行を制御する、
ベクトルプロセッサ。
【請求項7】
ベクトルレジスタ及びベクトル演算部をそれぞれ備える複数のベクトル演算ユニットと、
ベクトル命令を分割して、複数の前記ベクトル演算ユニットでそれぞれ実行するよう制御する制御部と、
を備えたベクトルプロセッサにおけるベクトル演算方法であって、
前記制御部が、前記ベクトル命令の内容に基づいて当該ベクトル命令が分割実行可能か否かを判定し、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、分割した前記ベクトル命令をまとめていずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部で実行するよう制御する、
ベクトル演算方法。
【請求項8】
請求項7に記載のベクトル演算方法であって、
前記ベクトルプロセッサは、複数の前記ベクトルレジスタと、少なくとも1つの前記ベクトル演算部と、がデータを送受信可能なよう接続されており、
前記制御部は、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、複数の前記ベクトル演算ユニットがそれぞれ備える前記ベクトルレジスタに格納された分割した前記ベクトル命令を、いずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部でまとめて実行するよう制御する、
ベクトル演算方法。
【請求項9】
請求項8に記載のベクトル演算方法であって、
前記制御部が、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、いずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部にて分割した前記ベクトル命令がまとめて実行された演算結果を、複数の前記ベクトル演算ユニットがそれぞれ備える前記ベクトルレジスタにそれぞれ分割して格納するよう制御する、
ベクトル演算方法。
【請求項10】
ベクトルレジスタ及びベクトル演算部をそれぞれ備える複数のベクトル演算ユニットと、
ベクトル命令を分割して、複数の前記ベクトル演算ユニットでそれぞれ実行するよう制御する制御部と、
を備えたベクトルプロセッサの前記制御部に、
前記ベクトル命令の内容に基づいて当該ベクトル命令が分割実行可能か否かを判定し、分割して実行不可能な前記ベクトル命令については、分割した前記ベクトル命令をまとめていずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部で実行するよう制御する処理を実行させる、
ためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ベクトルプロセッサ、ベクトル演算方法、プログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ベクトル命令では1つの命令で多くのデータを処理するが、それにはオペランドのデータが全て揃っている必要がある。また、近年、プロセッサのマルチコア化が進んでいるため、メモリからのレイテンシが長くなり、各コアでデータがキャッシュされているか否かで各要素のレイテンシにばらつきが起きる傾向にある。そのため、ベクトルロードのようなレイテンシの長い命令の場合、オペランドが準備できるまで長時間の命令の実行が待たされることになる。そして、命令が長時間行われなかった場合、命令バッファなどの資源を長時間占有されることになり、命令バッファなどの利用効率や命令発行の効率が悪くなる。その結果、ベクトルプロセッサの性能低下という問題が生じている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-174961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した問題に対して、特許文献1に記載のように、ベクトル命令を分割して実行可能な部分から実行することが考えられる。しかしながら、ベクトル命令には、要素の最大,最小,総和を求める命令などの全てのオペランドが揃うまで演算できない命令も存在している。このため、依然として、ベクトルプロセッサの性能低下という問題がある。
【0005】
本開示の目的は、上述した課題である、ベクトルプロセッサの性能低下、という問題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態であるベクトルプロセッサは、
ベクトルレジスタ及びベクトル演算部をそれぞれ備える複数のベクトル演算ユニットと、
ベクトル命令を分割して、複数の前記ベクトル演算ユニットでそれぞれ実行するよう制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ベクトル命令の内容に基づいて当該ベクトル命令が分割実行可能か否かを判定し、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、分割した前記ベクトル命令をまとめていずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部で実行するよう制御する、
という構成をとる。
また、本開示の一形態であるベクトル演算方法は、
ベクトルレジスタ及びベクトル演算部をそれぞれ備える複数のベクトル演算ユニットと、
ベクトル命令を分割して、複数の前記ベクトル演算ユニットでそれぞれ実行するよう制御する制御部と、
を備えたベクトルプロセッサにおけるベクトル演算方法であって、
