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公開番号2025123727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019360
出願日2024-02-13
発明の名称車両の骨格構造
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B62D 25/04 20060101AFI20250818BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両構成に応じて、連結部の変形態様をより適切にコントロールできるようにすることにある。
【解決手段】第一骨格部材(床上クロスメンバー20)と第二骨格部材(センターピラー10)とに架け渡された連結部40とを備え、連結部40は、第一骨格部材に固定された第一連結部材41と、第二骨格部材に固定された第二連結部材42とが車幅方向から連結されることで形成されており、第一骨格部材と第一連結部材41の一部同士が一方向から対面する一般固定部81と、第一骨格部材と第一連結部材41のフランジ状の他部同士が一方向と異なる別方向から対面する別固定部82とに、各々、第一骨格部材と第一連結部材41とを固定する複数の固定点Xが設けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車室の床部で車幅方向に延びる第一骨格部材と、前記車室の車幅方向端縁で車両の高さ方向に延びる第二骨格部材と、前記第一骨格部材と前記第二骨格部材とに架け渡された連結部とを備えた車両の骨格構造において、
前記連結部は、前記第一骨格部材に固定された第一連結部材と、前記第二骨格部材に固定された第二連結部材とが車幅方向から連結されることで形成されており、
前記第一骨格部材と前記第一連結部材の一部同士が一方向から対面する一般固定部と、前記第一骨格部材と前記第一連結部材のフランジ状の他部同士が前記一方向と異なる別方向から対面する別固定部とに、各々、前記第一骨格部材と前記第一連結部材とを固定する複数の固定点が設けられている車両の骨格構造。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
断面ハット状に形成された前記第一骨格部材と前記第一連結部材とに、各々、車両の高さ方向に起立する立壁部と、前記立壁部から交差する方向に突出する交差壁部とが車幅方向に延びるように設けられており、
前記一般固定部には、前記第一骨格部材と前記第一連結部材の立壁部同士が対面状に配置され、前記別固定部には、前記第一骨格部材と前記第一連結部材の交差壁部同士が対面状に配置されている請求項1に記載の車両の骨格構造。
【請求項3】
前記第一連結部材と前記第二連結部材との連結箇所は、車幅方向内側に向かうにつれて次第に車両の高さ方向に傾く傾斜面部で形成されている請求項1又は2に記載の車両の骨格構造。
【請求項4】
前記傾斜面部には、車両用シートを支持するブラケット部が固定されている請求項3に記載の車両の骨格構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車幅方向に延びる第一骨格部材と、車両の高さ方向に延びる第二骨格部材と、両骨格部材に架け渡された連結部とを備えた車両の骨格構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種の車両の骨格構造に関する技術が特許文献1に記載されている。この車両では、その車室の車幅方向端縁に、車両前後方向に延びるロッカーが設けられている。そしてロッカーの車両前後方向における中央部に、車両の高さ方向に延びるセンターピラーが立設されている。また車両の床部には、センターピラーの立設位置において、車幅方向に延びるクロスメンバーが設けられている。そしてクロスメンバーとセンターピラー間にガセットが架設されている。このガセットは、断面略逆U字に形成された部材であり、車幅方向内側に向かうにつれて次第に車両下側に斜めに曲げられている。そしてガセットの下端部がクロスメンバーに固定され、ガセットの上端部がセンターピラーに固定されている。
【0003】
