TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025130117
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027074
出願日2024-02-27
発明の名称スクリーニング方法、スクリーニングキット、オリゴペプチドおよび組成物
出願人森永乳業株式会社
代理人個人
主分類G01N 33/50 20060101AFI20250901BHJP(測定;試験)
要約【課題】本技術は、既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、対象タンパク質と特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドをスクリーニングする方法において、当該対象タンパク質がペプチドと非特異的に結合し得るドメインを有するか否かに関わらず、スクリーニングする技術を提供することを主目的とする。
【解決手段】本発明者らは鋭意研究した結果、対象物質と特異的に相互作用する対象タンパク質の、前記対象物質に対する抗体を用いて、既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーからリガンド候補ペプチドをスクリーニングすることで、前記対象タンパク質が、前記リガンド候補ペプチド以外のペプチドと非特異的に結合し得るドメインを有していたとしても、好適にリガンド候補ペプチドをスクリーニングできることを見出した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象タンパク質が特異的に相互作用する対象物質とは異なり、かつ、前記対象タンパク質が特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドを、
前記対象物質に対するスクリーニング用抗体を用いて、
既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、スクリーニングするスクリーニング方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記対象タンパク質が、ペプチドと非特異的に結合し得るドメインを有するタンパク質である、請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項3】
前記対象タンパク質が、Dipeptidyl-Peptidase IVである、請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項4】
請求項1に記載のスクリーニング方法を行った後、
前記既存のタンパク質の配列情報に基づき、前記スクリーニング方法によってスクリーニングされた、前記リガンド候補ペプチドの配列を基準とする次段階オーバーラップペプチドライブラリーを作成し、
前記次段階オーバーラップペプチドライブラリーから、
前記スクリーニング用抗体を用いた、次段階リガンド候補ペプチドのスクリーニングを1回以上行う、スクリーニング方法。
【請求項5】
前記リガンド候補ペプチドが、オリゴペプチドである、請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項6】
前記ペプチドライブラリーが、前記既存のタンパク質の配列を基に生成されたオーバーラップペプチドライブラリーである、請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項7】
前記スクリーニング用抗体が、モノクロ―ナル抗体である、請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載のスクリーニング方法によるスクリーニングによって特定されたオリゴペプチド。
【請求項9】
対象タンパク質が特異的に相互作用する対象物質に対するスクリーニング用抗体を備える、
前記対象物質以外のペプチドであって、前記対象タンパク質が特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドを、スクリーニングするためのスクリーニングキット。
【請求項10】
N末端から2~4残基のうち、1以上のアミノ酸がシステインである、Dipeptidyl-Peptidase IVと相互作用するオリゴペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、スクリーニング方法、スクリーニングキット、オリゴペプチドおよび組成物に関する。より詳しくは、既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、対象タンパク質と特異的に相互作用し得るペプチド(リガンド候補ペプチド)を好適にスクリーニングする技術および当該スクリーニングされたペプチド等に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、リガンド候補ペプチドをスクリーニングする技術は知られている。
【0003】
例えば、下記非特許文献1には、α-ラクトアルブミンの配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、対象タンパク質であるDPP4を用いて、当該DPP4と相互作用し得るペプチドをスクリーニングする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Peptide Array on Cellulose Support-A Screening Tool to Identify Peptides With Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitory Activity within the Sequence of α-Lactalbumin / Int. J. Mol. Sci. 2014,15,20846-20858; doi:10.3390/ijms151120846
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本技術は、既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、対象タンパク質と特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドをスクリーニングする方法において、当該対象タンパク質がペプチドと非特異的に結合し得るドメインを有するか否かに関わらず、スクリーニングする技術を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意研究した結果、対象物質と特異的に相互作用する対象タンパク質の、前記対象物質に対する抗体を用いて、既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーからリガンド候補ペプチドをスクリーニングすることで、前記対象タンパク質が、前記リガンド候補ペプチド以外のペプチドと非特異的に結合し得るドメインを有していたとしても、好適にリガンド候補ペプチドをスクリーニングできることを見出した。
