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公開番号
2025114530
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025034871,2023572139
出願日
2025-03-05,2022-05-12
発明の名称
ナノ粒子のマッピング
出願人
フェロノヴァ プロプライエタリー リミテッド
,
FERRONOVA PTY LTD
,
パーデュー リサーチ ファウンデーション
,
Purdue Research Foundation
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
A61K
47/69 20170101AFI20250729BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】固形腫瘍の辺縁を正確に同定する、対象への投与に適したナノ粒子材料を提供する。
【解決手段】ナノ粒子の表面に、(a)ナノ粒子材料の液体中での分散を促進するコポリマー立体安定剤であり、(i)コポリマー立体安定剤をナノ粒子材料に結合させる1個以上の結合基を有する固定化ポリマーセグメントおよび(ii)固定化ポリマーセグメントとは異なる立体安定化ポリマーセグメント、を含むコポリマー立体安定剤と、(b)コポリマーマッピング部分であり、(i)コポリマーマッピング部分をナノ粒子材料に結合する1個以上の結合基を有する固定化ポリマーセグメント、(ii)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合する薬剤を含む1個以上のマッピング基および(iii)前記固定化ポリマーセグメントとは異なるカップリングポリマーセグメント、を含むコポリマーマッピング部分と、を結合させている、ナノ粒子材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
対象への投与に適したナノ粒子材料であって、その表面に、(a)前記ナノ粒子材料の
液体中での分散を促進するコポリマー立体安定剤であり、(i)前記コポリマー立体安定
剤を前記ナノ粒子材料に結合させる1個以上の結合基を有する固定化ポリマーセグメント
および(ii)前記固定化ポリマーセグメントとは異なる立体安定化ポリマーセグメント
、を含むコポリマー立体安定剤と、(b)コポリマーマッピング部分であり、(i)前記
コポリマーマッピング部分を前記ナノ粒子材料に結合する1個以上の結合基を有する固定
化ポリマーセグメント、(ii)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合
する薬剤を含む1個以上のマッピング基および(iii)前記固定化ポリマーセグメント
とは異なるカップリングポリマーセグメントであり、前記固定化ポリマーセグメントを前
記1個以上のマッピング基に結合するカップリングポリマーセグメント、を含むコポリマ
ーマッピング部分と、を結合させている、ナノ粒子材料。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のナノ粒子材料であって、その表面に、(c)コポリマー発光部分であ
り、(i)前記ポリマー発光部分を前記ナノ粒子材料に結合する1個以上の結合基を有す
る固定化ポリマーセグメントと、(ii)前記ナノ粒子材料の生体内での位置の可視化を
可能にする、光または光に応答して音響信号を放出するための1個以上の発光基と、(i
ii)前記固定化ポリマーセグメントとは異なるカップリングポリマーセグメントであり
、前記固定化ポリマーセグメントを前記1個以上の発光基に結合する、カップリングポリ
マーセグメントと、を含むコポリマー発光部分を結合させている、ナノ粒子材料。
【請求項3】
前記1個以上の発光基が、インドシアニングリーン、sulfo-Cy3、sulfo
-Cy5およびsulfo-Cy7から選択される、請求項2に記載のナノ粒子材料。
【請求項4】
前記立体安定化ポリマーセグメントが、ポリアクリルアミド-コ-ポリアルキレンオキ
シドブロックコポリマー(a polyacrylamide-co-polyalkylene oxide block copolym
er)を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のナノ粒子材料。
【請求項5】
