TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025127720
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024599
出願日
2024-02-21
発明の名称
磁気センサの製造方法及び磁気センサ
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H10N
50/01 20230101AFI20250826BHJP()
要約
【課題】1回の工程で複数の磁石層を異なる磁化状態となるように着磁する。
【解決手段】磁気センサは、第1の方向Xと略平行な磁場検知軸4Aと、第1の方向Xと略直交する第2の方向Yに配列した2つの第1の磁石層21A、22Aと、第2の方向において2つの第1の磁石層に挟まれた第1の軟磁性層13Aと、を有する第1の磁場検知素子2Aと、第2の方向Yと略平行な磁場検知軸4Bと、第1の方向Xに配列した2つの第2の磁石層21B、22Bと、第1の方向において2つの第2の磁石層に挟まれた第2の軟磁性層13Bと、を有する第2の磁場検知素子2Bと、第1の磁場検知素子2Aと第2の磁場検知素子2Bとを支持する基板3と、を有する。第1の方向Xと第2の方向Yから略等角度の方向Wから外部磁場が印加され、2つの第1の磁石層21A、22Aと2つの第2の磁石層21B、22Bとが着磁される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の方向と略平行な磁場検知軸と、前記第1の方向と略直交する第2の方向に配列した2つの第1の磁石層と、前記第2の方向において前記2つの第1の磁石層に挟まれた第1の軟磁性層と、を有する第1の磁場検知素子と、
前記第2の方向と略平行な磁場検知軸と、前記第1の方向に配列した2つの第2の磁石層と、前記第1の方向において前記2つの第2の磁石層に挟まれた第2の軟磁性層と、を有する第2の磁場検知素子と、
前記第1の磁場検知素子と前記第2の磁場検知素子とを支持する基板と、
を有する磁気センサの製造方法であって、
前記2つの第1の磁石層と前記2つの第2の磁石層と前記第1の軟磁性層と前記第2の軟磁性層とが前記基板に支持された状態で、前記第1の方向と前記第2の方向から略等角度の方向から外部磁場を印加し、前記2つの第1の磁石層と前記2つの第2の磁石層とを着磁することを有する磁気センサの製造方法。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記第1の磁場検知素子は、外部磁場によって磁化方向が回転する第1の磁化自由層と、前記第1の方向に磁化方向が固定された第1の磁化固定層と、第1の前記磁化自由層と前記第1の磁化固定層との間に位置する非磁性の第1のスペーサ層と、を有し、
前記第2の磁場検知素子は、外部磁場によって磁化方向が回転する第2の磁化自由層と、前記第2の方向に磁化方向が固定された第2の磁化固定層と、第2の前記磁化自由層と前記第2の磁化固定層との間に位置する非磁性の第2のスペーサ層と、を有し、
前記第1の磁化自由層は前記第1の軟磁性層であり、前記第2の磁化自由層は前記第2の軟磁性層である、請求項1に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項3】
前記第1の磁化自由層の中心線と前記2つの第1の磁石層の前記第2の方向と平行な中心線が一致し、前記第2の磁化自由層の中心線と前記2つの第2の磁石層の前記第1の方向と平行な中心線が一致している、請求項2に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項4】
前記第1の磁化自由層は前記外部磁場の印加方向における第1の上流側端部と第1の下流側端部と、を有し、
前記2つの第1の磁石層は、前記第1の上流側端部と対向する第1の上流側磁石層と、前記第1の下流側端部と対向する第1の下流側磁石層と、を有し、
前記第1の磁化自由層の前記第2の方向と平行な中心線が前記2つの第1の磁石層の前記第2の方向と平行な中心線の間にあり、
前記第1の上流側磁石層の前記第2の方向と平行な中心線が前記第1の下流側磁石層の前記第2の方向と平行な中心線より前記外部磁場の印加方向における手前側にあり、
前記第2の磁化自由層は前記外部磁場の印加方向における第2の上流側端部と第2の下流側端部と、を有し、
前記2つの第2の磁石層は、前記第2の上流側端部と対向する第2の上流側磁石層と、前記第2の下流側端部と対向する第2の下流側磁石層と、を有し、