【0007】
すなわち、本技術では、対象タンパク質が特異的に相互作用する対象物質とは異なり、かつ、前記対象タンパク質が特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドを、
前記対象物質に対するスクリーニング用抗体を用いて、既存のタンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、スクリーニングするスクリーニング方法を提供する。
本技術のスクリーニング方法において、前記対象タンパク質は、ペプチドと非特異的に結合し得るドメインを有するタンパク質であってもよく、例えば、Dipeptidyl-Peptidase IVであってもよい。
本技術は、本技術のスクリーニング方法を行った後、前記既存のタンパク質の配列情報に基づき、前記スクリーニング方法によってスクリーニングされた、前記リガンド候補ペプチドの配列を基準とする次段階オーバーラップペプチドライブラリーを作成し、前記次段階オーバーラップペプチドライブラリーから、前記スクリーニング用抗体を用いた、次段階リガンド候補ペプチドのスクリーニングを1回以上行ってもよい。
本技術のスクリーニング方法において、前記リガンド候補ペプチドが、オリゴペプチドであってもよい。
本技術のスクリーニング方法において、前記ペプチドライブラリーが、前記既存のタンパク質の配列を基に生成されたオーバーラップペプチドライブラリーであってもよい。
本技術のスクリーニング方法において、前記スクリーニング用抗体が、モノクロ―ナル抗体であってもよい。
本技術では、対象タンパク質が特異的に相互作用する対象物質に対するスクリーニング用抗体を備える、前記対象物質以外のペプチドであって、前記対象タンパク質が特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドを、スクリーニングするためのスクリーニングキットを提供する。
【0008】
次に、本技術では、本技術のスクリーニング方法によるスクリーニングによって特定されたオリゴペプチドを提供する。
本技術のオリゴペプチドは、N末端から2~4残基のうち、1以上のアミノ酸がシステインである、Dipeptidyl-Peptidase IVと相互作用するオリゴペプチドであってもよく、この場合における前記システインが、還元型システインであってもよい。
本技術のオリゴペプチドは、N末端が、YPSYGLNY、KALCSEKL、LACQCLVR、LAHKALCS、MCVKKILD、ECAQKKII、LQSWMHQP、PAKSCQAQ、ACQCLVRT、LLQSWMHQ、VPAKSCQAのいずれかの配列を有するオリゴペプチドであってもよい。
本技術では、さらに、本技術のオリゴペプチドを含む組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
乳タンパク質の配列を基に生成されたペプチドライブラリーから、本技術により、Dipeptidyl-Peptidase IVと特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドをスクリーニングした結果である。
本技術のスクリーニングで得られたリガンド候補ペプチドの配列を基準とする次段階オーバーラップペプチドライブラリーから、改めて本技術により、Dipeptidyl-Peptidase IVと特異的に相互作用し得るリガンド候補ペプチドをスクリーニングした結果である。
オリゴペプチドの酸化処理の有無によるDPP IVに対する阻害活性への影響を測定した結果である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本技術の好ましい実施形態について説明する。ただし、以下に示す実施形態は本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、本技術は以下の好ましい実施形態のみに限定されず、本技術の範囲内で自由に変更することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
計量スプーン
17日前
個人
微小振動検出装置
28日前
株式会社イシダ
X線検査装置
28日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
今日
大和製衡株式会社
組合せ秤
今日
株式会社東芝
センサ
今日
アンリツ株式会社
分光器
23日前
アンリツ株式会社
分光器
23日前
株式会社東芝
センサ
今日
トヨタ自動車株式会社
表示装置
9日前
株式会社東芝
センサ
28日前
ダイハツ工業株式会社
測定用具
21日前
TDK株式会社
磁気センサ
17日前
株式会社ヨコオ
コンタクタ
21日前
株式会社カワタ
サンプリング装置
1か月前
株式会社ナリス化粧品
角層細胞採取用具
7日前
株式会社精工技研
光電圧プローブ
29日前
TDK株式会社
磁気センサ
24日前
TDK株式会社
ガスセンサ
1か月前
日本精工株式会社
分注装置
1か月前
個人
粘塑性を用いた有限要素法の定式化
9日前
TDK株式会社
磁気計測装置
8日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
18日前
株式会社関電工
検相器用治具
15日前
成田空港給油施設株式会社
保持治具
8日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
7日前
中国電力株式会社
異常箇所検出装置
8日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
7日前
大陽日酸株式会社
液面センサ
24日前
国立大学法人京都大学
バイオセンサ
24日前
個人
材料特性パラメータの算定方法
17日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
1か月前
大同特殊鋼株式会社
超音波探傷方法
17日前
富士電機株式会社
半導体パッケージ
17日前
株式会社イシダ
検査装置
23日前
大新土木株式会社
水深測量装置
23日前
続きを見る