TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025129957
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026966
出願日2024-02-26
発明の名称アキシャルギャップ型レゾルバ、その組立て方法、およびレゾルバ付きモータ
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人
主分類H02K 24/00 20060101AFI20250829BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】製造過程において生じる部品等間の組付け方のばらつきを低減し、誤差精度のばらつきを最小にして、良好な特性を得ることのできるレゾルバを提供すること。
【解決手段】アキシャルギャップ型レゾルバ10は、ステータトランス1とロータトランス2とによりなる励磁部3、およびロータコア4とステータコア5とによりなる出力部6が、いずれも軸MX方向に、それぞれギャップを有するように配置されている構成とする。ロータトランス2およびロータコア4は、ロータ8の鍔状部8Fに取り付けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ステータトランスとロータトランスとによりなる励磁部、および
ステータコアとロータコアとによりなる出力部が、
いずれも軸方向にギャップを有するように配置されている
ことを特徴とする、アキシャルギャップ型レゾルバ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記励磁部または前記出力部の少なくとも一方がインロー構造によって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【請求項3】
本レゾルバのケースにはケース内凹部が設けられており、前記ステータトランスまたはステータコアと該ケース内凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【請求項4】
本レゾルバが取り付けられるモータの後蓋には蓋内凹部が設けられており、前記ステータコアまたはステータトランスと該蓋内凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【請求項5】
本レゾルバのロータには、前記ロータトランスおよびロータコアを組み付けるための鍔(つば)状部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【請求項6】
前記鍔状部にはトランス用凹部が設けられており、前記ロータトランスと該トランス用凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【請求項7】
前記鍔状部にはコア用凹部が設けられており、前記ロータコアと該コア用凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【請求項8】
前記ステータトランス、ロータトランス、ステータコアおよびロータコアが、インロー構造によって組付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【請求項9】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8のいずれかに記載のアキシャルギャップ型レゾルバが取り付けられていることを特徴とする、レゾルバ付きモータ。
【請求項10】
請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載のアキシャルギャップ型レゾルバを組立てる方法であって、
本レゾルバが組付けられる対象であるモータの後端部に前記ステータコアまたはステータトランスの一方が組付けられ、
ついで、それに対向する位置にロータコアおよびロータトランスが組み上げられる
ことを特徴とする、アキシャルギャップ型レゾルバ組立て方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアキシャルギャップ型レゾルバ、その組立て方法、およびレゾルバ付きモータに係り、特に、レゾルバ製造における誤差精度ばらつきを低減する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
図7は、従来のレゾルバの構成例を示す側方視半断面図である。図示するように従来のレゾルバ910は、それぞれコイルを備えているステータトランス91とロータトランス92とによりなる励磁部93、および、それぞれ巻線を備えているステータコア94とロータコア95とによりなる出力部96が、いずれも径方向すなわちラジアル方向にギャップを有するように配置されている。したがって、回転するモータ軸MXに対してラジアル方向に磁束が発生する構造である。製造方法としては、モータMTの上にレゾルバ910の各部品を組上げていく方式といえる。
【0003】
レゾルバの構造については従来、特許出願等も多数なされている。たとえば後掲特許文献1には、スロットリップルレスで高精度のレゾルバ提供を目的として、回転トランスと信号発生部よりなるレゾルバにおいて、ロータコアおよびステータコアを円盤状とし、励磁巻線および検出巻線を、円盤状絶縁基板の両面に形成した複数の半コイル片が外周から内周方向に並列させて、表裏の半コイル片を電気的に接続したコイルパターンを有するものとし、励磁巻線と検出巻線を、アキシャル方向の空隙を介して対向させるという構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平06-311714号公報「アキシャルギャップ・レゾルバ」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図7に示した従来のレゾルバ構造は、その製造過程において、部品等を組立てていく際に生じるトランス―コア間など部品等間の組付け方のばらつき(積み上げ公差)により、誤差精度が好ましくない影響を受ける。つまり、誤差精度のばらつきが大きくなり、レゾルバ特性にも影響が及ぶ。かかる問題の解決が求められる。
【0006】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、製造過程において生じる部品等間の組付け方のばらつきを低減し、誤差精度のばらつきを最小にして、良好な特性を得ることのできるレゾルバを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は上記課題について検討した。その結果、励磁側と出力側の巻線構造をラジアル方向からアキシャル方向へ変えること、およびコイル等の部品をインローで組込むことにより誤差精度ばらつきの最小化を図れることを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0008】
