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公開番号2025116357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010730
出願日2024-01-29
発明の名称像担持体用クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20250801BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】画像形成装置の使用開始直後であっても、トルクの上昇を抑制しつつ、高濃度の画像を連続印字しても良好なクリーニング性が得られるクリーニングブレードの提供。
【解決手段】被清掃部材の表面に当接して前記被清掃部材の表面の残留物を除去する像担持体用クリーニングブレードであって、前記クリーニングブレードは、弾性部材を有するクリーニングブレード基体と、前記クリーニングブレード基体を支持するクリーニングブレード支持部材とを有し、前記弾性部材は前記被清掃部材に当接する先端部分に設けられた被覆層を有し、前記クリーニングブレード基体の下面における前記被覆層の、先端稜線部から内側に100[μm]の距離だけ離れた位置におけるナノインデンテーション硬度試験による微小硬度計の圧子の最大侵入深さhmaxは4.0[μm]以上10.0[μm]以下である、ことを特徴とする像担持体用クリーニングブレード。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被清掃部材の表面に当接して前記被清掃部材の表面の残留物を除去する像担持体用クリーニングブレードであって、
前記クリーニングブレードは、弾性部材を有するクリーニングブレード基体と、前記クリーニングブレード基体を支持するクリーニングブレード支持部材とを有し、
前記弾性部材は前記被清掃部材に当接する先端部分に設けられた被覆層を有し、
前記クリーニングブレード基体の下面における前記被覆層の、先端稜線部から内側に100[μm]の距離だけ離れた位置におけるナノインデンテーション硬度試験による微小硬度計の圧子の最大侵入深さhmaxは4.0[μm]以上10.0[μm]以下である、 ことを特徴とする像担持体用クリーニングブレード。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記クリーニングブレード基体の下面における前記被覆層の、前記微小硬度計の圧子の最大侵入深さhmaxは5.5[μm]以上7.5[μm]以下である、請求項1に記載の像担持体用クリーニングブレード。
【請求項3】
前記クリーニングブレード基体下面における前記被覆層の厚さは、先端稜線部から内側に100[μm]の距離だけ離れた位置で0.5[μm]以上10[μm]以下である、請求項1又は2に記載の像担持体用クリーニングブレード。
【請求項4】
前記被覆層は、粒子と、前記粒子と前記弾性部材との結着成分として機能する樹脂と、から構成されている、請求項1又は2に記載の像担持体用クリーニングブレード。
【請求項5】
前記被覆層は、PTFE粒子とフッ素系樹脂とから構成された塗膜、又は、アクリル系粒子とポリビニルアルコール樹脂若しくはポリビニルアセタール樹脂とから構成された塗膜である、請求項1又は2に記載の像担持体用クリーニングブレード。
【請求項6】
前記クリーニングブレード基体が、ポリウレタンゴムの単層構造、又はマルテンス硬度の異なるポリウレタンゴムを複数積層した積層構造である、請求項1又は2に記載の像担持体用クリーニングブレード。
【請求項7】
前記クリーニングブレード基体がポリウレタンゴムの単層構造であり、前記ポリウレタンゴムのマルテンス硬度が、0.5[N/mm

