TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025117520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024151961,2024012019
出願日2024-09-04,2024-01-30
発明の名称潤滑油清浄システム及び潤滑油清浄方法
出願人三菱化工機株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類F01M 11/03 20060101AFI20250804BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】アンモニア水と潤滑油とを含んだ原液から安定して潤滑油に清浄することができる潤滑油清浄システム及び潤滑油清浄方法を提供すること。
【解決手段】潤滑油清浄システム100は、アンモニア水AWが混入した原液DOを潤滑油に清浄することができる。潤滑油清浄システム100は、機関200と、機関200で使用された潤滑油LOを含有する原液DOを、少なくとも清浄化された潤滑油LOである軽液とアンモニアを含有する重液とに分離する潤滑油清浄機1と、潤滑油清浄機1の稼働中に分離室SZ内に水Wを供給する給水手段と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アンモニア水が混入した原液を潤滑油に清浄することができる潤滑油清浄システムであって、
機関と、
前記機関で使用された前記潤滑油を含有する原液を、少なくとも清浄化された前記潤滑油である軽液とアンモニアを含有する重液とに分離する潤滑油清浄機と、
前記潤滑油清浄機の稼働中に分離室内に水を供給する給水手段と、を備えている、
潤滑油清浄システム。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記重液を分離室外に排出する排水手段を備えている、
請求項1に記載の潤滑油清浄システム。
【請求項3】
前記潤滑油清浄機の軽液吐出部から排出された前記軽液の圧力を検出する圧力センサを備えている、
請求項1に記載の潤滑油清浄システム。
【請求項4】
前記潤滑油清浄機の軽液吐出部から排出された前記軽液中の水分量を検出する水分検知センサを備えている、
請求項1に記載の潤滑油清浄システム。
【請求項5】
前記潤滑油清浄機の軽液吐出部から排出された前記軽液のアンモニア濃度を検出するアンモニアセンサを備えている、
請求項1に記載の潤滑油清浄システム。
【請求項6】
前記潤滑油清浄機の重液吐出部から排出された前記重液からの軽液の漏れを検知する漏れ検知器を備えている、
請求項1に記載の潤滑油清浄システム。
【請求項7】
前記原液を貯留する潤滑油タンクと、
前記潤滑油タンク内の前記原液を前記潤滑油清浄機に供給するための分離機入口ラインと、
前記潤滑油清浄機から流出し前記軽液を前記潤滑油タンクに戻すための軽液排出ラインと、を備え、
前記分離機入口ラインには、
前記潤滑油タンクに貯留された前記原液を前記潤滑油清浄機に送るための潤滑油供給ポンプと、
前記潤滑油清浄機に送る前記潤滑油を加熱するためのヒータと、が設けられている、
請求項1に記載の潤滑油清浄システム。
【請求項8】
前記潤滑油清浄機は、分離板型遠心分離機である、
請求項1に記載の潤滑油清浄システム。
【請求項9】
アンモニア水が混入した原液を潤滑油に清浄することができる潤滑油清浄方法であって、
機関で使用された前記潤滑油を含有する原液を、潤滑油清浄機によって少なくとも清浄化された前記潤滑油である軽液とアンモニアを含有する重液とに分離する遠心分離工程と、
前記潤滑油清浄機の稼働中に分離室内に水を供給する給水工程とを含む、
潤滑油清浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンモニア水等を含んだ潤滑油を清浄する潤滑油清浄システム及び潤滑油清浄方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化の推進対策としては、温室効果ガスである二酸化炭素を燃焼時に排出しないアンモニア燃料が、カーボンニュートラル社会の実現に向けた有望なエネルギーとして注目されている。近年では、液体アンモニアを船の燃料として運転することが可能なアンモニアガスタービン機関、及び、アンモニア対応エンジン機関の実用化が進められている。また、液体アンモニアを燃料とするものとしては、いわゆるゼロエミッション船としてのアンモニア燃料船の運航に向けた開発も進められている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6934555号公報
特許第6940727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液体アンモニアを船舶等の機関に使用した場合は、機関で未燃のアンモニアガスが潤滑油中の水分内に溶解するという問題点があった。
さらに詳述すると、水分は、機関運転中もしくは停止後の結露によって、潤滑油中に混入する。その水分が除去されずにエンジンが稼働した場合は、機関内のアンモニア濃度が上昇して、アンモニアが潤滑油中の水分内に溶解する。
