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公開番号2025135879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033921
出願日2024-03-06
発明の名称演算回路、メモリシステムおよび制御方法
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H03M 13/15 20060101AFI20250911BHJP(基本電子回路)
要約【課題】演算回路の規模を抑制する。
【解決手段】演算回路は、第1代入回路と第2代入回路とを備える。第1代入回路は、誤り位置多項式の1次からs次の係数で表される第1入力多項式に検査値を代入してp/2個の第1評価値を計算する。第2代入回路は、第2評価値を計算する。演算回路は、誤り数がt/2以下の場合、p/2個の第1検査値を代入して計算された第1評価値から計算される誤り位置情報と、第1入力多項式の係数を変換した係数で表される第2入力多項式に第1検査値を代入して計算された第2評価値から計算される誤り位置情報と、を含むp個の誤り位置情報を出力する。演算回路は、誤り数がt/2より大きい場合、第1評価値と、誤り位置多項式の(s+1)次からt次の係数で表される第3多項式により計算された第2評価値を変換した第3評価値とに基づいて計算されるp/2個の誤り位置情報を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
符号長がnビット(nは2以上の整数)であり、tビット(tは2以上の整数)以下の誤りを訂正する誤り訂正符号に対する誤り位置多項式の1次からs次(sはt/2以上の最小の整数、または、t/2以下の最大の整数)までの係数で表される第1入力多項式に、p/2個(pは、2≦p<nを満たす偶数の整数)の検査値を代入することにより、p/2個の第1評価値を計算する第1代入回路と、
p/2個の第2評価値を計算する第2代入回路と、を備え、
誤り数がt/2以下の場合、p個の検査値のうち1番目からp/2番目までのp/2個の第1検査値を代入することにより前記第1代入回路により計算された前記第1評価値に基づいて計算されるp/2個の誤り位置情報と、前記第1入力多項式の係数を変換して得られる係数で表される第2入力多項式に対して、前記第1検査値を代入することにより前記第2代入回路により計算された前記第2評価値に基づいて計算されるp/2個の誤り位置情報と、を含むp個の誤り位置情報を出力し、
誤り数がt/2より大きい場合、前記誤り位置多項式の(s+1)次からt次までの係数で表される第3入力多項式に前記第1検査値を代入することにより前記第2代入回路により計算された前記第2評価値を第3評価値に変換し、前記第1検査値を代入することにより前記第1代入回路により計算された前記第1評価値と、前記第3評価値と、に基づいて計算されるp/2個の誤り位置情報を出力する、
演算回路。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
誤り数がt/2以下の場合、前記第1入力多項式のk次(kは1≦k≦t/2を満たす整数)の係数に原始元αの(kp/2)乗を乗算することにより、前記第2入力多項式の係数を求める、
請求項1に記載の演算回路。
【請求項3】
誤り数がt/2より大きい場合、p/2個の前記第2評価値に、予め定められたp/2個の乗算値をそれぞれ乗じることにより、前記第3評価値を計算する、
請求項1に記載の演算回路。
【請求項4】
前記第1代入回路は、前記第1入力多項式にp/2個の検査値を並列に代入して、p/2個の前記第1評価値を計算し、
前記第2代入回路は、前記第2入力多項式または前記第3入力多項式にp/2個の検査値を並列に代入して、p/2個の前記第2評価値を計算する、
請求項1に記載の演算回路。
【請求項5】
前記第1代入回路により計算された前記第1評価値と、前記第3評価値と、を加算することにより、p/2個の第4評価値を計算し、前記第4評価値を用いてp/2個の前記誤り位置情報を計算する、
請求項1に記載の演算回路。
【請求項6】
前記誤り訂正符号は、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号、または、RS(Reed-Solomon)符号である、
請求項1に記載の演算回路。
【請求項7】
不揮発性メモリと、
符号長がnビット(nは2以上の整数)でありtビット(tは2以上の整数)以下の誤りを訂正するための誤り訂正符号を前記不揮発性メモリに書き込むメモリコントローラと、を備え、
前記メモリコントローラは、
前記不揮発性メモリから前記誤り訂正符号を読み出し
前記読み出された誤り訂正符号を受信語としてシンドロームを計算し、
前記シンドロームに基づいて、誤り位置多項式の係数および誤り数を決定し、
前記メモリコントローラは、
前記誤り位置多項式の1次からs次(sはt/2以上の最小の整数、または、t/2以下の最大の整数)までの係数である第1の係数を記憶する第1のレジスタと、
前記誤り位置多項式の(s+1)次からt次までの係数である第2の係数を記憶する第2のレジスタと、
前記誤り位置多項式の0次の係数である第3の係数を記憶する第3のレジスタと、
前記第1の係数を係数として有する第1多項式に1番目からp/2番目までのp/2個(pは、2≦p<nを満たす偶数の整数)の第1検査値をそれぞれ代入することで、p/2個の第1評価値を出力する第1回路と、
前記第1の係数を変換して第4の係数を出力する第1の乗算器と、
前記第1の乗算器から出力される第4の係数と前記第2の係数のうち一方を出力する第1のセレクタと
前記第1のセレクタから出力される係数である第5の係数を係数として有する第2多項式に前記p/2個の第1検査値をそれぞれ代入することで、p/2個の第2評価値を出力する第2回路と、
p/2個の第1の値と前記p/2個の前記第2評価値のうちいずれか一方を出力する第2のセレクタと、
前記第2のセレクタから出力されたp/2個の第2の値を変換してp/2個の第3評価値を出力する第2の乗算器と、
前記p/2個の前記第1評価値と、前記p/2個の前記第3評価値と、前記第3の係数と、に基づいてp/2個の第1の誤り位置情報を出力する第1の加算器と、
前記p/2個の第2評価値と、前記第3の係数と、に基づいてp/2個の第2の誤り位置情報を出力する第2の加算器と、
を含み、
前記誤り数がt/2以下の場合、前記第1のセレクタは前記第1の乗算器から出力される前記第4の係数を出力し、前記第2のセレクタは前記p/2個の前記第1の値を出力し、前記メモリコントローラは前記p/2個の前記第1の誤り位置情報と前記p/2個の前記第2の誤り位置情報とを含むp個の誤り位置情報に基づいて誤り位置を決定し、
前記誤り数がt/2より大きい場合、前記第1のセレクタは前記第2の係数を出力し、前記第2のセレクタは前記p/2個の前記第2評価値を出力し、前記メモリコントローラは前記p/2個の前記第1の誤り位置情報に基づいて誤り位置を決定する
メモリシステム。
【請求項8】
前記誤り数がt/2以下の場合、前記第2の加算器により出力されるp/2個の前記第2の誤り位置情報を出力し、前記誤り数がt/2より大きい場合、無効データを出力する第3のセレクタをさらに備える、
請求項7に記載のメモリシステム。
【請求項9】
前記第1の値は0である
請求項7に記載のメモリシステム。
【請求項10】
前記第1の係数、前記第2の係数、前記第4の係数は、いずれも、2