前記ポリアクリルアミド-コ-ポリアルキレンオキシドブロックコポリマーが、約8個
~約60個の重合アクリルアミド単位および約2個~約10個の重合アルキレンオキシド
単位を含む、請求項4に記載のナノ粒子材料。
【請求項6】
前記カップリングポリマーセグメントが、ポリアクリルアミドから構成される、請求項
1から5のいずれか一項に記載のナノ粒子材料。
【請求項7】
前記立体安定化ポリマーセグメントが、10個~70個の重合モノマー残基単位を有す
る、請求項1から6のいずれか一項に記載のナノ粒子材料。
【請求項8】
前記カップリングポリマーセグメントが、15個~100個の重合モノマー残基単位を
有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のナノ粒子材料。
【請求項9】
前記カップリングポリマーセグメントが、前記立体安定化ポリマーセグメントよりも多
くの重合モノマー残基単位(more polymerised monomer residue units)を有する、
請求項1から8のいずれか一項に記載のナノ粒子材料。
【請求項10】
前記ナノ粒子材料が磁性ナノ粒子材料である、請求項1から8のいずれか1項に記載の
ナノ粒子材料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般に、ナノ粒子、それを含む組成物、ならびにマッピング、診断および治
療用途におけるそれらの使用に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
外科的腫瘍切除は、特に疾患が単一の固形腫瘍に局在する場合、多くのがんの標準治療
である。しかしながら、手術は侵襲的であり、残留新生物組織を特定することができない
と、切除断端陽性をもたらす可能性があり、これは局所再発および患者転帰不良と互いに
関係がある。さらに、腫瘍辺縁の正確な同定は、外部ビーム放射線療法、密封小線源療法
およびフォーカルセラピーなどの、それぞれが腫瘍の位置および範囲(例えば、体積)の
可能な限り最善の性状診断が必要とされる非外科的治療様式の有効性にとって重要である
。
【0003】
例えば、根治的前立腺摘除術は、急速進行型および中程度の前立腺がんに対する標準治
療である。しかしながら、この外科的介入後、患者の約20%が尿失禁を起こし、患者の
約70%が勃起不全を起こす。これらの深刻な副作用のために、余命が限られており、進
行の遅い、低リスク疾患を有する男性は、手術を受ける前に「経過観察(watch a
nd wait)」することがしばしば推奨される。あるいは、一部の患者には、根治的
前立腺摘除術の前に、外部ビーム放射線療法、密封小線源療法およびフォーカルセラピー
などの治療法が提供される。そのような治療法は副作用の減少には関連するが、外科的な
腫瘍の部分切除術または完全切除術ほど効果的ではない。これらの代替治療様式の有効性
の低下の要因は、原発腫瘍の境界および辺縁を識別する上で十分な空間分解能を提供し得
ない既存の医用画像の制約である。例えば、前立腺特異的膜抗原陽電子放出断層撮影/コ
ンピュータ断層撮影(PET-PSMA)は腫瘍体積を9~15%過小評価する可能性が
あり、マルチパラメトリック核磁気共鳴画像法(mpMRI)は腫瘍体積を11~20%
過小評価する可能性がある。画像上の欠点のために、フォーカルセラピーのガイドライン
では、同定された病変を取り囲む切除領域の辺縁を最大10mmまで拡大することが必要
とされる。しかし、切除領域を拡大しても、20~40%の断端再発率が報告されている
。器官の保存および正常な組織毒性の制限が重要な、例えば、グリア芽細胞腫および膵臓
がんを含むがこれらに限定されない他のがんでも同様の問題が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、改善された術前および/もしくは術中ガイダンスを提供することによって
外科的切除を改善するために、または、より低侵襲性の治療様式、例えば、クライオアブ
レーション、焦点レーザーアブレーションおよび高周波数超音波アブレーションなどのフ
ォーカルセラピー、光線力学的療法、高線量率および低線量率の密封小線源療法、プロト
ンおよび炭素イオン線療法などの粒子線療法、ならびに強度変調放射線療法(IMRT)
、画像誘導放射線療法(IGRT)、少分割放射線療法および超高線量率放射線療法など
の外部ビーム放射線療法が、腫瘍の全体積をより正確に標的とすることができ、非標的組