前記第2の磁化自由層の前記第1の方向と平行な中心線が前記2つの第2の磁石層の前記第1の方向と平行な中心線の間にあり、
前記第2の上流側磁石層の前記第1の方向と平行な中心線が前記第2の下流側磁石層の前記第1の方向と平行な中心線より前記外部磁場の印加方向における手前側にある、請求項2に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項5】
前記第1の磁石層の前記第1の方向における寸法が前記第1の磁化自由層の前記第1の方向における寸法より大きく、
前記第2の磁石層の前記第2の方向における寸法が前記第2の磁化自由層の前記第2の方向における寸法より大きい、請求項2に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項6】
前記第1の磁化自由層は前記2つの第1の磁石層と対向する三角形状の2つの第1の端部領域を有し、
前記第2の磁化自由層は前記2つの第2の磁石層と対向する三角形状の2つの第2の端部領域を有する、請求項2に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項7】
前記2つの第1の磁石層は前記第1の端部領域を収容する第1の凹部を有し、
前記2つの第2の磁石層は前記第2の端部領域を収容する第2の凹部を有する、請求項6に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項8】
前記第1の磁化固定層を形成した後、前記第1の方向に磁場を印加しながら前記第1の磁化固定層を加熱して前記第1の磁化固定層を着磁し、
前記第2の磁化固定層を形成した後、前記第2の方向に磁場を印加しながら前記第2の磁化固定層を加熱して前記第2の磁化固定層を着磁する、請求項2に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項9】
前記2つの第1の磁石層の前記第2の方向の寸法は前記第1の方向の寸法より大きく、
前記2つの第2の磁石層の前記第1の方向の寸法は前記第2の方向の寸法より大きい、請求項1に記載の磁気センサの製造方法。
【請求項10】
前記第2の方向に細長く、前記第1の磁場検知素子をシールドする少なくとも一つの第1のシールド層と、
前記第1の方向に細長く、前記第2の磁場検知素子をシールドする少なくとも一つの第2のシールド層と、
を有する、請求項1に記載の磁気センサの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気センサの製造方法と磁気センサに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
複数の磁場検出方向を検知することができる磁気センサが知られている。特許文献1には、2種類のセンサブリッジが基板上に支持された磁気センサが記載されている。2種類のセンサブリッジは直交する2つの磁場成分をそれぞれ検知する。基板にはそれぞれのセンサブリッジにバイアス磁場を印加する複数の磁石が搭載され、複数の磁石は同じ方向に着磁されている。各センサブリッジは4つの素子で構成され、2つの素子の長軸と他の2つの素子の長軸は互いに直交している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2014-515470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された磁気センサでは、複数の磁石を1回の工程で着磁することができる。一方、バイアス磁場は磁気センサの素子の磁化状態を安定させ、出力の線形性や対称性を高めるために印加される。バイアス磁場は一方の組の素子の長軸と平行であるが、他方の組の素子の短軸と平行であるため、他方の組の素子の磁化状態を安定させることは難しい。磁石は素子の向きに合わせて異なる磁化状態となるように着磁することが望ましい。
【0005】
本開示は、1回の工程で複数の磁石層を異なる磁化状態となるように着磁することが可能な磁気センサの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、第1の方向と略平行な磁場検知軸と、第1の方向と略直交する第2の方向に配列した2つの第1の磁石層と、第2の方向において2つの第1の磁石層に挟まれた第1の軟磁性層と、を有する第1の磁場検知素子と、第2の方向と略平行な磁場検知軸と、第1の方向に配列した2つの第2の磁石層と、第1の方向において2つの第2の磁石層に挟まれた第2の軟磁性層と、を有する第2の磁場検知素子と、第1の磁場検知素子と第2の磁場検知素子とを支持する基板と、を有する磁気センサの製造方法に関する。