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公開番号
2025116270
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2025094601,2021073176
出願日
2025-06-06,2021-04-23
発明の名称
筋萎縮抑制
出願人
株式会社ファンケル
代理人
弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類
A61K
31/12 20060101AFI20250731BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】筋委縮抑制用組成物を提供すること。
【解決手段】Agrimol B及び/又はAgrimol Bを0.3%以上含有する濃縮キンミズヒキ抽出物を有効成分とする筋委縮抑制用組成物。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
Agrimol Bを有効成分とする筋委縮抑制用組成物。
続きを表示(約 63 文字)
【請求項2】
Agrimol Bを0.3%以上含有する濃縮キンミズヒキを有効成分とする筋委縮抑制用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筋萎縮抑制に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
高齢者は、加齢による筋萎縮や筋力の低下が認められ、筋肉損傷や易骨折性などの傷害が発生しやすい。この治療・療養のために、安静状態やギプス固定等の活動制限下におかれると、さらに筋力が低下する。
また一般的に、高齢者に発生する筋肉の筋質量や筋力が減少する筋萎縮には、廃用性筋萎縮やサルコペニア等が挙げられる。筋萎縮が起こると、それに伴ってさらに筋機能の低下がみられるようになる。
高齢者は、運動不足による筋力の低下から筋萎縮となり、筋萎縮からさらに上記のような悪循環に陥りやすく、最悪の場合、寝たきりになる。一方、生活機能、クオリティオブライフ(QOL)を維持するためには、ある程度の強制的な運動により、廃用性筋萎縮や筋機能の低下を抑制できることが知られている。
【0003】
これまでの、筋萎縮や筋機能の低下を防ぐ試みとしては、健常時に適度な運動を継続すること、或いはリハビリテーションの理学療法に限られており、より効果的な筋萎縮の抑制方法が望まれている。
近年では、すでに運動や理学療法のみならず、筋萎縮及びそれに伴う筋機能の低下、ひいては寝たきりを予防しうる成分の探索が行われている。さらに、遺伝子的な研究も行われている。
非特許文献1には、筋萎縮原因遺伝子がアトロジン(atrogins)であると特定され、廃用性筋萎縮の分子メカニズムが明らかにされている。特にAtrogin-1と呼ばれる遺伝子の発現を抑制することで、廃用性筋萎縮を抑制できることが記載されている。
したがって、Atrogin-1遺伝子の発現を抑制できれば、サルコペニアなどAtrogin-1遺伝子の発現活性化に伴って発生する筋萎縮を予防改善できるといわれている。
特許文献1には、ε-ヴィニフェリンを有効成分とするAtrogin-1遺伝子発現抑制剤が記載されている。
特許文献2には、グネチンCを有効成分とするAtrogin-1遺伝子発現抑制剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-71549号公報
特開2015-140314号公報
【非特許文献】
【0005】
二川 健,「廃用性筋萎縮の治療ターゲットとしてのユビキチンリガーゼ」,生化学,第81巻第7号,日本生化学会,2009年,614~618ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、筋委縮抑制用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、キンミズヒキ抽出物及びキンミズヒキ抽出物中の含有成分であるAgrimol B(アグリモールB)が、TNFα誘導性Atrogin-1発現増加を抑制することを見出し、これにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下のとおりである。
(1)Agrimol Bを有効成分とする筋委縮抑制用組成物。
(2)Agrimol Bを0.3%以上含有する濃縮キンミズヒキを有効成分とする筋委縮抑制用組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、TNFα誘導性Atrogin-1発現増加を抑制する筋委縮抑制用組成物が提供される。本発明のTNFα誘導性Atrogin-1発現増加を抑制する筋委縮抑制用組成物は、Agrimol B及び/又は濃縮キンミズヒキ抽出物を有効成分としており、TNFα誘導性Atrogin-1発現増加を抑制することで最終的に廃用性筋萎縮あるいはサルコペニアの進行を抑制する。その結果筋肉筋機能の低下を抑える。したがって、寝たきりを予防するための医薬または健康食品として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
キンミズヒキ抽出物のTNF-α誘導性Atrogin-1発現抑制作用を示す図。
濃縮キンミズヒキ抽出物のTNF-α誘導性Atrogin-1発現抑制作用を示す図。
Agrimol BのTNF-α誘導性Atrogin-1発現抑制作用を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明において、「筋萎縮」とは、筋細胞の減少や縮小により筋量が低下することをいい、長期間の安静臥床や骨折などによるギプス固定、あるいは微小重力暴露によるもの(廃用性筋萎縮という)、加齢に伴うもの(サルコペニアという。)が挙げられる。したがって筋萎縮の抑制とは、不活動や加齢に伴う筋量の低下を抑制することを意味する。
本発明の筋委縮抑制用組成物は、Agrimol B及び/又は濃縮キンミズヒキ抽出物を有効成分とする、TNFα誘導性Atrogin-1発現増加を抑制する筋委縮抑制用組成物である。TNFα誘導性Atrogin-1遺伝子が活性化すると骨格筋肉蛋白質の分解が促進され筋萎縮が進む。一方、Agrimol B及び/又は濃縮キンミズヒキ抽出物によって、TNFα誘導性Atrogin-1発現増加が抑制され、筋肉が増強される。したがってAgrimol B及び/又は濃縮キンミズヒキ抽出物は、筋萎縮やサルコペニアの予防・改善剤として利用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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