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公開番号2025134578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032574
出願日2024-03-04
発明の名称目印構造付きエンコーダ
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人
主分類G01D 5/245 20060101AFI20250909BHJP(測定;試験)
要約【課題】軸端からのねじの締め付けにより固定されるモジュラー型エンコーダにおいて、組立て時、モータ軸への取付け時のいずれにおいても、ネジ締め付け時の嵌め合い公差による隙間範囲内でのずれ動きを防止でき、それによって、偏芯量の変化を生じず、ディスクパターンの中心と回転軸の中心との一致の再現性を高めることのできるモジュラー型エンコーダを提供する。
【解決手段】目印構造付きエンコーダ10は、ディスクパターンが形成されているディスク2と、ディスク2を回転軸端に固定するためのディスクマウント3とからなるディスクユニット5を備えるモジュラー型のエンコーダであって、ディスクユニット5にディスクパターンの中心と回転軸の中心を合わせるための目印構造8が設けられている構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ディスクパターンが形成されているディスクと、該ディスクを回転軸端に固定するためのディスクマウントとからなるディスクユニットを備えるモジュラー型のエンコーダであって、
該ディスクユニットに該ディスクパターンの中心と回転軸の中心を合わせるための目印構造が設けられている
ことを特徴とする、目印構造付きエンコーダ。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記目印構造が前記ディスクマウントに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の目印構造付きエンコーダ。
【請求項3】
前記目印構造が、視認可能な前記ディスクマウントの外周部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の目印構造付きエンコーダ。
【請求項4】
前記目印構造が前記ディスクに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の目印構造付きエンコーダ。
【請求項5】
前記目印構造が、視認可能な前記ディスクの外周部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の目印構造付きエンコーダ。
【請求項6】
前記目印構造が、径方向から中心への押圧を受けるための平坦面を備えていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の目印構造付きエンコーダ。
【請求項7】
前記目印構造がDカットであることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の目印構造付きエンコーダ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は目印構造付きエンコーダに係り、特に、ディスクパターンの中心と回転軸中心の一致の再現性向上を目的とした新規な改良に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
図4は、従来のモジュラー型エンコーダにおけるディスクユニットを主とした要部斜視説明図である。モジュラー型エンコーダ510は、ディスクパターンが形成されているディスク52と、該ディスク52を回転軸59端に固定するためのディスクマウント53とからなるディスクユニット55を備えており、ディスクユニット55は回転軸59の軸端にネジで固定される。なおディスクマウント53は、ポール、あるいはシャフトとも称されることがある。
【0003】
エンコーダについては従来、特許出願等もなされている。たとえば後掲特許文献1には、搬送駆動ローラと回転駆動源との間に配置された中間歯車に回転体が取り付けられる構成のエンコーダ装置に関し、エンコーダ装置の検出精度を低下させない程度に回転体の回転偏心量を小さくするために、回転体の中心孔に歯車中心の突出部が軽圧入された状態で形成されている回転体と歯車の面-面固着状態において、中心孔および突出部それぞれに偏心方向を示す目印部が付されており、かつ当該固着状態が、回転体と歯車の偏心方向が相反する方向となるようになされているという構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-65799号公報「エンコーダ装置」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図5は、図4に示した従来のモジュラー型エンコーダの組立て~取付け時における問題を示した斜視説明図である。図中(a)はディスクユニット組立て時、(b)はモータへの取付け時をそれぞれ示す。図示するようにディスクユニット55組立て時(a)においては、ディスク52上のディスクパターンの回転中心を組立治具57の回転中心Ajと一致させ、軸端からねじ固定がなされる。組立て治具57はディスクマウント53に対して隙間嵌めで挿入されるため、ネジの締め付け時に嵌め合い公差による隙間の範囲内でずれ動くことがある。
【0006】
一方、組立てたディスクユニット55のモータへの取付け時(b)においては、ディスク52上のディスクパターンの回転中心Dpを、モータ軸59の回転中心Maと一致させ、軸端からねじ固定がなされる。ここでも、モータ軸59がディスクマウント53に対して隙間嵌めで挿入されるため、ネジの締め付け時に嵌め合い公差による隙間の範囲内でずれ動くことがあり、改善を要する。つまり、図中(b)において、ディスクパターンの回転中心Dpとモータ軸59の回転中心Maのずれがなくなるようにしなくてはならない。
【0007】
このように、モジュラー型エンコーダ510の固定が軸端からのねじ固定により行われる場合、組立て時、モータ軸59への取付け時のいずれの固定においてもずれの発生があり得、改善を要する。また、ディスクユニット55組立時とモータ軸59への取付け時では、嵌め合いの隙間の範囲で偏芯量が変わってしまうため、ディスクパターンの回転中心が回転軸59の中心とずれ、ディスクパターン中心の再現性が低下するという不都合もある。これら、組立時、取付け時における問題の解決が求められ、ディスクパターン中心の再現性の向上が求められる。
【0008】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、軸端からのねじの締め付けにより固定されるモジュラー型エンコーダにおいて、組立て時、モータ軸への取付け時のいずれにおいても、ネジ締め付け時の嵌め合い公差による隙間範囲内でのずれ動きを防止でき、それによって、偏芯量の変化を生じず、ディスクパターンの中心と回転軸の中心との一致の再現性を高めることのできる、モジュラー型エンコーダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明者は上記課題について検討した結果、ディスクユニットを構成する機械加工部品にDカットのような目印をつけることに想到した。そのような目印によれば、軸への固定を行う際にはその目印箇所に対して同一方向からの押付けを行って固定することで、ディスクパターン中心の偏芯量に関する再現性を向上させることができる。かかる着想に基づいて発明者は本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0010】
〔1〕 ディスクパターンが形成されているディスクと、該ディスクを回転軸端に固定するためのディスクマウントとからなるディスクユニットを備えるモジュラー型のエンコーダであって、
該ディスクユニットに該ディスクパターンの中心と回転軸の中心を合わせるための目印構造が設けられている
ことを特徴とする、目印構造付きエンコーダ。
〔2〕 前記目印構造が前記ディスクマウントに設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の目印構造付きエンコーダ。
〔3〕 前記目印構造が、視認可能な前記ディスクマウントの外周部に設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の目印構造付きエンコーダ。
〔4〕 前記目印構造が前記ディスクに設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の目印構造付きエンコーダ。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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