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公開番号2025129840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026755
出願日2024-02-26
発明の名称磁気記録装置及びその製造方法
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類G11B 5/02 20060101AFI20250829BHJP(情報記憶)
要約【課題】生産性を向上可能な磁気記録装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、磁気記録装置は、磁気記録媒体、磁気ヘッド及び制御部を含む。磁気ヘッドは、コイル、第1磁極及び光出射部を含む。制御部は、第1動作及び第2動作を実施する。第1動作において、制御部は、磁気記録媒体の第1領域に第1サーボ位置情報を記録する。第2動作において、制御部は、第1条件が満たされない場合に修復動作を実施する。第1条件は、第1サーボ位置情報の記録条件が第1範囲内であることを含む。修復動作において、制御部は、光出射部から光を第1領域に照射する消去動作を実施し、消去動作の後に第1領域に第1サーボ位置情報を再度記録する再記録動作を実施する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
磁気記録媒体と、
前記磁気記録媒体に情報を記録するように構成された磁気ヘッドと、
前記磁気記録媒体及び前記磁気ヘッドを制御するように構成された制御部と、
を備え、
前記磁気ヘッドは、
コイルと、
前記コイルに供給される記録電流に応じた磁界を発生させるように構成された第１磁極と、
前記磁気記録媒体に光を照射して前記磁気記録媒体の温度を局所的に上昇するように構成された光出射部と、
を含み、
前記制御部は、第１動作及び第２動作を実施するように構成され、
前記第１動作において、前記制御部は、前記磁気記録媒体の第１領域に第１サーボ位置情報を記録し、
前記第２動作において、前記制御部は、第１条件が満たされない場合に修復動作を実施し、
前記第１条件は、前記第１サーボ位置情報の記録条件が定められた第１範囲内であることを含み、
前記修復動作において、前記制御部は、前記光出射部から前記光を前記第１領域に照射する消去動作を実施し、前記消去動作の後に前記第１領域に前記第１サーボ位置情報を再度記録する再記録動作を実施する、磁気記録装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記第２動作において、前記第１条件が満たされる場合には、前記修復動作を実施しない、請求項１に記載の磁気記録装置。
【請求項３】
前記第１条件は、前記第１動作により前記第１領域に記録された前記第１サーボ位置情報を検出した結果が、定められた第２範囲内であることをさらに含む、請求項１に記載の磁気記録装置。
【請求項４】
前記第１動作において、前記制御部は、前記磁気記録媒体に前記光を照射しつつ前記第１領域に前記第１サーボ位置情報を記録し、
前記消去動作における前記光の消去時強度は、前記第１動作における前記光の記録時強度よりも高い、請求項１～３のいずれか１つに記載の磁気記録装置。
【請求項５】
前記光出射部は、光源を含み、
前記第１サーボ位置情報の前記記録条件は、前記第１動作において前記光源に供給される電力を含む、請求項４に記載の磁気記録装置。
【請求項６】
前記第１サーボ位置情報の前記記録条件は、前記第１動作において前記コイルに供給される前記記録電流をさらに含む、請求項５に記載の磁気記録装置。
【請求項７】
前記第１サーボ位置情報の前記記録条件は、前記第１動作における前記磁気ヘッドの温度をさらに含む、請求項５に記載の磁気記録装置。
【請求項８】
前記消去動作において前記コイルには前記記録電流が供給されない、請求項１に記載の磁気記録装置。
【請求項９】
前記消去動作において前記コイルに供給される電流は、前記第１動作において前記コイルに供給される電流よりも小さい、請求項１に記載の磁気記録装置。
【請求項１０】
磁気記録媒体と、
前記磁気記録媒体に情報を記録するように構成された磁気ヘッドと、
前記磁気記録媒体及び前記磁気ヘッドを制御するように構成された制御部と、
を含む磁気記録装置を製造する方法であって、
前記磁気ヘッドは、
コイルと、
前記コイルに供給される記録電流に応じた磁界を発生させる第１磁極と、
前記磁気記録媒体に光を照射して前記磁気記録媒体の温度を局所的に上昇するように構成された光出射部と、
を含み、
前記制御部は、第１動作及び第２動作を実施するように構成され、
前記第１動作において、前記制御部は、前記磁気記録媒体の第１領域に第１サーボ位置情報を記録し、
前記第２動作において、前記制御部は、第１条件が満たされない場合に修復動作を実施し、
前記第１条件は、前記第１サーボ位置情報の記録条件が定められた第１範囲内であることを含み、