本製造方法は、2つの第1の磁石層と2つの第2の磁石層と第1の軟磁性層と第2の軟磁性層とが基板に支持された状態で、第1の方向と第2の方向から略等角度の方向から外部磁場を印加し、2つの第1の磁石層と2つの第2の磁石層とを着磁することを有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、1回の工程で複数の磁石層を異なる磁化状態となるように着磁することが可能な磁気センサの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第1の実施形態に係る磁気センサの概略構成図である。
図1に示す磁化自由層と磁石層の平面図である。
磁石層の着磁方法を示す概念図である。
第1の実施形態の変形例に係る磁気センサの概略構成図である。
本開示の第2の実施形態に係る磁気センサの磁石層の着磁方法を示す概念図である。
本開示の第3の実施形態に係る磁気センサの磁石層の着磁方法を示す概念図である。
本開示の第4の実施形態に係る磁気センサの磁石層の着磁方法を示す概念図である。
本開示の第5の実施形態に係る磁気センサの磁石層の着磁方法を示す概念図である。
本開示の第6の実施形態に係る磁気センサの磁石層の着磁方法を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照して本開示の磁気センサの実施形態について説明する。以下の説明及び図面において、第1の方向Xは第1の磁場検知素子2Aの磁気検知方向と略平行であり、第2の方向Yは第2の磁場検知素子2Bの磁気検知方向と略平行である。第3の方向Zは後述する積層体の積層方向に一致する。第1の方向Xと第2の方向Yは基板3の素子搭載面3Aと平行である。第1の方向Xと第2の方向Yと第3の方向Zは互いに略垂直である。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る磁気センサ1の概略構成を示す断面図、図2は図1のA-A線に沿った磁化自由層と磁石層の平面図である。図1を参照すると、磁気センサ1は、第1の磁場検知素子2Aと、第2の磁場検知素子2Bと、第1の磁場検知素子2Aと第2の磁場検知素子2Bとを支持する基板3と、を有している。第1の磁場検知素子2Aは第1の方向Xと平行な磁場検知軸(磁場検出方向)4Aを有し、第2の磁場検知素子2Bは第2の方向Yと平行な磁場検知軸(磁場検出方向)4Bを有している。第1の磁場検知素子2Aと第2の磁場検知素子2Bの構成は同じであり、第1の(または第2の)磁場検知素子2A(2B)をX-Y面において90度回転したものが第2の(または第1の)磁場検知素子2B(2A)に対応する。第1の磁場検知素子2Aと第2の磁場検知素子2Bとの間にはAl
2
O
3
からなる絶縁層5が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
電子部品
2日前
TDK株式会社
配線基板
2か月前
TDK株式会社
計測装置
2か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
電源装置
2か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
太陽電池
1か月前
TDK株式会社
電子部品
14日前
TDK株式会社
電子部品
9日前
TDK株式会社
コイル部品
23日前
TDK株式会社
コイル装置
1か月前
TDK株式会社
磁気センサ
22日前
TDK株式会社
磁気センサ
22日前
TDK株式会社
コイル装置
1か月前
TDK株式会社
コイル装置
9日前
TDK株式会社
コイル部品
23日前
TDK株式会社
ガスセンサ
9日前
TDK株式会社
コイル装置
9日前
TDK株式会社
磁気センサ
22日前
TDK株式会社
コンデンサ
1か月前
TDK株式会社
磁気センサ
2日前
TDK株式会社
コイル部品
28日前
TDK株式会社
コイル装置
2か月前
TDK株式会社
磁気センサ
22日前
TDK株式会社
音響デバイス
2か月前
TDK株式会社
フィルタ回路
1か月前
TDK株式会社
積層電子部品
9日前
TDK株式会社
網膜投影装置
2か月前
TDK株式会社
積層型電子部品
1か月前
TDK株式会社
積層コイル部品
2か月前
TDK株式会社
チップバリスタ
1か月前
TDK株式会社
積層コイル部品
1か月前
TDK株式会社
バッチ式熱処理炉
1か月前
TDK株式会社
磁気検出システム
1か月前
TDK株式会社
半導体モジュール
1か月前
続きを見る
他の特許を見る