TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025118464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013788
出願日2024-01-31
発明の名称扁平型レゾルバ、およびレゾルバ付きモータ
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人
主分類H02K 24/00 20060101AFI20250805BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本体を薄くして高さ方向に省スペース化することができ、モータなどへ組み込んだ際の小型化を可能とするレゾルバを提供すること。
【解決手段】扁平型レゾルバ10は、回転トランスを構成する一次巻線部1と、変調した信号が取り出される二次巻線部4とからなり、その径方向に該一次巻線部1と二次巻線部4が並置されていること、すなわち軸9方向と直交する平面上に両巻線部1、4が備えられることを主たる構成とする。なお、一次巻線部1は対向するステータトランス2とロータトランス3からなり、二次巻線部4は対向するステータコア5とロータコア6からなる。また、ステータトランス2とステータコア5はステータ7に、ロータトランス3とロータコア6はロータ8に、それぞれ設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転トランスを構成する一次巻線部と
変調した信号が取り出される二次巻線部とからなるレゾルバであって、
一次巻線部はロータトランスとステータトランスによって構成され、
二次巻線部はロータコアとステータコアにより構成され、
二次巻線部のみ2相のコイルで構成され、
一次巻線部の1相のコイルへ電圧を印加し、二次巻線部の2相コイルより電圧が出力される方式であり、
その径方向に該一次巻線部と二次巻線部が並置されている
ことを特徴とする、扁平型レゾルバ。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記一次巻線部が内径側、前記二次巻線部が外径側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の扁平型レゾルバ。
【請求項3】
前記一次巻線部が外径側、前記二次巻線部が内径側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の扁平型レゾルバ。
【請求項4】
前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該一次巻線部の要素であるステータトランスであることを特徴とする、請求項1に記載の扁平型レゾルバ。
【請求項5】
前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該一次巻線部の要素であるロータトランスであることを特徴とする、請求項1に記載の扁平型レゾルバ。
【請求項6】
前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該二次巻線部の要素であるステータコアであることを特徴とする、請求項1に記載の扁平型レゾルバ。
【請求項7】
前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該二次巻線部の要素であるロータコアであることを特徴とする、請求項1に記載の扁平型レゾルバ。
【請求項8】
前記一次巻線部の仕様および二次巻線部の仕様がいずれも同一ではあるがそれらが軸方向に並置された場合の構成と比べて、軸方向寸法すなわち高さが90%以下であることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の扁平型レゾルバ。
【請求項9】
請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の扁平型レゾルバが取り付けられていることを特徴とする、レゾルバ付きモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は扁平型レゾルバ、およびレゾルバ付きモータに係り、特に、レゾルバの省スペース化を実現するための新規な構造に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
図6は、従来のレゾルバの構造を示す半断面図である。図示するように従来のレゾルバ610は、対向するステータトランス62とロータトランス63からなる 一次巻線部61と、対向するステータコア65とロータコア66からなる二次巻線部64とは、軸69方向上に、すなわち図では二次巻線部64の上方に一次巻線部61がある、縦方向(高さ方向)に配置されている構成である。このため、高さ方向の寸法は、相当程度固定されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-162577号公報「扁平型レゾルバ」
特開2008-039397号公報「扁平型レゾルバ」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図6に示したように従来型のレゾルバ構造では、レゾルバ機能を構成する一次巻線部61、二次巻線部64の各要素が縦に配置されているため、高さ方向の寸法が相当程度固定されることになる。したがって、高さ方向の省スペース化が、難しいという難点がある。
【0005】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、本体を薄くして高さ方向に省スペース化することができ、モータなどへ組み込んだ際の小型化を可能とするレゾルバを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は上記課題について検討した結果、一次巻線部や二次巻線部をそれぞれ構成する各要素の対向方向を保持したままで、一次巻線部と二次巻線部を横に並べて本体を薄くする着想を得た。つまり一次巻線部や二次巻線部を、それらを構成している要素ごとそのまま横一直線に配置するというレゾルバ構造である。かかる着想に基づいて、上記課題を解決する本発明を完成した。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0007】