織の暴露を低減することができるような、固形腫瘍の辺縁を正確に同定する新しい材料お
よび組成物を開発する必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
驚くべきことに、本発明によるナノ粒子材料は、腫瘍微小環境内に選択的に蓄積し、そ
れによって固形腫瘍の辺縁をマッピングすることが見出された。理論によって制限される
ことを望むものではないが、コポリマー立体安定剤とコポリマーマッピング部分との機能
を組み合わせることで、本明細書に記載のナノ粒子材料が、腫瘍微小環境内の細胞、例え
ば腫瘍関連間質細胞によって発現される線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に選択的
に結合することが少なくとも部分的に可能になる。
【0006】
したがって、本明細書に記載の一態様では、対象への投与に適したナノ粒子材料であっ
て、その表面に、(a)液体中での前記ナノ粒子材料の分散を促進するコポリマー立体安
定剤であり、(i)前記コポリマー立体安定剤を前記ナノ粒子材料に結合させる1個以上
の結合基を有する固定化ポリマーセグメントおよび(ii)前記固定化ポリマーセグメン
トとは異なる立体安定化ポリマーセグメントを含むコポリマー立体安定剤と、(b)コポ
リマーマッピング部分であり、(i)前記コポリマーマッピング部分を前記ナノ粒子材料
に結合させる1個以上の結合基を有する固定化ポリマーセグメント、(ii)線維芽細胞
活性化タンパク質(FAP)に特異的に結合する薬剤を含む1個以上のマッピング基およ
び(iii)前記固定化ポリマーセグメントとは異なるカップリングポリマーセグメント
で、前記固定化ポリマーセグメントを前記1個以上のマッピング基にカップリングするカ
ップリングポリマーセグメントを含むコポリマーマッピング部分と、を結合させている、
ナノ粒子材料が提供される。
【0007】
本発明によるナノ粒子材料は、有利なことに、改善された血中半減期循環を示して全身
注射を支持し、および/または生体内で実質的に分解しない。
【0008】
理論によって制限されることを望むものではないが、ナノ粒子材料は、少なくともその
表面に結合したコポリマー成分を介してそのような有利な特性を示すと考えられる。これ
らのコポリマー成分は、コポリマーマッピング部分と併用されるコポリマー立体安定剤を
含む。コポリマー立体安定剤およびコポリマーマッピング部分の両方は、それぞれの実体
をナノ粒子材料に結合させる固定化ポリマーセグメントを含む。固定化ポリマーセグメン
トは、有利なことに、例えば、生体内液体環境中にある場合、ナノ粒子材料に固定された
コポリマーマッピング部分およびコポリマー立体安定剤の両方を維持する上で非常に有効
であることが分かった。これにより、生体内液体環境中にナノ粒子材料を分散した形態で
維持することが容易になる。当業者であれば、生体内液体環境におけるナノ粒子材料の凝
集が診断および治療用途において弊害をもたらす可能性があることを理解するであろう。
【0009】
やはり理論によって制限されることを望むものではないが、コポリマーマッピング部分
は、生体内液体環境等における分散改善の付与効果と相乗的に作用することで、腫瘍微小
環境における粒子材料の蓄積を改善することを可能にすると考えられる。目的とする用途
に応じて、ナノ粒子材料は、それがコポリマーマッピング部分に結合することによって同
様に本質的に腫瘍微小環境内に蓄積するが、所定のタスクを実行する上で有利に選択され
得る。例えば、ナノ粒子材料は、磁性粒子イメージング法(MPI)ならびに核磁気共鳴
画像法(MRI)、例えば、低磁場MRI、MRI誘導外部ビーム放射線療法、MRI誘
導フォーカルアブレーション、MRI/超音波融合フォーカルアブレーション、MRI誘
導生検、MRI/超音波融合誘導生検、MRI誘導手術、MRI誘導密封小線源療法、M
RI誘導赤外線カメラ誘導生検または治療および光音響誘導生検または治療などの用途に
使用するための磁性ナノ粒子材料の形態で提供することができる。
【0010】
したがって、本発明によるナノ粒子材料は、対象の腫瘍辺縁をマッピングし、腫瘍病変
の位置および範囲(例えば、体積)を決定するための従来の方法および治療適用を向上す
る上で特に有効であることが分かった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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