上記した構成では、車両側突時の衝撃荷重が、センターピラーからガセットを通じてクロスメンバーに伝達される。そして同構成では、衝突荷重がセンターピラーに加えられた場合、その衝突荷重をガセットの脆弱な箇所の変形で吸収するようにしている。即ち、ガセットは、車幅方向に延びるリインフォースが内設されて補強されることで、このリインフォースの存在していない箇所が相対的に脆弱化されている。そして変形後のガセットでは、そのリインフォースで補強された箇所が荷重伝達経路となることで、上記した衝突荷重をクロスメンバー側に伝達させられるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-189137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで上記した車両の分野では、ガセット(連結部に相当)の変形態様を、車両構成に応じて適切にコントロールすることが望まれている。即ち、ガセットの変形態様をコントロールすることで、センターピラーの車室内への過度の侵入(倒れ込み)や、クロスメンバーの意図しない箇所の変形を極力回避できるようになる。ここで上記したガセットは、一つの部材であることから、それ自体で変形態様をコントロールできるようには構成されていない。このような場合、たとえリインフォースを設けたとしても、衝撃吸収を担う部分と衝撃伝達を担う部分の区分けが曖昧になり易く、ガセットの変形態様のコントロールに手間取るおそれがあった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両構成に応じて、連結部の変形態様をより適切にコントロールできるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両の骨格構造は、車室の床部で車幅方向に延びる第一骨格部材と、車室の車幅方向端縁で車両の高さ方向に延びる第二骨格部材と、第一骨格部材と第二骨格部材とに架け渡された連結部とを備えている。この種の構成では、車両構成に応じて、連結部の変形態様をより適切にコントロールできることが望ましい。そこで本発明の連結部は、第一骨格部材に固定された第一連結部材と、第二骨格部材に固定された第二連結部材とが車幅方向から連結されることで形成されている。そして第一骨格部材と第一連結部材の一部同士が一方向から対面する一般固定部と、第一骨格部材と第一連結部材のフランジ状の他部同士が一方向とは異なる別方向から対面する別固定部とに、各々、第一骨格部材と第一連結部材とを固定する複数の固定点が設けられている。本発明では、二つの連結部材で連結部を形成することにより、この連結部の衝撃吸収を担う部分と衝撃伝達を担う部分とをより適切に形成することが可能になる。そのうえで第一連結部材と第一骨格部材とを、その一般固定部と別固定部とに設けられた複数の固定点で固定しておくことにより、連結部の衝撃伝達性の確保に資する構成となる。そして上記した構成の連結部によれば、専ら第二連結部材の構成によって衝撃吸収性を確保できるようになり、その変形態様のより適切なコントロールが可能となる。
【0007】
第2発明の車両の骨格構造は、第1発明の車両の骨格構造において、断面ハット状に形成された第一骨格部材と第一連結部材とに、各々、車両の高さ方向に起立する立壁部と、立壁部から交差する方向に突出する交差壁部とが車幅方向に延びるように設けられている。そして一般固定部には、第一骨格部材と第一連結部材の立壁部同士が対面状に配置され、別固定部には、第一骨格部材と第一連結部材の交差壁部同士が対面状に配置されている。本発明では、一般固定部と別固定部とを、第一骨格部材と第一連結部材の断面形状を構成する立壁部と交差壁部とによって形成できるようになる。
【0008】
第3発明の車両の骨格構造は、第1発明又は第2発明の車両の骨格構造において、第一連結部材と第二連結部材との連結箇所は、車幅方向内側に向かうにつれて次第に車両の高さ方向に傾く傾斜面部で形成されている。本発明では、第一連結部材と第二連結部材の連結箇所が傾斜面部とされることで、車幅方向から加えられた荷重の伝達性をより確実に確保できるようになる。
【0009】
第4発明の車両の骨格構造は、第3発明の車両の骨格構造において、傾斜面部には、車両用シートを支持するブラケット部が固定されている。本発明では、車両用シート用のブラケット部を傾斜面部に固定したことで、シート取付剛性が向上する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る第1発明によれば、車両構成に応じて、連結部の変形態様をより適切にコントロールできるようになる。また第2発明によれば、衝撃伝達性をより確実に確保したうえで、連結部の変形態様をより適切にコントロールできるようになる。また第3発明によれば、衝撃伝達性を更に確実に確保したうえで、連結部の変形態様をより適切にコントロールできるようになる。そして第4発明によれば、シート取付剛性を向上させたうえで、連結部の変形態様をより適切にコントロールできるようになる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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