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公開番号
2025127664
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024495
出願日
2024-02-21
発明の名称
ハイブリッド車両の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02D
29/06 20060101AFI20250826BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】暖機制御による燃焼方式の切替えに伴うトルク段差の発生を、バッテリの過充電を回避可能な範囲で抑制する。
【解決手段】電子制御ユニット30は、暖機制御の実行中、現時点に成層燃焼から均質燃焼にエンジン11の燃焼方式が切替えられた場合に発生するエンジン11のトルク変動量を演算するとともに、そのトルク変動量の吸収に必要な発電電動機12の発電電力を演算する。そして、電子制御ユニット30は、その発電電力をバッテリ13が充電可能であるか否かを判定するとともに、暖機制御により成層燃焼から均質燃焼への燃焼方式の切替え時に、その切替えに伴うエンジン11のトルク変動を発電電動機12の発電により吸収するトルク変動抑制制御を、充電可能であると判定したことを条件に実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
走行に供されるトルクを発生するエンジンと、前記エンジンからトルクを受けて発電を行う発電電動機と、前記発電電動機が発電した電力を充電可能なバッテリと、を備えるハイブリッド車両に適用されて、成層燃焼から均質燃焼への前記エンジンの燃焼方式の切替えを伴う暖機制御を実行する制御装置であって、
前記燃焼方式の切替えに際して発生する前記エンジンのトルク変動量を演算すること、
前記トルク変動量の演算結果に応じた前記エンジンのトルク変動の吸収に必要な前記発電電動機の発電電力を演算すること、
前記発電電力の演算結果に応じた電力を前記バッテリが充電可能であるか否かを判定すること、
前記バッテリが充電可能であると判定したことを条件に、前記発電電動機の発電により、前記燃焼方式の切替えに伴う前記エンジンのトルク変動を吸収するトルク変動抑制制御を実行すること、
を前記暖機制御の実行中に実施する
ハイブリッド車両の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンの要求トルクを増加させる一方で、これによるエンジントルクの増加分を発電電動機の発電に回すことで、燃費の悪化を抑えつつ、排気触媒の暖気を促進する暖機制御を行うハイブリッド車両の制御装置が記載されている。この制御装置では、エンジンの要求トルクの増加量に基づき、発電電動機の回生トルクを決定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-110604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンや排気触媒の暖機制御として、均質燃焼と成層燃焼との燃焼方式の切替えを伴う制御を行うことが考えられる。このような暖機制御を行う場合、燃焼方式の切替えに応じてエンジンのトルク段差が発生してドライバビリティの悪化を招く虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するハイブリッド車両の制御装置は、走行に供されるトルクを発生するエンジンと、前記エンジンからトルクを受けて発電を行う発電電動機と、前記発電電動機が発電した電力を充電可能なバッテリと、を備えるハイブリッド車両に適用されて、成層燃焼から均質燃焼への前記エンジンの燃焼方式の切替えを伴う暖機制御を実行する制御装置であって、前記燃焼方式の切替えに際して発生する前記エンジンのトルク変動量を演算すること、前記トルク変動量の演算結果に応じた前記エンジンのトルク変動の吸収に必要な前記発電電動機の発電電力を演算すること、前記発電電力の演算結果に応じた電力を前記バッテリが充電可能であるか否かを判定すること、及び、前記バッテリが充電可能であると判定したことを条件に、前記発電電動機の発電により、前記燃焼方式の切替えに伴う前記エンジンのトルク変動を吸収するトルク変動抑制制御を実行すること、を前記暖機制御の実行中に実施するように構成されている。
【発明の効果】
【0006】
上記ハイブリッド車両の制御装置には、暖機制御による成層燃焼から均質燃焼への燃焼方式の切替えに伴うトルク段差の発生を、バッテリの過充電を回避可能な範囲で抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ハイブリッド車両の制御装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。
同制御装置が実行するトルク変動抑制制御の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、ハイブリッド車両の制御装置の一実施形態を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
<ハイブリッド車両の制御装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の制御装置が適用されるハイブリッド車両10は、エンジン11と、発電電動機12と、バッテリ13と、を備えている。エンジン11は、ハイブリッド車両10の走行に供されるトルクを、燃料の燃焼により発生する。発電電動機12は、エンジン11に駆動連結されるとともに、インバータ14を介してバッテリ13に電気的に接続されている。発電電動機12は、バッテリ13から電力の供給を受けてトルクを発生する電動機としての機能と、エンジン11からのトルクを受けて発電を行う発電機としての機能と、を兼ね備える。インバータ14は、バッテリ13から発電電動機12に供給する電力、及び発電電動機12が発電してバッテリ13に充電する電力を調整する。
【0009】
エンジン11は、燃料を燃焼する燃焼室20と、燃焼室20への吸気の導入路である吸気通路21と、燃焼室20からの排気の排出路である排気通路22と、を備えている。吸気通路21には、燃焼室20に流入する吸気の流量を調整するスロットルバルブ23が設置されている。燃焼室20には、吸気通路21を通じて燃焼室20に流入した吸気中に燃料を噴射する筒内噴射式のインジェクタ24が設置されている。また、燃焼室20には、吸気と燃料との混合気を火花放電により点火する点火装置25が設置されている。更に排気通路22には、排気を浄化するための排気浄化触媒26が設置されている。
【0010】
更にハイブリッド車両10には、制御装置としての電子制御ユニット30が設置されている。電子制御ユニット30は、プロセッサ31と、メモリ32と、を備えている。メモリ32には、ハイブリッド車両10の制御用のプログラムやデータが予め記憶されている。電子制御ユニット30には、ハイブリッド車両10の各部に設置されたセンサの検出信号が入力されている。そうしたセンサには、水温センサ33、クランク角センサ34、及びエアフローメータ35が含まれる。水温センサ33は、エンジン11の冷却水温を検出するセンサである。クランク角センサ34は、エンジン11の出力軸であるクランク軸の回転角を検出するセンサである。エアフローメータ35は、エンジン11の吸気通路21を流れる吸気の流量を検出するセンサである。そして、電子制御ユニット30は、それらセンサの検出結果に基づき、ハイブリッド車両10の各種制御を実施する。例えば、電子制御ユニット30は、スロットルバルブ23の開口率、インジェクタ24の燃料の噴射時期や噴射量、点火装置25による混合気の点火時期等、を調整することで、エンジン11を制御する。また、電子制御ユニット30は、インバータ14を制御することで、発電電動機12の電力制御を行っている。こうした電子制御ユニット30によるハイブリッド車両10の制御は、メモリ32から読み込んだプログラムをプロセッサ31が実行することで、行われている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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