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公開番号
2025117671
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012521
出願日
2024-01-31
発明の名称
制御装置、スイッチング電源回路、及び制御方法
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20250805BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】スイッチング電源回路の動作モードの切替時において入力電圧にリプルが発生してしまうことを抑制することができる制御装置を提供する。
【解決手段】スイッチング電源回路を制御する制御装置であって、動作モードを切り替える場合、動作モード切替前の第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を、動作モード切替後の第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第1始点とし、第1始点から第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させるとともに、動作モード切替前の第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を、動作モード切替後の第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第2始点とし、第2始点から第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させる、制御装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを備えるスイッチング電源回路を制御する制御装置であって、
前記スイッチング電源回路への入力電圧の電圧値と、前記スイッチング電源回路からの出力電圧の電圧値との差に応じた動作モードによって前記スイッチング電源回路を動作させ、前記スイッチング電源回路を動作させる動作モードを切り替える場合、前記動作モード切替前の前記第1スイッチング素子のPWM(Pulse Width Modulation)制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第1始点とし、前記第1始点から前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させるとともに、前記動作モード切替前の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第2始点とし、前記第2始点から前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させる、
制御装置。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
前記スイッチング電源回路は、
Hブリッジの第1上アーム及び第1下アームを含む第1側と、
前記Hブリッジの第2上アーム及び第2下アームを含む第2側と、
前記第1側における前記第1上アームと前記第1下アームとの間の第1接続点と、前記第2側における前記第2上アームと前記第2下アームとの間の第2接続点とを結ぶコイルと、
前記第1上アームに設けられた前記第1スイッチング素子と、
前記第1下アームに設けられ、前記第1下アーム側から前記第1上アーム側に電流の向きを制限する第1電流制限部と、
前記第2上アームに設けられ、前記第2下アーム側から前記第2上アーム側に電流の向きを制限する第2電流制限部と、
前記第2下アームに設けられた前記第2スイッチング素子と、
を備える、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記動作モードを第1モードから第2モードへ切り替える場合、前記動作モード切替後の前記第1スイッチング素子のデューティー比を前記第1始点からフィードバック制御により変化させるとともに、前記動作モード切替後の前記第2スイッチング素子のデューティー比を前記第2始点から線形変化制御により変化させ、前記動作モードを前記第2モードから前記第1モードへ切り替える場合、前記動作モード切替後の前記第1スイッチング素子のデューティー比を前記第1始点から前記線形変化制御により変化させるとともに、前記動作モード切替後の前記第2スイッチング素子のデューティー比を前記第2始点からフィードバック制御により変化させ、
前記線形変化制御は、デューティー比を線形に変化させる制御である、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記スイッチング電源回路又は前記制御装置は、
前記第1上アームと前記第1下アームとの間に入力される入力電圧の電圧値を検出する入力電圧検出部と、
前記第2上アームと前記第2下アームとの間に出力される出力電圧の電圧値を検出する出力電圧検出部と、
を備え、
前記制御装置は、
前記動作モードを判定する動作モード判定部と、
PWM信号のキャリア信号を生成するキャリア信号生成部と、
前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比についてのフィードバック制御と前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比についてのフィードバック制御とにおけるPWM信号を生成するために前記キャリア信号と比較される第1信号を出力するフィードバック制御部と、
前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比についての前記線形変化制御と前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比についての前記線形変化制御とにおけるPWM信号を生成するために前記キャリア信号と比較される第2信号を出力する線形変化制御部と、
前記第1信号と前記キャリア信号との比較に応じたPWM信号を第10PWM信号として生成する第1比較部と、
前記第2信号と前記キャリア信号との比較に応じたPWM信号を第20PWM信号として生成する第2比較部と、
前記動作モード判定部により前記動作モードが前記第1モードであると判定された場合、前記第1比較部により生成された前記第10PWM信号を第1PWM信号として前記第1スイッチング素子へ入力するとともに、前記第2比較部により生成された前記第20PWM信号を第2PWM信号として前記第2スイッチング素子へ入力し、前記動作モード判定部により前記動作モードが前記第2モードであると判定された場合、前記第2比較部により生成された前記第20PWM信号を前記第1PWM信号として前記第1スイッチング素子へ入力するとともに、前記第1比較部により生成された前記第10PWM信号を前記第1PWM信号として前記第1スイッチング素子へ入力する信号切替部と、
を備え、
前記フィードバック制御部は、前記入力電圧検出部により検出された前記入力電圧の電圧値と、前記入力電圧の電圧値の目標値と、前記線形変化制御部により出力された前記第2信号とに基づくフィードバック制御により前記第1信号を出力し、
前記線形変化制御部は、
前記動作モードが切り替わる毎に、前記動作モード判定部により判定された前記動作モードと、前記フィードバック制御部により出力された前記第1信号と、前回出力した前記第2信号とに基づいて、前記第2信号を変化させる範囲を決定する範囲決定部と、
前記範囲決定部により決定された前記範囲の始点から終点に向かって前記第2信号が示す電圧の電圧値を予め決められた変化率で変化させる毎に、前記第2信号を出力するカウンタ部と、
を備える、