]以上2[N/mm

]以下である、請求項6に記載の像担持体用クリーニングブレード。
【請求項8】
像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記像担持体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナー像に現像する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段の少なくとも一つ以上の手段と、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体の表面の残留物を除去するクリーニング手段と、を有し、前記クリーニング手段が、請求項1又は2に記載の像担持体用クリーニングブレードを有する、ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項9】
像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記像担持体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナー像に現像する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させる定着手段と、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体の表面の残留物を除去するクリーニング手段と、を有し、前記クリーニング手段が、請求項1又は2に記載の像担持体用クリーニングブレードを有する、ことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体用クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成工程により、記録媒体又は中間転写体へトナー像を転写した後の像担持体(被清掃部材という場合もある)表面に付着した残留トナーは、クリーニング手段によって除去されている。
【0003】
前記クリーニング手段としては、構成が簡単であり、クリーニング性能も優れていることから、クリーニングブレードが用いられている。前記クリーニングブレードは、通常、ポリウレタンゴム等からなる弾性部材と、支持部材とから構成されている。そして、前記弾性部材の基端を支持部材で支持して、前記弾性部材の当接部(先端稜線部)を像担持体表面に押し当て、前記像担持体表面に残留するトナーを堰き止め、掻き落として除去している。
【0004】
前記クリーニングブレードを用いたクリーニング手段では、前記クリーニングブレードと前記像担持体とが接するため、前記クリーニングブレードと前記像担持体との摩擦が発生し、前記像担持体を回転させるために必要な力であるトルクが上昇し、前記像担持体が停止してしまうという不具合が発生する場合がある。また、前記クリーニングブレードと前記像担持体との摺擦により、当接部が摩耗し、当接部がめくれ、めくれた部分からトナーがすり抜け、結果的にクリーニング不良となる不具合が発生する場合がある。
【0005】
例えば、近年、前記クリーニングブレードの場合、像担持体との摩擦力を軽減する目的で、フッ素系化合物を含有する潤滑剤を塗布したクリーニングブレードが用いられており、前記潤滑剤に含まれるフッ素系化合物がフッ化ビニリデンであるクリーニングブレードが提案されている(特許文献1~5)。また、クリーニングブレードにおける弾性部材に適度な柔軟性と硬度を付与し、前記クリーニングブレードにおける先端稜線部のめくれやえぐれ摩耗を防止する目的で、前記弾性部材の先端稜線部から内側に20[μm]の距離だけ離れた位置における表面のマルテンス硬度が、1.0[N/mm

]~15.0[N/mm

]であるクリーニングブレードが提案されている(特許文献6)。さらに、クリーニングブレードの摺動性を向上する目的で、PMMA(ポリメタクリル酸)粒子をフッ素系溶剤に分散させた分散液を塗布したクリーニングブレードが提案されている(特許文献7)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、画像形成装置の使用開始直後であっても、トルクの上昇を抑制でき、かつ全ベタ画像のような高濃度の画像を連続印字しても良好なクリーニング性が得られる像担持体用クリーニングブレードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段としての本発明の像担持体用クリーニングブレードは、
被清掃部材の表面に当接して前記被清掃部材の表面の残留物を除去する像担持体用クリーニングブレードであって、
前記クリーニングブレードは、弾性部材を有するクリーニングブレード基体と、前記クリーニングブレード基体を支持するクリーニングブレード支持部材とを有し、
前記弾性部材は前記被清掃部材に当接する先端部分に設けられた被覆層を有し、
前記クリーニングブレード基体の下面における前記被覆層の、先端稜線部から内側に100[μm]の距離だけ離れた位置におけるナノインデンテーション硬度試験による微小硬度計の圧子の最大侵入深さhmaxは4.0[μm]以上10.0[μm]以下である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、画像形成装置の使用開始直後であっても、トルクの上昇を抑制でき、かつ全ベタ画像のような高濃度の画像を連続印字しても、良好なクリーニング性が得られる像担持体用クリーニングブレードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、クリーニングブレードが像担持体表面に当接している状態を示す一例の概略断面図である。
図2は、本発明の像担持体用クリーニングブレードの一例を示す斜視図である。
図3は、本発明の像担持体用クリーニングブレードの他の例を示す概略断面図である。
図4は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略断面図である。
図5は、図4の画像形成装置における作像ユニットの一例を示す概略断面図である。
図6は、実施例において行った被覆層の形成方法の様子を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、本発明の実施形態を、図3に示された、クリーニングブレード62が、クリーニングブレード支持部材621と、クリーニングブレード基体622とで構成されており、クリーニングブレード基体622は、弾性を持つエッジ層622a及びベース層622bと、当接部62cと、前記当接部62cにおける当接辺を含む少なくとも一部に被覆層623を有しているクリーニングブレードを例に挙げて説明する。
また、以下では、上記クリーニングブレード62を被清掃部材としての像担持体のクリーニングに適用した実施形態について説明する。
また、以下では本発明の「像担持体用クリーニングブレード」を「クリーニングブレード」ということがある。
以下では、「クリーニングブレードにおけるブレード基体」を「ブレード基体」ということがある。
(【0011】以降は省略されています)

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