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公開番号
2025136721
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035518
出願日
2024-03-08
発明の名称
皮膚常在菌のバランス調整剤
出願人
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社豊田中央研究所
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
A61K
8/9789 20170101AFI20250911BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、空間中に存在し得る植物の処理物を種々の方法で適用することにより、皮膚常在菌のバランスを調整又は改善する手段を提供する。
【解決手段】本発明の一態様は、ローズゼラニウムの処理物を有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤に関する。本発明の別の一態様は、本発明の一態様の皮膚常在菌のバランス調整剤を、対象又は該対象が存在する空間に適用することを含む、該対象の皮膚状態を改善する方法に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ローズゼラニウムの処理物を有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
皮膚常在菌のバランス調整が、皮膚常在菌において、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)の割合を増加させる、及び黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の割合を減少させる、の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の皮膚常在菌のバランス調整剤。
【請求項3】
ローズゼラニウムの処理物が、ローズゼラニウムの葉の処理物である、請求項1に記載の皮膚常在菌のバランス調整剤。
【請求項4】
ローズゼラニウムの処理物が、ローズゼラニウムの葉の水抽出物である、請求項1に記載の皮膚常在菌のバランス調整剤。
【請求項5】
請求項1に記載の皮膚常在菌のバランス調整剤を、対象又は該対象が存在する空間に適用することを含む、該対象の皮膚状態を改善する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚常在菌のバランス調整剤に関する。特に、本発明は、ローズゼラニウムの処理物を有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤、及び該皮膚常在菌のバランス調整剤を用いる対象の皮膚状態を改善する方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの皮膚には、様々な細菌が存在している。このような細菌は、皮膚常在菌と呼ばれている。皮膚常在菌叢は、皮膚の恒常性及び/又は疾患と関連を有することが示唆されている。例えば、アトピー性皮膚炎では、約90%の患者の皮疹部に有害菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus、以下、「S. aureus」又は「S. au」とも記載する)が定着しているといわれ、この細菌と皮疹の悪化との関連が指摘されている。一方、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis、以下、「S. epidermidis」又は「S. epi」とも記載する)は、表皮常在菌として知られ、抗菌ペプチド等の発現を促進することにより、病原菌への抵抗力を高める有益菌であるといわれている。それ故、ヒトの皮膚上で、皮膚有益菌の菌数を増加又は維持し、同時に、有害菌の菌数を抑えることは重要である。
【0003】
例えば、特許文献1は、糖蜜又はその抽出物と、酒類醸造粕又はその抽出物とを含有し、糖度60~85の液体である、皮膚常在菌のバランス改善剤、及び該皮膚常在菌のバランス改善剤を含有する、液体の皮膚外用剤を記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-195341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記のように、特定の有効成分を含有する皮膚常在菌のバランスを調整又は改善する皮膚外用剤は知られている。しかしながら、空間中に存在し得る植物の処理物を用いて皮膚常在菌のバランスを調整又は改善する手段は知られていなかった。また、皮膚への適用に限定されず、他の適用方法により皮膚常在菌のバランスを調整又は改善する手段は知られていなかった。
【0006】
それ故、本発明は、空間中に存在し得る植物の処理物を種々の方法で適用することにより、皮膚常在菌のバランスを調整又は改善する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決するための手段を種々検討した。本発明者らは、ローズゼラニウムの処理物を対象又は該対象が存在する空間に適用することにより、該対象の皮膚常在菌である有益菌の割合を増加させ、且つ/又は有害菌の割合を減少させて、皮膚常在菌のバランスを調整し得ることを見出した。本発明者らは、前記知見に基づき、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様及び実施形態を包含する。
(実施形態1) ローズゼラニウムの処理物を有効成分として含有する、皮膚常在菌のバランス調整剤。
(実施形態2) 皮膚常在菌のバランス調整が、皮膚常在菌において、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)の割合を増加させる、及び黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の割合を減少させる、の少なくともいずれかを含む、実施形態1に記載の皮膚常在菌のバランス調整剤。
(実施形態3) ローズゼラニウムの処理物が、ローズゼラニウムの葉の処理物である、実施形態1又は2に記載の皮膚常在菌のバランス調整剤。
(実施形態4) ローズゼラニウムの処理物が、ローズゼラニウムの葉の水抽出物である、実施形態1から3のいずれかに記載の皮膚常在菌のバランス調整剤。
(実施形態5) 実施形態1から4のいずれかに記載の皮膚常在菌のバランス調整剤を、対象又は該対象が存在する空間に適用することを含む、該対象の皮膚状態を改善する方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、空間中に存在し得る植物の処理物を種々の方法で適用することにより皮膚常在菌のバランスを調整又は改善する手段を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1において、各試料による黄色ブドウ球菌(S. au)由来の皮膚傷害活性を示す。図中、横軸は、ヒト三次元培養表皮モデル上の菌種及び添加試料であり、縦軸は、皮膚傷害活性(LDH / OD490)である。
実施例1において、各試料を添加したヒト三次元培養表皮モデル上の菌数を示す。図中、横軸は、共生モデル上の菌種及び添加試料であり、縦軸は、表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌の菌数(細胞数)である。また、各棒において、上段が表皮ブドウ球菌(S. epi)の菌数であり、下段が黄色ブドウ球菌(S. au)の菌数である。
実施例2において、ローズゼラニウムの葉の水抽出物を添加したヒト三次元培養表皮モデル上の菌数を示す。図中、横軸は、モデル上の菌種及び試料の希釈率であり、縦軸は、表皮ブドウ球菌(S. epi)及び黄色ブドウ球菌(S. au)の菌数(%、対照に対する相対値)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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