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公開番号2025134386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032265
出願日2024-03-04
発明の名称車両の制御装置、車両の制御プログラム、及び車両の制御方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20250909BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ニュートラルを経由したシフトチェンジの際に、車両の運転者が違和感を覚えることを抑制する。
【解決手段】車両の制御装置は、実行装置と、記憶装置と、を備える。記憶装置は、手動変速機のギア段毎に、予め定められた規定回転速度及び所定回転速度を記憶している。実行装置は、手動変速機における実ギア段を特定する。実行装置は、機関回転速度が実ギア段に対応する所定回転速度以上であって実ギア段に対応する規定回転速度未満である場合に、複数の発光部の一部を発光させる第1発光処理を実行する(S51)。実行装置は、機関回転速度が実ギア段に対応する規定回転速度以上である場合に、複数の発光部の全てを発光させる第2発光処理を実行する(S52)。実行装置は、実ギア段がニュートラルである場合に、第1発光処理及び第2発光処理の実行条件が成立しているか否かに拘わらず複数の発光部の全てを消灯させる消灯処理を実行する(S26)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関と、手動変速機と、複数の発光部を含むインジケータと、を備えている車両に適用される制御装置であって、
実行装置と、記憶装置と、を備え、
前記記憶装置は、
前記手動変速機のギア段毎に、前記内燃機関のクランク軸の回転速度である機関回転速度について、前記手動変速機のギア段から上位のギア段へシフトチェンジするのに適した値として予め定められた規定回転速度と、
前記手動変速機のギア段毎に、前記規定回転速度よりも低い値として予め定められた所定回転速度と、を記憶しており、
前記実行装置は、
前記手動変速機における実際のギア段である実ギア段を特定する特定処理と、
前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する所定回転速度以上であって前記実ギア段に対応する前記規定回転速度未満である場合に、前記複数の発光部の一部を発光させる第1発光処理と、
前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する前記規定回転速度以上である場合に、前記複数の発光部の全てを発光させる第2発光処理と、
前記実ギア段がニュートラルである場合に、前記第1発光処理及び前記第2発光処理の実行条件が成立しているか否かに拘わらず前記複数の発光部の全てを消灯させる消灯処理と、
を実行する
車両の制御装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記実ギア段がニュートラルである場合であっても、前記車両が走行していない場合には、前記消灯処理を実行せずに、前記第1発光処理及び前記第2発光処理の実行を許容する
請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記所定回転速度と前記規定回転速度との差の絶対値は、前記手動変速機のギア段が高いほど小さい
請求項1又は請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
内燃機関と、手動変速機と、複数の発光部を含むインジケータと、を備えている車両の制御装置に適用され、
前記制御装置は、実行装置と、記憶装置と、を備え、
前記記憶装置は、
前記手動変速機のギア段毎に、前記内燃機関のクランク軸の回転速度である機関回転速度について、前記手動変速機のギア段から上位のギア段へシフトチェンジするのに適した値として予め定められた規定回転速度と、
前記手動変速機のギア段毎に、前記規定回転速度よりも低い値として予め定められた所定回転速度と、を記憶しており、
前記実行装置に、
前記手動変速機における実際のギア段である実ギア段を特定する特定処理と、
前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する所定回転速度以上であって前記実ギア段に対応する前記規定回転速度未満である場合に、前記複数の発光部の一部を発光させる第1発光処理と、
前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する前記規定回転速度以上である場合に、前記複数の発光部の全てを発光させる第2発光処理と、
前記実ギア段がニュートラルである場合に、前記第1発光処理及び前記第2発光処理の実行条件が成立しているか否かに拘わらず前記複数の発光部の全てを消灯させる消灯処理と、
を実行させる
車両の制御プログラム。
【請求項5】
内燃機関と、手動変速機と、複数の発光部を含むインジケータと、を備えている車両の制御装置に適用され、
前記制御装置は、実行装置と、記憶装置と、を備え、
前記記憶装置は、
前記手動変速機のギア段毎に、前記内燃機関のクランク軸の回転速度である機関回転速度について、前記手動変速機のギア段から上位のギア段へシフトチェンジするのに適した値として予め定められた規定回転速度と、
前記手動変速機のギア段毎に、前記規定回転速度よりも低い値として予め定められた所定回転速度と、を記憶しており、
前記実行装置が、
前記手動変速機における実際のギア段である実ギア段を特定する特定処理と、
前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する所定回転速度以上であって前記実ギア段に対応する前記規定回転速度未満である場合に、前記複数の発光部の一部を発光させる第1発光処理と、
前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する前記規定回転速度以上である場合に、前記複数の発光部の全てを発光させる第2発光処理と、
前記実ギア段がニュートラルである場合に、前記第1発光処理及び前記第2発光処理の実行条件が成立しているか否かに拘わらず前記複数の発光部の全てを消灯させる消灯処理と、
を実行する