【0005】
アンモニア水、アンモニア雰囲気に晒された材料は、腐食するという問題点がある。また、使用済みの潤滑油を含有する原液を重液と軽液(潤滑油)に分離する潤滑油清浄機では、原液にアンモニアが混入した場合、重液の比重が低下し、重液の除去率が低下し、軽液(潤滑油)が重液側から流出したり、重液が軽液に混入する等の不具合が発生する虞がある。
【0006】
本発明は、前記した問題点を解決し、アンモニア水と潤滑油とを含んだ原液から安定して潤滑油を分離することができる潤滑油清浄システム及び潤滑油清浄方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は、アンモニア水が混入した原液を潤滑油に清浄することができる潤滑油清浄システムであって、機関と、前記機関で使用された前記潤滑油を含有する原液を、少なくとも清浄化された前記潤滑油である軽液とアンモニアを含有する重液とに分離する潤滑油清浄機と、前記潤滑油清浄機の稼働中に分離室内に水を供給する給水手段と、を備えている。
【0008】
また、本発明は、アンモニア水が混入した原液を潤滑油に清浄することができる潤滑油清浄方法であって、機関で使用された前記潤滑油を含有する原液を、潤滑油清浄機によって少なくとも清浄化された前記潤滑油である軽液とアンモニアを含有する重液とに分離する遠心分離工程と、前記潤滑油清浄機の稼働中に分離室内に水を供給する給水工程とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の潤滑油清浄システム及び潤滑油清浄方法は、アンモニア水と潤滑油とを含んだ原液から安定して潤滑油を分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る潤滑油清浄システム及び潤滑油清浄方法を示すブロック図である。
潤滑油清浄機を示す中央縦断面図である。
潤滑油清浄機の回転体の中央縦断面図である。
通常の潤滑油を潤滑油清浄機で遠心分離したときの回転体内の状態を示す概略図である。
アンモニアが混合した一般の潤滑油を潤滑油清浄機で遠心分離したときの回転体内の状態を示す概略図である。
本発明の実施形態に係る潤滑油清浄方法を示す図で、アンモニアが混入した潤滑油に封水・置換水を投入して潤滑油清浄機で遠心分離したときの回転体内の状態を示す概略図である。
本発明の実施形態に係る潤滑油清浄システム及び潤滑油清浄方法の変形例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社三五
消音器
7日前
株式会社三五
排気装置
12日前
個人
ジェットエンジンタービン羽根
5日前
ダイハツ工業株式会社
動弁装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
車両
5日前
ダイハツ工業株式会社
内燃機関
1か月前
ダイハツ工業株式会社
内燃機関
1か月前
スズキ株式会社
排気装置
6日前
スズキ株式会社
排気装置
6日前
ダイハツ工業株式会社
内燃機関
7日前
株式会社クボタ
トラクタ
1か月前
株式会社クボタ
トラクタ
1か月前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステム
4日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関制御装置
28日前
スズキ株式会社
冷却水の排水構造
1か月前
株式会社SUBARU
可変バルブタイミング機構
24日前
トヨタ自動車株式会社
潤滑油希釈抑制装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
5日前
マツダ株式会社
排気浄化装置
12日前
マツダ株式会社
排気浄化装置
12日前
三菱重工業株式会社
排熱回収システム
5日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の排気浄化装置
1か月前
マレリ株式会社
排気ガス処理装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
車両
21日前
株式会社SUBARU
エンジン
1か月前
UBE三菱セメント株式会社
蒸気タービンを用いたシステム
19日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンオイル交換時期報知制御装置
27日前
バンドー化学株式会社
リザーブタンク
12日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン冷却装置
26日前
いすゞ自動車株式会社
浄化システム
17日前
いすゞ自動車株式会社
排気処理装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
排ガス浄化装置
24日前
トヨタ自動車株式会社
潤滑油劣化判定装置、劣化判定方法
1か月前
いすゞ自動車株式会社
後処理システム
18日前
続きを見る