前記修復動作において、前記制御部は、前記光出射部から前記光を前記第１領域に照射する消去動作を実施し、前記消去動作の後に前記第１領域に前記第１サーボ位置情報を再度記録する再記録動作を実施する、磁気記録装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、磁気記録装置及びその製造方法に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
磁気記録装置において、磁気ヘッドを用いて、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）などの磁気記録媒体に情報が記録される。磁気記録装置において、生産性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
米国特許第９９１１４４６号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明の実施形態は、生産性を向上可能な磁気記録装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施形態によれば、磁気記録装置は、磁気記録媒体、磁気ヘッド及び制御部を含む。前記磁気ヘッドは、前記磁気記録媒体に情報を記録するように構成される。前記制御部は、前記磁気記録媒体及び前記磁気ヘッドを制御するように構成される。前記磁気ヘッドは、コイル、第１磁極及び光出射部を含む。前記第１磁極は、前記コイルに供給される記録電流に応じた磁界を発生させるように構成される。前記光出射部は、前記磁気記録媒体に光を照射して前記磁気記録媒体の温度を局所的に上昇するように構成される。前記制御部は、第１動作及び第２動作を実施するように構成される。前記第１動作において、前記制御部は、前記磁気記録媒体の第１領域に第１サーボ位置情報を記録する。前記第２動作において、前記制御部は、第１条件が満たされない場合に修復動作を実施する。前記第１条件は、前記第１サーボ位置情報の記録条件が定められた第１範囲内であることを含む。前記修復動作において、前記制御部は、前記光出射部から前記光を前記第１領域に照射する消去動作を実施し、前記消去動作の後に前記第１領域に前記第１サーボ位置情報を再度記録する再記録動作を実施する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
図１は、第１実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式図である。
図２は、第１実施形態に係る磁気記録装置の動作を例示するフローチャートである。
図３（ａ）～図３（ｃ）は、第１実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的平面図である。
図４は、第１実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的断面図である。
図５は、第１実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式図である。
図６は、第１実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
（第１実施形態）
図１は、第１実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式図である。
図１に示すように、実施形態に係る磁気記録装置２１０は、磁気記録媒体８０と、磁気ヘッド１１０と、制御部７５と、を含む。磁気ヘッド１１０は、磁気記録媒体８０に情報を記録するように構成される。制御部７５は、磁気記録媒体８０及び磁気ヘッド１１０を制御するように構成される。
【０００８】
磁気ヘッド１１０は、コイル３０ｃ及び第１磁極３１を含む。第１磁極３１は、コイル３０ｃに供給される記録電流Ｉｗに応じた磁界（記録磁界）を発生させる。発生した磁界が、磁気記録媒体８０に印加される。これにより、磁気記録媒体８０の磁化８３の向きが制御される。磁化８３の状態が、記録される情報に対応する。この例では、磁気ヘッド１１０は、第２磁極３２をさらに含む。第１磁極３１は、例えば、主磁極である。第２磁極３２は、例えば、トレーリングシールドである。
【０００９】
磁気ヘッド１１０は、光出射部７７をさらに含む。光出射部７７は、磁気記録媒体８０に光７７Ｌを照射して、磁気記録媒体８０の温度を局所的に上昇するように構成される。
【００１０】
例えば、光出射部７７は、光源７７Ｓ及び光ガイド７７Ｇを含む。光源７７Ｓから出射した光７７Ｌが光ガイド７７Ｇにより導波される。光ガイド７７Ｇから出た光７７Ｌが、例えば、光学素子などを介して、磁気記録媒体８０に出射される。光源７７Ｓは、例えば、レーザである。
（【００１１】以降は省略されています）

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