個(mは1以上の整数)の要素を有するガロア体GF(2

)の元であり、
前記第1の乗算器による前記第1の係数の変換は、前記第1の係数のうちのk次(kは1≦k≦t/2を満たす整数)の係数にガロア体GF(2

)の原始元αの(kp/2)乗を乗算することを含む
請求項7に記載のメモリシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、演算回路、メモリシステムおよび制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
メモリシステムでは、NAND型フラッシュメモリ等のメモリに記憶するデータを保護するために、誤り訂正符号化されたデータがメモリに記憶される。このため、メモリに記憶されたデータを読み出す際には、メモリから読み出された誤り訂正符号化されたデータ(受信語とも称される。)を復号して誤り訂正符号化される前のデータを復元する。
【0003】
誤り訂正符号については、誤り位置多項式を用いた復号技術が知られている。例えば、誤り位置多項式を用いて誤り位置を計算する手法として、チェンサーチが知られている。チェンサーチは、誤り位置多項式に順次値を代入し、誤り位置多項式の出力値が0となる値に基づいて誤り位置を探索する手法である。復号処理の中では、チェンサーチのような誤り位置多項式の根を探索する処理のための演算回路の規模が大きくなる傾向がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2018/0241415号明細書
米国特許出願公開第2021/0263797号明細書
米国特許出願公開第2011/0072334号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、復号処理などの演算に用いられる演算回路の規模を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の演算回路は、第1代入回路と第2代入回路とを備える。第1代入回路は、誤り位置多項式の1次からs次の係数で表される第1入力多項式に検査値を代入してp/2個の第1評価値を計算する。第2代入回路は、第2評価値を計算する。演算回路は、誤り数がt/2以下の場合、p/2個の第1検査値を代入して計算された第1評価値から計算される誤り位置情報と、第1入力多項式の係数を変換した係数で表される第2入力多項式に第1検査値を代入して計算された第2評価値から計算される誤り位置情報と、を含むp個の誤り位置情報を出力する。演算回路は、誤り数がt/2より大きい場合、第1評価値と、誤り位置多項式の(s+1)次からt次の係数で表される第3多項式により計算された第2評価値を変換した第3評価値とに基づいて計算されるp/2個の誤り位置情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係るメモリシステムのブロック図。
実施形態の復号部のブロック図。
構成例1の誤り位置計算部を示すブロック図。
演算器の出力の例を説明するための図。
構成例1の誤り位置計算部を示すブロック図。
誤り数が少ない場合の計算の例を示す図。
誤り数が多い場合の計算の例を示す図。
構成例2の誤り位置計算部の動作を説明するための図。
構成例2の誤り位置計算部の動作を説明するための図。
構成例3の誤り位置計算部の動作を説明するための図。
構成例3の誤り位置計算部の動作を説明するための図。
実施形態の誤り位置計算部の構成例を示すブロック図。
誤り数が多い場合の誤り位置計算部による計算の例を示す図。
誤り位置計算部のより詳細な構成例を示すブロック図。
誤り位置計算部のより詳細な構成例を示すブロック図。
誤り位置計算部のより詳細な構成例を示すブロック図。
実施形態における復号処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる演算回路の好適な実施形態を詳細に説明する。以下では、誤り訂正符号の復号時に誤り位置多項式の根の探索を行う演算回路を含むメモリシステムを例に説明する。演算回路を用いる構成はこの例に限られず、どのようなシステム(装置、機器)であってもよい。
【0009】
まず、本実施形態に係るメモリシステムについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るメモリシステムの概略構成例を示すブロック図である。図1に示すように、メモリシステム1は、メモリコントローラ10と不揮発性メモリ20とを備える。メモリシステム1は、ホスト30と接続可能であり、図1ではホスト30と接続された状態が示されている。ホスト30は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末などの電子機器であってよい。
【0010】
不揮発性メモリ20は、データを不揮発に記憶する不揮発性メモリであり、例えば、NAND型フラッシュメモリ(以下、単にNANDメモリという)である。以下の説明では、不揮発性メモリ20としてNANDメモリが用いられた場合を例示するが、不揮発性メモリ20として3次元構造フラッシュメモリ、ReRAM(Resistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等のNANDメモリ以外の記憶装置を用いることも可能である。また、不揮発性メモリ20が半導体メモリであることは必須ではなく、半導体メモリ以外の種々の記憶媒体に対して本実施形態を適用することも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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