〔1〕 ステータトランスとロータトランスとによりなる励磁部、およびステータコアとロータコアとによりなる出力部が、いずれも軸方向にギャップを有するように配置されていることを特徴とする、アキシャルギャップ型レゾルバ。
〔2〕 前記励磁部または前記出力部の少なくとも一方がインロー構造によって形成されていることを特徴とする、〔1〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
〔3〕 本レゾルバのケースにはケース内凹部が設けられており、前記ステータトランスまたはステータコアと該ケース内凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、〔2〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
〔4〕 本レゾルバが取り付けられるモータの後蓋には蓋内凹部が設けられており、前記ステータコアまたはステータトランスと該蓋内凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、〔2〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
【0009】
〔5〕 本レゾルバのロータには、前記ロータトランスおよびロータコアを組み付けるための鍔(つば)状部が設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
〔6〕 前記鍔状部にはトランス用凹部が設けられており、前記ロータトランスと該トランス用凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、〔5〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
〔7〕 前記鍔状部にはコア用凹部が設けられており、前記ロータコアと該コア用凹部との間にはインロー構造が形成されていることを特徴とする、〔5〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
〔8〕 前記ステータトランス、ロータトランス、ステータコアおよびロータコアが、インロー構造によって組付けられていることを特徴とする、〔1〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバ。
〔9〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕のいずれかに記載のアキシャルギャップ型レゾルバが取り付けられていることを特徴とする、レゾルバ付きモータ。
【0010】
〔10〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載のアキシャルギャップ型レゾルバを組立てる方法であって、本レゾルバが組付けられる対象であるモータの後端部に前記ステータコアまたはステータトランスの一方が組付けられ、ついで、それに対向する位置にロータコアおよびロータトランスが組み上げられることを特徴とする、アキシャルギャップ型レゾルバ組立て方法。
〔11〕 〔8〕に記載のアキシャルギャップ型レゾルバを形成する方法であって、本レゾルバが組付けられる対象であるモータの後蓋に前記ステータコアまたはステータトランスの一方がインロー構造を形成して組付けられ、ついで、該後蓋への組付け状態に対向する位置に、前記ロータコアおよびロータトランスがロータ上の各所定部位との間でインロー構造を形成して組付けられ、ついで、前記ステータコアまたはステータトランスの他方がレゾルバケースとの間でインロー構造を形成して組付けられることを特徴とする、アキシャルギャップ型レゾルバ組立て方法。
〔12〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕のいずれかに記載のアキシャルギャップ型レゾルバを組立てる装置であって、本レゾルバが組付けられる対象であるモータの後端部に前記ステータコアまたはステータトランスの一方を組付けるステータユニット一部組付け手段と、ついで、それに対向する位置にロータコアおよびロータトランスを組み上げるロータユニット組上げ手段とを備えていることを特徴とする、アキシャルギャップ型レゾルバ組立て装置。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

多摩川精機株式会社
電流センサ
8日前
多摩川精機株式会社
ラジアルギャップ型モータ
29日前
多摩川精機株式会社
エンコーダ及び計測システム
8日前
多摩川精機株式会社
エンコーダ及び計測システム
15日前
多摩川精機株式会社
扁平型レゾルバ、およびレゾルバ付きモータ
24日前
多摩川精機株式会社
アウターロータ型モータおよびその製造方法
1か月前
多摩川精機株式会社
アキシャルギャップ型レゾルバ、その組立て方法、およびレゾルバ付きモータ
1日前
個人
充電制御システム
1か月前
個人
永久磁石モーター
4日前
ニデック株式会社
モータ
1か月前
個人
発電装置
1か月前
個人
電流制御形AC-DC電源
1か月前
株式会社ナユタ
電源装置
1か月前
個人
移動体を用いる駐車場発電所
8日前
キヤノン株式会社
電源装置
1か月前
スズキ株式会社
移動システム
1か月前
竹内工業株式会社
配線ダクト
15日前
エイブリック株式会社
バッテリ装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
溶接装置
1日前
サンデン株式会社
電力変換装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
1か月前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
1か月前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
1か月前
サンデン株式会社
電力変換装置
1か月前
富士電機株式会社
整流装置
23日前
株式会社ダイヘン
移動装置
8日前
三菱ケミカル株式会社
電池
4日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
29日前
株式会社ダイヘン
給電装置
1か月前
個人
回転力発生装置
1か月前
愛知電機株式会社
巻線方法および巻線装置
3日前
日産自動車株式会社
回転電機
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電池システム
1か月前
ダイハツ工業株式会社
充電システム
1か月前
住友電装株式会社
電気接続箱
18日前
ミツミ電機株式会社
電源回路
1か月前
続きを見る