車両の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置、車両の制御プログラム、及び車両の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の車両は、内燃機関、トランスミッション、インジケータ、及び制御装置を備えている。内燃機関は、トランスミッションを介して車両の駆動輪へと動力を伝達する。インジケータは、複数の発光ダイオードを備えている。制御装置は、トランスミッションのギア段毎に予め定められた所定回転速度及び規定回転速度を記憶している。規定回転速度は、内燃機関のクランク軸の回転速度である機関回転速度について、現在のギア段から上位のギア段へシフトチェンジするのに適した値を示すものである。所定回転速度は、規定回転速度に対して一定値だけ低い値である。そして、制御装置は、トランスミッションにおける実際のギア段である実ギア段と、その実ギア段に対応する規定回転速度を特定する。その上で、制御装置は、所定回転速度以上である場合に、複数の発光ダイオードの一部を発光させる処理を実行する。また、制御装置は、機関回転速度が実ギア段に対応する規定回転速度以上である場合に、複数の発光ダイオードの全てを発光させる処理を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-265566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような車両において、トランスミッションとして手動変速機を採用したとする。この場合、手動変速機では、シフトチェンジの際に、シフトチェンジの前のギア段からニュートラルを経由して上位のギア段に切り替わる。しかしながら、特許文献1の車両は、ニュートラルを経由するギア段の切り替わりを想定していないので、このような場合のインジケータの制御について検討の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための車両の制御装置は、内燃機関と、手動変速機と、複数の発光部を含むインジケータと、を備えている車両に適用される制御装置であって、実行装置と、記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、前記手動変速機のギア段毎に、前記内燃機関のクランク軸の回転速度である機関回転速度について、前記手動変速機のギア段から上位のギア段へシフトチェンジするのに適した値として予め定められた規定回転速度と、前記手動変速機のギア段毎に、前記規定回転速度よりも低い値として予め定められた所定回転速度と、を記憶しており、前記実行装置は、前記手動変速機における実際のギア段である実ギア段を特定する特定処理と、前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する所定回転速度以上であって前記実ギア段に対応する前記規定回転速度未満である場合に、前記複数の発光部の一部を発光させる第1発光処理と、前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する前記規定回転速度以上である場合に、前記複数の発光部の全てを発光させる第2発光処理と、前記実ギア段がニュートラルである場合に、前記第1発光処理及び前記第2発光処理の実行条件が成立しているか否かに拘わらず前記複数の発光部の全てを消灯させる消灯処理と、を実行する。
【0006】
上記課題を解決するための車両の制御プログラムは、内燃機関と、手動変速機と、複数の発光部を含むインジケータと、を備えている車両の制御装置に適用され、前記制御装置は、実行装置と、記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、前記手動変速機のギア段毎に、前記内燃機関のクランク軸の回転速度である機関回転速度について、前記手動変速機のギア段から上位のギア段へシフトチェンジするのに適した値として予め定められた規定回転速度と、前記手動変速機のギア段毎に、前記規定回転速度よりも低い値として予め定められた所定回転速度と、を記憶しており、前記実行装置に、前記手動変速機における実際のギア段である実ギア段を特定する特定処理と、前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する所定回転速度以上であって前記実ギア段に対応する前記規定回転速度未満である場合に、前記複数の発光部の一部を発光させる第1発光処理と、前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する前記規定回転速度以上である場合に、前記複数の発光部の全てを発光させる第2発光処理と、前記実ギア段がニュートラルである場合に、前記第1発光処理及び前記第2発光処理の実行条件が成立しているか否かに拘わらず前記複数の発光部の全てを消灯させる消灯処理と、を実行させる。
【0007】
上記課題を解決するための車両の制御方法は、内燃機関と、手動変速機と、複数の発光部を含むインジケータと、を備えている車両の制御装置に適用され、前記制御装置は、実行装置と、記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、前記手動変速機のギア段毎に、前記内燃機関のクランク軸の回転速度である機関回転速度について、前記手動変速機のギア段から上位のギア段へシフトチェンジするのに適した値として予め定められた規定回転速度と、前記手動変速機のギア段毎に、前記規定回転速度よりも低い値として予め定められた所定回転速度と、を記憶しており、前記実行装置が、前記手動変速機における実際のギア段である実ギア段を特定する特定処理と、前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する所定回転速度以上であって前記実ギア段に対応する前記規定回転速度未満である場合に、前記複数の発光部の一部を発光させる第1発光処理と、前記機関回転速度が前記実ギア段に対応する前記規定回転速度以上である場合に、前記複数の発光部の全てを発光させる第2発光処理と、前記実ギア段がニュートラルである場合に、前記第1発光処理及び前記第2発光処理の実行条件が成立しているか否かに拘わらず前記複数の発光部の全てを消灯させる消灯処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、シフトチェンジの際に、シフトチェンジの前のギア段からニュートラルを経由して上位のギア段に切り替わっても、実ギア段がニュートラルのある場合には第1発光処理及び第2発光処理が実行されない。そのため、ニュートラルを経由してシフトチェンジする際に、例えばインジケータにおいて一時的にニュートラルに対応した表示内容が表示されてしまうことは抑制される。その結果、車両の運転者が違和感を覚えることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、車両の概略構成図である。
図2は、シフトチェンジによる車速及び機関回転速度の関係を示す説明図である。
図3は、インジケータの正面図である。
図4は、発光制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<車両の概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図4にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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