〔1〕 回転トランスを構成する一次巻線部と
変調した信号が取り出される二次巻線部とからなるレゾルバであって、
一次巻線部はロータトランスとステータトランスによって構成され、
二次巻線部はロータコアとステータコアにより構成され、
二次巻線部のみ2相のコイルで構成され、
一次巻線部の1相のコイルへ電圧を印加し、二次巻線部の2相コイルより電圧が出力される方式であり、
その径方向に該一次巻線部と二次巻線部が並置されている
ことを特徴とする、扁平型レゾルバ。
〔2〕 前記一次巻線部が内径側、前記二次巻線部が外径側に設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の扁平型レゾルバ。
〔3〕 前記一次巻線部が外径側、前記二次巻線部が内径側に設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の扁平型レゾルバ。
〔4〕 前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該一次巻線部の要素であるステータトランスであることを特徴とする、〔1〕に記載の扁平型レゾルバ。
〔5〕 前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該一次巻線部の要素であるロータトランスであることを特徴とする、〔1〕に記載の扁平型レゾルバ。
【0008】
〔6〕 前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該二次巻線部の要素であるステータコアであることを特徴とする、〔1〕に記載の扁平型レゾルバ。
〔7〕 前記一次巻線部および二次巻線部全体の最外部が該二次巻線部の要素であるロータコアであることを特徴とする、〔1〕に記載の扁平型レゾルバ。
〔8〕 前記一次巻線部の仕様および二次巻線部の仕様がいずれも同一ではあるがそれらが軸方向に並置された場合の構成と比べて、軸方向寸法すなわち高さが90%以下であることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載の扁平型レゾルバ。
〔9〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載の扁平型レゾルバが取り付けられていることを特徴とする、レゾルバ付きモータ。
【発明の効果】
【0009】
本発明の扁平型レゾルバ、およびレゾルバ付きモータは上述のように構成されるため、これらによれば、レゾルバとしての機能は維持したままで、高さ寸法の削減により本体を薄くすることができ、高さ方向に省スペース化することができ、レゾルバの設置に関する条件を緩和することができる。たとえば、モータに本扁平型レゾルバを取り付けた場合、センサ部分を含めた全長を小さくすることができ、モータ全体としての小型化が実現される。さらに、狭いスペースへの設置が可能となるなど、省スペース化も実現される。
【0010】
また本発明扁平型レゾルバ等によれば、製造現場における設備切替えの負担減少の効果も得られる。すなわち、本発明扁平型レゾルバの製造には、従来型のレゾルバ製造に使用されている巻線機をそのまま使用することができる。一次巻線部、二次巻線部ともに、コアとトランスの形状に大きな変更を要することなく、各配置を変更すればよいからである(少なくともコアについては従来のものをそのまま使える)。したがって、製造設備の変更は無く、あったとしても最小限に留めることができ、従来からの製造工程をそのまま生かすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
充電制御システム
16日前
個人
発電装置
24日前
個人
電流制御形AC-DC電源
23日前
株式会社ナユタ
電源装置
16日前
キヤノン株式会社
電源装置
24日前
竹内工業株式会社
配線ダクト
1日前
スズキ株式会社
移動システム
16日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
26日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
19日前
富士電機株式会社
整流装置
9日前
個人
回転力発生装置
22日前
株式会社ダイヘン
給電装置
17日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
15日前
ダイハツ工業株式会社
充電システム
25日前
住友電装株式会社
電気接続箱
4日前
ミツミ電機株式会社
電源回路
25日前
日産自動車株式会社
回転電機
26日前
富士電機株式会社
電力変換装置
19日前
株式会社デンソー
携帯機
15日前
ローム株式会社
半導体集積回路
3日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
3日前
株式会社アイシン
駆動装置
15日前
個人
延線補助具
22日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
11日前
トヨタ自動車株式会社
電力管理システム
29日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
3日前
三浦工業株式会社
電力供給システム
25日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
3日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
3日前
本田技研工業株式会社
回転電機
24日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
23日前
ローム株式会社
駆動回路
5日前
株式会社デンソー
電力変換装置
19日前
株式会社日立製作所
回転電機
18日前
トヨタ自動車株式会社
充電装置
4日前
続きを見る