請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記動作モード判定部は、前記入力電圧検出部により検出された前記入力電圧の電圧値と、前記出力電圧検出部により検出された前記出力電圧の電圧値とに基づいて、前記動作モードが前記第1モードと前記第2モードとのいずれであるかを判定する、
請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記動作モード判定部は、前記フィードバック制御部から出力された前記第1信号と、前記線形変化制御部から出力された前記第2信号とに基づいて、前記動作モードが前記第1モードと前記第2モードとのいずれであるかを判定する、
請求項4に記載の制御装置。
【請求項7】
前記動作モード判定部は、前記制御装置の初回動作時において、前記入力電圧検出部により検出された前記入力電圧の電圧値と、前記出力電圧検出部により検出された前記出力電圧の電圧値とに基づいて、前記動作モードが前記第1モードと前記第2モードとのいずれであるかを判定し、その後、前記フィードバック制御部から出力された前記第1信号と、前記線形変化制御部から出力された前記第2信号とに基づいて、前記動作モードが前記第1モードと前記第2モードとのいずれであるかを判定する、
請求項4に記載の制御装置。
【請求項8】
前記動作モード判定部により今回判定された前記動作モードと、前記動作モード判定部により前回判定された前記動作モードとのそれぞれを示す情報を記憶する記憶部を備える、
請求項4に記載の制御装置。
【請求項9】
前記第1モードは、降圧モードであり、
前記第2モードは、昇降圧モード又は昇圧モードである、
請求項3に記載の制御装置。
【請求項10】
前記動作モード判定部は、ヒステリシスを有する、
請求項5に記載の制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、スイッチング電源回路、及び制御方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
入力電圧の大きさに依存せずに意図した大きさの出力電圧を出力可能な昇降圧型のスイッチング電源回路に関する技術についての研究、開発が行われている。
【0003】
これに関し、入力側の導通状態を制御するための複数のスイッチング素子からなる第1スイッチング手段と、出力側の導通状態を制御するための複数のスイッチング素子からなる第2スイッチング手段と、出力電位に応じたパルス幅のフィードバックパルスを生成するフィードバックパルス生成手段と、少なくとも降圧モードと昇圧モードとを含む複数の動作モードを入力電位に応じて切り替え、降圧モードでは、フィードバックパルスを第1スイッチング手段に与え、昇圧モードでは、フィードバックパルスを第2スイッチング手段に与える第1制御手段と、フィードバックパルスのデューティー比が複数の動作モードによらず一定となるように、フィードバックパルス生成手段を制御する第2制御手段とを有するスイッチング電源回路が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-318662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に記載されたようなスイッチング電源回路は、動作モードの切替時において、入力電圧にリプルが発生してしまうことがあった。これは、スイッチング電源回路の回路素子に負荷が掛かり、望ましいことではない。
【0006】
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、スイッチング電源回路の動作モードの切替時において入力電圧にリプルが発生してしまうことを抑制することができる制御装置、スイッチング電源回路、及び制御方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
また、本開示の一態様は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを備えるスイッチング電源回路を制御する制御装置であって、前記スイッチング電源回路への入力電圧の電圧値と、前記スイッチング電源回路からの出力電圧の電圧値との差に応じた動作モードによって前記スイッチング電源回路を動作させ、前記スイッチング電源回路を動作させる動作モードを切り替える場合、前記動作モード切替前の前記第1スイッチング素子のPWM(Pulse Width Modulation)制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第1始点とし、前記第1始点から前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させるとともに、前記動作モード切替前の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第2始点とし、前記第2始点から前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させる、制御装置である。
【0008】
また、本開示の他の態様は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを備えるスイッチング電源回路であって、前記スイッチング電源回路への入力電圧の電圧値と、前記スイッチング電源回路からの出力電圧の電圧値との差に応じた動作モードによって前記スイッチング電源回路を動作させ、前記スイッチング電源回路を動作させる動作モードを切り替える場合、前記動作モード切替前の前記第1スイッチング素子のPWM(Pulse Width Modulation)制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第1始点とし、前記第1始点から前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させるとともに、前記動作モード切替前の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第2始点とし、前記第2始点から前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させる、スイッチング電源回路である。
【0009】
また、本開示の他の態様は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを備えるスイッチング電源回路を制御する制御方法であって、前記スイッチング電源回路への入力電圧の電圧値と、前記スイッチング電源回路からの出力電圧の電圧値との差に応じた動作モードによって前記スイッチング電源回路を動作させ、前記スイッチング電源回路を動作させる動作モードを切り替える場合、前記動作モード切替前の前記第1スイッチング素子のPWM(Pulse Width Modulation)制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第1始点とし、前記第1始点から前記第1スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させるとともに、前記動作モード切替前の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を、前記動作モード切替後の前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を変化させ始める第2始点とし、前記第2始点から前記第2スイッチング素子のPWM制御におけるデューティー比を線形に変化させる、制御方法である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、スイッチング電源回路の動作モードの切替時において入力電圧にリプルが発生してしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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