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公開番号2025128328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2025099128,2024015552
出願日2025-06-13,2019-02-21
発明の名称面位置検出装置、露光装置、デバイス製造方法、および基板処理システム
出願人株式会社ニコン
代理人個人,個人,個人
主分類G03F 7/207 20060101AFI20250826BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】露光装置では投影光学系の焦点深度が比較的浅く、像面(結像面)に対する感光性基板の表面の位置合わせを正確に行う必要がある。
【解決手段】面位置検出装置は、被検面内の第1方向に滑らかに強度変調される複数の検出光を、斜入射で被検面に重畳して照射して被検面上に照射領域を形成する送光部と、受光面が被検面と光学的に共役な光検出部を有し、照射領域のうち検出領域で反射された複数の検出光を、受光面の異なる位置で受光し、複数の検出光の光電変換信号を出力する受光部と、複数の検出光の光電変換信号に基づいて、被検面の位置情報を算出する演算部と、を備え、送光部は、複数の検出光の光路に配置される回折格子を備え、複数の検出光において、回折格子からの干渉縞が、被検面上に第1方向の強度変調を形成し、複数の検出光はそれぞれ同一周期の関数で第1方向に強度変調されており、第1方向における位相が相互に異なる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検面と交差する軸に沿った前記被検面の位置情報を求める面位置検出装置において、
前記被検面において前記被検面内の第1方向に滑らかに強度変調される複数の検出光を、前記第1方向に方向成分を有する方向から斜入射で前記被検面に重畳して照射して前記被検面上に照射領域を形成する送光部と、
受光面が前記被検面と光学的に共役な位置に配置された光検出部を有し、前記照射領域のうち前記第1方向の幅が所定値である検出領域で反射された前記複数の検出光を、前記受光面のそれぞれ異なる位置で受光し、前記複数の検出光の光電変換信号をそれぞれ出力する受光部と、
前記受光部から出力された前記複数の検出光の光電変換信号に基づいて、前記被検面の位置情報を算出する演算部と、
を備え、
前記送光部は、前記複数の検出光の光路に配置される回折格子を備え、
前記複数の検出光においてそれぞれ、前記回折格子からの+1次回折光および-1次回折光による干渉縞が、前記被検面上に前記第1方向の前記強度変調を形成し、
前記被検面において、前記複数の検出光はそれぞれ同一の周期の関数で前記第1方向に強度変調されており、前記関数の前記第1方向における位相が相互に異なる、面位置検出装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の面位置検出装置において、
前記複数の検出光のそれぞれは、前記照射領域において前記第1方向と交差する第2方向での光強度が一定である、面位置検出装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の面位置検出装置において、
前記送光部は、前記複数の検出光を、前記被検面の法線に対してそれぞれ等しい角度で前記被検面に照射する、面位置検出装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の面位置検出装置において、
前記被検面上の前記検出領域における、前記複数の検出光の光量の和は、前記第1方向に沿って一定である、面位置検出装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の面位置検出装置において、
前記被検面において、前記複数の検出光はそれぞれ同一の振幅の前記関数で前記第1方向に強度変調されている、面位置検出装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の面位置検出装置において、
前記複数の検出光は、前記関数の前記位相が相互に前記周期の半分だけ異なっている第1検出光と第2検出光とを含む、面位置検出装置。
【請求項7】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の面位置検出装置において、
前記複数の検出光は、前記関数の前記位相が相互に前記周期の1/3ずつ異なっている第1検出光、第2検出光、および第3検出光とを含む、面位置検出装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の面位置検出装置において、
前記検出領域の前記第1方向の前記幅は、前記関数の前記周期の半分よりも短い、面位置検出装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の面位置検出装置において、
前記受光部は、前記被検面と光学的に共役な第1共役面を形成する第1受光光学系と、前記第1共役面と光学的に共役な第2共役面を前記共役な位置に形成する第2受光光学系と、前記第1共役面に配置され、前記第1方向と結像関係にある第3方向と交差する第4方向に長手方向を有し、前記検出領域と結像関係にある開口部を備えた開口部材とを備える、面位置検出装置。
【請求項10】
請求項9に記載の面位置検出装置において、
前記第2受光光学系は、前記検出領域を介して前記受光部に入射する前記複数の検出光を、前記受光面上のそれぞれ異なる位置に入射させる光分離部材を有する、面位置検出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、面位置検出装置、露光装置、デバイス製造方法、および基板処理システムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
マスク上に形成されたパターンを、投影光学系を介して感光性基板上に投影露光する露光装置においては、投影光学系の焦点深度が比較的浅く、感光性基板の被露光面(表面:転写面)が平坦でない場合もある。このため、露光装置では、投影光学系の像面(結像面)に対する感光性基板の表面の位置合わせを正確に行う必要がある。
投影光学系の光軸方向に沿った感光性基板の面位置(被露光面の面位置)を検出する装置として、例えば斜入射型の面位置検出装置が知られている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2010/0231881号明細書
