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公開番号2025135374
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033186
出願日2024-03-05
発明の名称積層型コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 27/32 20060101AFI20250910BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】耐電圧特性に優れる積層型コイル部品を提供すること。
【解決手段】コイル部品1は、素体の4内部にコイル状に配置してあるコイル導体5と、素体4の断面で軸方向に沿って隣接するコイル導体5の一対の導体層5a間に配置してあり、軟磁性の金属粒子5a1を含む磁性体層5aと、一対の導体層5aの少なくともいずれかと磁性体層4aとの間に配置してあり、金属粒子4a1よりも絶縁抵抗が高いセラミック粒子4b1を含む抵抗層4bと、を有する。磁性体層4aと抵抗層4bとの間には、金属粒子4a1の間にセラミック粒子4b1が所定割合以上で存在する混合層4cが存在する。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
素体の内部にコイル状に配置してあるコイル導体と、
前記素体の断面で軸方向に沿って隣接する前記コイル導体の一対の導体層間に配置してあり、軟磁性の金属粒子を含む磁性体層と、
前記一対の導体層の少なくともいずれかと前記磁性体層との間に配置してあり、前記金属粒子よりも絶縁抵抗が高いセラミック粒子を含む抵抗層と、
前記磁性体層と前記抵抗層との間に配置してあり、前記金属粒子の間に前記セラミック粒子が所定割合以上で存在する混合層と、を有する積層型コイル部品。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記混合層における前記セラミック粒子を含む領域の面積割合が、25%以上で72%以下である請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項3】
前記セラミック粒子の平均粒径は、前記金属粒子の平均粒径の1/2以下である請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項4】
前記抵抗層は、
前記一対の導体層の少なくともいずれかと接触する第1の抵抗層と、
前記混合層に接触する第2の抵抗層と、
前記第1の抵抗層と前記第2の抵抗層との間に配置してある応力緩和層と、を有する請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項5】
前記抵抗層は、前記セラミック粒子と樹脂とを含み、前記セラミック粒子が、酸化シリコン粒子および/または酸化ジルコニウム粒子を含む請求項1~4のいずれかに記載の積層型コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば積層インダクタなどとして用いられることが可能な積層型コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば特許文献1に示す積層型コイル部品が知られている。この積層型コイル部品では、コイル導体に隣接する応力緩和層の構造が開示されている。応力緩和層は抵抗層としても機能し、コイル層間でショート不良を低減する効果を有する。
【0003】
しかしながら、ショート不良を低減するために抵抗層を介在させたとしても、耐電圧が低下するおそれがあることが本発明者らにより新たに確認され、耐電圧を向上させることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-59749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、耐電圧特性に優れる積層型コイル部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る積層型コイル部品は、
素体の内部にコイル状に配置してあるコイル導体と、
前記素体の断面で軸方向に沿って隣接する前記コイル導体の一対の導体層間に配置してあり、軟磁性の金属粒子を含む磁性体層と、
前記一対の導体層の少なくともいずれかと前記磁性体層との間に配置してあり、前記金属粒子よりも絶縁抵抗が高いセラミック粒子を含む抵抗層と、
前記磁性体層と前記抵抗層との間に配置してあり、前記金属粒子の間に前記セラミック粒子が所定割合以上で存在する混合層と、を有する。
【0007】
この積層型コイル部品では、抵抗層が一対の導体層間に配置してあるため、ショート不良を効果的に防止することが可能になると共に、磁性体層に含まれる軟磁性の金属粒子の材質などに応じた所望のインダクタンスLを確保することができる。また、抵抗層と磁性体層との間には、セラミック粒子が所定割合以上で存在する混合層が存在するために、抵抗層と磁性体層との界面に存在する金属粒子の凸状部が電界集中の起点となりにくくなる。その結果、耐電圧特性が向上すると考えられる。
【0008】
なお、上記に示す混合層が形成されない場合には、抵抗層と磁性体層との界面に存在する金属粒子の凸状部が電界集中の起点となり絶縁破壊が生じると考えられる。絶縁破壊が生じると、インダクタンスLが大幅に低下してしまう。
【0009】
好ましくは、前記混合層における前記セラミック粒子を含む領域の面積割合が、25%以上で72%以下である。このような範囲にあるときに、ショート不良を防止しつつ、耐電圧特性が向上し、所望のインダクタンスLを確保することが容易になる。なお、上記の面積割合が増大するほど、耐電圧特性が向上する傾向にあり、面積割合が少ないほど、インダクタンスLが向上する傾向にある。
【0010】
好ましくは、前記セラミック粒子の平均粒径(D50)は、前記金属粒子の平均粒径(D50)の1/2以下である。このような関係にあるときに、ショート不良を防止しつつ、耐電圧特性が向上し、所望のインダクタンスLを確保することが容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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