前記制御部が、前記ベクトル命令の内容に基づいて当該ベクトル命令が分割実行可能か否かを判定し、分割実行不可能な前記ベクトル命令については、分割した前記ベクトル命令をまとめていずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部で実行するよう制御する、
という構成をとる。
また、本開示の一形態であるプログラムは、
ベクトルレジスタ及びベクトル演算部をそれぞれ備える複数のベクトル演算ユニットと、
ベクトル命令を分割して、複数の前記ベクトル演算ユニットでそれぞれ実行するよう制御する制御部と、
を備えたベクトルプロセッサの前記制御部に、
前記ベクトル命令の内容に基づいて当該ベクトル命令が分割実行可能か否かを判定し、分割して実行不可能な前記ベクトル命令については、分割した前記ベクトル命令をまとめていずれか1つの前記ベクトル演算ユニットが備える前記ベクトル演算部で実行するよう制御する処理を実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、以上のように構成されることにより、ベクトルプロセッサの性能低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示にかかるベクトルプロセッサの構成を示すブロック図である。
本開示にかかるベクトルプロセッサによる処理の様子を示す図である。
本開示にかかるベクトルプロセッサの処理動作を示すフローチャートである。
本開示にかかるベクトルプロセッサによる処理の様子を示す図である。
本開示にかかるベクトルプロセッサによる処理の様子を示す図である。
本開示にかかるベクトルプロセッサの構成の概略を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
本開示の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面はいずれの実施形態においても関連しうる。
【0010】
[構成]
本実施形態におけるベクトルプロセッサは、図1に示すようなベクトル演算制御回路にて構成される。具体的に、ベクトル演算制御回路は、命令発行部1と、ユニット実行状況管理部2と、ユニット0追い越しバッファ30と、ユニット1追い越しバッファ31と、ユニット0ベクトル演算部4と、ユニット1ベクトル演算部5と、メモリ6と、メモリネットワーク7と、ストア制御部8と、を備えている。また、ユニット実行状況管理部2は、分割判定部21及びエントリ制御部22を備えている。また、ユニット0ベクトル演算部4は、リード制御部41、ベクトルレジスタ42、演算器43を備えており、ユニット1ベクトル演算部5も同様に、リード制御部51、ベクトルレジスタ52、演算器53を備えている。なお、上述したユニット実行状況管理部2などの構成による機能は、ベクトル演算制御回路に搭載された演算装置がプログラムを実行することで実現される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
日本電気株式会社
学習装置
25日前
日本電気株式会社
分析装置
1日前
日本電気株式会社
学習装置
1か月前
日本電気株式会社
原子発振器
27日前
日本電気株式会社
超伝導量子回路
21日前
日本電気株式会社
マルチバンドバラン
19日前
日本電気株式会社
量子回路装置と制御方法
1日前
日本電気株式会社
検知装置および検知方法
1日前
日本電気株式会社
量子回路装置と制御方法
1日前
日本電気株式会社
端末装置および無線通信方法
12日前
日本電気株式会社
機器冷却装置及びその冷却方法
13日前
日本電気株式会社
プログラム、算出装置、及び方法
13日前
日本電気株式会社
処理装置、方法、及びプログラム
25日前
日本電気株式会社
TS合成装置および放送システム
28日前
日本電気株式会社
リング共振器、およびその製造方法
27日前
日本電気株式会社
推定装置、推定方法及びプログラム
4日前
日本電気株式会社
推定装置、推定方法及びプログラム
4日前
日本電気株式会社
システム及びマイグレーション方法
1日前
日本電気株式会社
ピーク抑圧装置及びピーク抑圧方法
11日前
日本電気株式会社
リング共振器、およびその製造方法
26日前
日本電気株式会社
処理装置、処理方法、及びプログラム
1日前
日本電気株式会社
管理システム、管理方法及びプログラム
11日前
日本電気株式会社
判定装置、判定方法、及び、プログラム
21日前
日本電気株式会社
通信システム及びパケット順序補正方法
12日前
日本電気株式会社
予測システム、予測方法及びプログラム
4日前
日本電気株式会社
画像検索装置、画像検索方法及び記憶媒体
22日前
日本電気株式会社
処理システム、処理方法およびプログラム
4日前
日本電気株式会社
マルチコアファイバ増幅器及び光増幅方法
19日前
日本電気株式会社
情報処理装置、情報処理方法、プログラム
25日前
日本電気株式会社
映像伝送装置、映像伝送方法、プログラム
1日前
日本電気株式会社
情報処理装置、情報処理方法、プログラム
25日前
日本電気株式会社
情報処理システム、処理方法、プログラム
1日前
日本電気株式会社
情報処理装置、情報処理方法、プログラム
28日前
日本電気株式会社
映像処理装置、映像処理方法、プログラム
1日前
日本電気株式会社
処理システム、処理方法、およびプログラム
29日前
日本電気株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
4日前
続きを見る
他の特許を見る