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様の面位置検出装置は、被検面と交差する軸に沿った前記被検面の位置情報を求める面位置検出装置において、前記被検面において前記被検面内の第1方向に滑らかに強度変調される複数の検出光を、前記第1方向に方向成分を有する方向から斜入射で前記被検面に重畳して照射して前記被検面上に照射領域を形成する送光部と、受光面が前記被検面と光学的に共役な位置に配置された光検出部を有し、前記照射領域のうち前記第1方向の幅が所定値である検出領域で反射された前記複数の検出光を、前記受光面のそれぞれ異なる位置で受光し、前記複数の検出光の光電変換信号をそれぞれ出力する受光部と、前記受光部から出力された前記複数の検出光の光電変換信号に基づいて、前記被検面の位置情報を算出する演算部と、を備え、前記送光部は、前記複数の検出光の光路に配置される回折格子を備え、前記複数の検出光においてそれぞれ、前記回折格子からの+1次回折光および-1次回折光による干渉縞が、前記被検面上に前記第1方向の前記強度変調を形成し、前記被検面において、前記複数の検出光はそれぞれ同一の周期の関数で前記第1方向に強度変調されており、前記関数の前記第1方向における位相が相互に異なる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
第1実施形態の面位置検出装置100の構成を概略的に示す図。
面位置検出装置100の一部の構成を、-Y方向から見た側面図。
面位置検出装置100の一部の構成を、+Z方向から見た上面図。
検出光分割部材の一例を示す図。
図5(a)は、被検面WA上の照射領域IAを示す図。図5(b)は、照射領域IAのX軸方向の光量分布を示す図。
受光プリズム23の入射面23aを、入射面23aに対する法線の方向から見た図。
複合分離部材25の一例を示す図。
受光面29aに形成される開口部SLのP偏光成分の像を示す図。
被検面WAのZ軸方向の位置(横軸)と、光電変換信号S1bおよび光電変換信号S2bとの関係の一例を示す図。
図10(a)は別の例の検出光分割部材を示す斜視図。図10(b)は別の例の検出光分割部材を送光側第1レンズ17側から見た図。
図11(a)は、第2実施形態の面位置検出装置における、被検面WA上の第1検出光、第2検出光、および第3検出光の光量分布を表す図。図11(b)は、被検面WAのZ軸方向の位置(横軸)と、光電変換信号との関係を示す図。
第3実施形態の露光装置200の概略を示す図。
第4実施形態の基板処理システム300を含む、基板処理ラインの概略を示す図。
デバイス製造方法の概要を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書において、「光学的に共役」とは、1つの面と他の1つの面とが光学系を介して結像関係になっていることをいう。
本明細書において、「結像関係」とは、1つの領域内の任意の1点を発した光が、光学系を介して他の1つの領域内の1点を中心とする光学系の解像度程度の範囲内に集光する関係をいう。
本明細書において、「正弦波関数」とは、正弦関数(sin)または余弦関数(cos)に対して所定の定数が加わり、値がすべて非負となっている関数をいう。
【0007】
(第1実施形態の面位置検出装置)
図1は、第1実施形態の面位置検出装置100の構成を概略的に示す図である。図1では、面位置検出装置100に載置される被計測物Wの表面(以下、「被検面」ともいう)WAに垂直な方向(法線方向)にZ軸を、Z軸に垂直な面内、すなわち被検面WAに平行な面内において図1の紙面に平行にX軸を、図1の紙面に垂直にY軸を設定している。
【0008】
第1実施形態の面位置検出装置100における検出光の経路の概要を説明する。光導入部12に、例えば光源10からライトガイド11を介して検出光が供給される。光源10からの検出光の波長帯域は、一例として400nmから800nmであるが、これには限定されない。例えば、400nm以下、一例として200nm近傍であってもよいし、800nm以上の赤外域、一例として1200nm~1700nmであってもよい。光導入部12を発した検出光は、コンデンサーレンズ群13、回折格子板14、送光側第2レンズ群15、送光側第1レンズ群17、およびミラー18等を介して被検面WAに照射される。被検面WAで反射した検出光は、ミラー19、受光側第1レンズ群20、受光側第2レンズ群22等を介して、受光プリズム23に至る。受光プリズム23により屈折した検出光は、前側レンズ群24と後側レンズ群26とからなるリレー光学系を介して、偏光分離プリズム27に入射する。そして、検出光は偏光分離プリズム27で2つの異なる偏光成分に分離され、分離されたそれぞれの検出光は、光検出部28aの受光面29a、および光検出部28bの受光面29bに入射する。
尚、図1乃至図3では、各レンズ群のレンズは1枚のみ図示しているが、各レンズ群は1枚以上のレンズから構成されてもよい。
被計測物WはステージSTに載置されており、ステージSTのXYZ位置は、不図示の干渉計またはエンコーダーにより計測されている。
【0009】
本明細書では、光導入部12、コンデンサーレンズ群13、回折格子板14、送光側第2レンズ群15、検出光分割部材16、送光側第1レンズ群17、およびミラー18の全て、または一部を、総称して送光部TSとも呼ぶ。
本明細書では、ミラー19、受光側第1レンズ群20、シリンドリカルレンズ21、受光側第2レンズ群22、受光プリズム23、リレー光学系(24,26)、複合分離部材25、偏光分離プリズム27、および光検出部28a,28bの全て、または一部を、総称して受光部RSとも呼ぶ。
【0010】
図2および図3は、図1に示した面位置検出装置100の一部の構成を概略的に示す図である。図2は、コンデンサーレンズ群13から光検出部28aまでの構成を-Y方向から見た側面図である。図2では、回折格子板14から被検面WAまでの光路、および被検面WAから受光プリズム23までの光路を直線状に展開している。図3は、コンデンサーレンズ群13から光検出部28aまでの構成を+Z方向から見た上面図である。図2および図3では、ミラー18、19、偏光分離プリズム27、および光検出部28bの図示を省略している。また、図2および図3では、光軸AX2を光軸AX3と一致させ、光軸AX4を光軸AX5と一致させているとともに、光軸AX6をX軸方向に一致させている。
(【0011】以降は省略されています)

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