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公開番号
2025136801
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035656
出願日
2024-03-08
発明の名称
試験装置
出願人
学校法人東海大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01M
13/02 20190101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約
【課題】高トルク出力のモータを必要とせず、かつ、試験運転中に滑り率を変えることもできる動力伝達部品の試験装置を提供すること。
【解決手段】2組のローラ対の各ローラがそれぞれ装着されている2本の回転軸をそれぞれ独立して回転させる2つのモータと、2組のローラ対に、それぞれ独立して押し付け力を付与する2つの押し付け力付与装置とを備えることにより、滑り率を頻繁に変える試験を効率よく行うことができとともに、2組のローラ対によりトルクの循環を生じさせて低出力トルクのモータで高出力トルクの試験を実施することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
平行に配置された2本の回転軸と、
前記2本の回転軸をそれぞれ独立して回転させる2つのモータと、
前記2本の回転軸のそれぞれに2つずつ装着されたローラからなり、相互に接触して回転トルクを伝達する2組のローラ対と、
前記2組のローラ対に、それぞれ独立して押し付け力を付与する2つの押し付け力付与装置と、
を備えた試験装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記2本の回転軸の一方の回転軸において、
前記一方の回転軸を駆動するモータと前記モータ側のローラとの間、及び、前記ローラと前記モータと反対側のローラとの間のそれぞれに、トルクメータを設けた請求項1に記載の試験装置。
【請求項3】
前記一方の回転軸に装着されたローラの半径より、他方の回転軸に装着されたローラの半径を小さくして、前記他方の回転軸を増速させる請求項2に記載の試験装置。
【請求項4】
前記2組のローラ対の一方のローラ対は試験結果のデータが出力される試験用ローラ対であり、試験用ローラ対の増速比は、他方のローラ対の増速比より大きい、請求項3に記載の試験装置。
【請求項5】
前記トルクメータからの出力を入力し、前記2つのモータの出力トルクと前記2つの押し付け力付与装置の押し付け力を制御する制御装置を設けた、請求項4に記載の試験装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記トルクメータからの出力に基づいて、前記他方の回転軸を回転させるモータの必要出力トルクが小さくなるように、前記2つの押し付け力付与装置の少なくとも一方の押し付け力を制御する、請求項5に記載の試験装置。
【請求項7】
前記請求項4に記載の試験装置を用いた試験方法であって、
前記他方の回転軸を回転させるモータの必要出力トルクが小さくなるように、前記試験用ローラ対の押し付け力に対する前記他方のローラ対の押し付け力を設定する試験方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達部品についての試験装置、特に、転がり摩擦試験装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電気自動車の駆動装置の開発、特に、高速回転によってモータを小型化する開発において、モータに組み合わせる減速機も高速に耐える必要があり、対策として動力伝達部品である歯車やトラクションドライブに関して、高速回転での伝達効率や耐焼付き性についての試験をすることが必要とされている。動力伝達部品の高速回転での試験として、転がり摩擦試験があり、現在、電気自動車の分野においても、転がり摩擦試験装置の研究・開発が進められている。
【0003】
従来より、転がり摩擦試験装置として、摩擦係数(トラクション係数)の測定には二筒試験機、転がり疲労の評価にはローラピッチング試験機がよく使われている。二筒試験機に関しては、特許文献1が二筒試験機を用いた技術に関する特許公告公報であり、また、ローラピッチング試験機に関しては、非特許文献1が、ローラピッチング試験機についての紹介記事である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭52-9881号公報
【非特許文献】
【0005】
丸山貴史、「ローラーピッチング試験機RPT-402型の紹介」、Sanyo Technical Report Vol21(2014)No.1
【0006】
図1に、二筒試験機の構成図が記載されている。二筒試験機は、対向して接触する2つのローラを、それぞれ別のモータで回転させて、ローラ間で生じるすべり摩擦に関する試験を行うもので、図1に記載されているように、入力側の回転軸11を介して入力側のモータ12によりローラ13を回転させ、また、出力側の回転軸21を介して出力側のモータ22によりローラ23を回転させ、ローラ13とローラ23は、押付け力付与装置14により設定された押付け力で押し付けられる。なお、モータ12とローラ13の間にはトルクメータ15が備え付けられている。
【0007】
入力側のモータ12による入力側の回転軸11の回転数と、出力側のモータ22による出力側の回転軸21の回転数が異なれば、ローラ13とローラ23の間には滑りが生じ、押付け力付与装置14により設定された押付け力に基づいて滑り摩擦力が発生する。そして、回転軸に沿って記載されている矢印のように、ローラ13とローラ23の間の滑り摩擦力により、入力側のモータ12で生じた出力トルクが、入力側の回転軸11->ローラ13->ローラ23->出力側の回転軸21->出力側のモータ22へと伝動される。
【0008】
二筒試験機は図1の構成によって、ローラ13とローラ23の間に滑りを生じさせて、転がり摩擦に関する各種の試験を行うことができる。押付け力付与装置14によって設定される押付け力を変更させながら、入力側のモータ12及び出力側のモータ22の回転数を任意に設定できることから、簡単にローラ13とローラ23の間に任意の滑り率を与えることができるという利点があり、特に、摩擦係数の測定を必要とする試験に多く用いられる。一方で、ローラ13とローラ23に大きなパワーを与えるためには、高トルク出力のモータを必要とし、大容量の電源も必要となることから、電源やモータが高価格になり、試験装置の運転は高コストとなるという欠点がある。
【0009】
図2に、ローラピッチング試験機の構成図が記載されている。ローラピッチング試験機は、平行に配置された2つの回転軸の一方を回転させるモータと、2つの回転軸のそれぞれに装着され対向して接触する2つのローラと、2つの回転軸のそれぞれに装着され噛み合って回転力を伝達する歯車機構とからなる転がり摩擦試験機であり、図2に記載されているように、入力側の回転軸31を介して入力側のモータ32によりローラ33を回転させ、また、入力側の回転軸31に装着されている歯車34及び出力側の回転軸出力側の回転軸41に装着されている歯車44の噛み合いを介して、入力側の回転軸31の回転が出力側の回転軸41に伝わりローラ43を回転させ、ローラ33とローラ43は、押付け力付与装置35により設定された押付け力で押し付けられる。なお、モータ32とローラ33の間にはトルクメータ36が備え付けられている。
【0010】
入力側の回転軸31に装着されるローラ33と出力側の回転軸41に装着されるローラ43の半径の比と、入力側の回転軸31に装着される歯車34と出力側の回転軸41に装着される歯車44の半径の比とが異なれば、ローラ33とローラ43の最外表面の回転速度が異なって、両者の間には滑りが生じるので、押付け力付与装置14により設定された押付け力に基づいて滑り摩擦力が発生する。そして、回転軸、ローラ及び歯車に沿って記載されている矢印のように、ローラ13とローラ23の間の滑り摩擦力により、入力側のモータ32で生じた出力トルクが、入力側の回転軸31->ローラ33->ローラ43->出力側の回転軸41->出力側の歯車44へと伝動されるとともに、出力側の歯車44へと伝動されたトルクは、出力側の歯車44->入力側の回転軸31->ローラ33へと戻され、トルクの循環を生じさせている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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