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公開番号2025114512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2025009553
出願日2025-01-23
発明の名称油性固形化粧料
出願人ちふれホールディングス株式会社
代理人個人
主分類A61K 8/895 20060101AFI20250729BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
本発明の目的は、マットな質感を有しながらも、優れた成型性が得られる油性固形化粧料を提供することにある。
【解決手段】
上記目的は、(a)架橋型オルガノポリシロキサンと、(b)硬化ヒマシ油及びトリヒドロキシステアリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の固形油と、(c)吸油性粉体とを含む、油性固形化粧料等により解決される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)架橋型オルガノポリシロキサンと、
(b)硬化ヒマシ油及びトリヒドロキシステアリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の固形油と、
(c)吸油性粉体と
を含む、油性固形化粧料。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記(a)架橋型オルガノポリシロキサンは、メチルポリシロキサンクロスポリマー及びメチルフェニルポリシロキサンクロスポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項1に記載の油性固形化粧料。
【請求項3】
前記(c)吸油性粉体は、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、オクテニルコハク酸デンプンAL、セルロース及びシリカからなる群から選ばれる少なくとも1種の粉体である、請求項1に記載の油性固形化粧料。
【請求項4】
(d)液状油をさらに含む、請求項1に記載の油性固形化粧料。
【請求項5】
前記(d)液状油が、ジメチコン、トリエチルヘキサノイン及びジフェニルシロキシフェニルトリメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種の液状油である、請求項4に記載の油性固形化粧料。
【請求項6】
前記(a)架橋型オルガノポリシロキサンの含有量が3.0質量%以下である、請求項1に記載の油性固形化粧料。
【請求項7】
前記(b)硬化ヒマシ油及びトリヒドロキシステアリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の固形油の含有量が2.5質量%以上である、請求項1に記載の油性固形化粧料。
【請求項8】
20℃における針入硬度が49(g)以上である、請求項1に記載の油性固形化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油性固形化粧料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、化粧料を肌に塗布した際の仕上がりの質感として、光沢のある質感又はツヤのある質感や、光沢・ツヤを抑えたマットな質感等の多様な質感が求められている。特に、口紅等の油性固形化粧料は、油性成分の特徴としてツヤのある質感が強くなり、マットな質感が得られにくい傾向にある。
【0003】
マットな質感を得るため、これまで種々の検討がされてきた。従来、粉末や固化剤の配合量を多くし、油剤由来で生じる光の反射を、より散乱しやすくさせることにより、マットな質感を得ることが行われているが、肌に塗布した際の伸び広がりが悪化する、塗布後の肌の乾燥感が強くなる等の問題があった。特に瞼等の皮膚の薄い箇所や唇等の粘膜は、保湿機能やバリア機能が低く敏感な部位であることから、これらの問題が顕著に商品性に影響するため、対策が求められている。
【0004】
マットな質感を得るため、架橋型オルガノポリシロキサンを配合した油性固形化粧料が知られている(例えば、特許文献1~4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2023-534487号公報
特表2023-534488号公報
特開2021-88517号公報
特開2000-281532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、架橋型オルガノポリシロキサンの配合量が多いとマットな質感は得られるものの成型性が劣り、特に、金型成型を行う場合においては、離型不良が発生するという問題がある。また、架橋型オルガノポリシロキサンの配合量が少ないとマットな質感が十分に得られないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、マットな質感を有しながらも、優れた成型性が得られる油性固形化粧料を提供することを、発明が解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、成型性を担保するために架橋型オルガノポリシロキサンの配合量を比較的少量に設定したとしても、硬化ヒマシ油及び/又はトリヒドロキシステアリンの固形油を用いることにより、マットな質感を有する油性固形化粧料を得ることに成功した。また、驚くべきことに、このようにして得られた油性固形化粧料は、タッチの柔らかさ(なめらかな塗布感)が得られながらも、それでいて経時安定性が良好なものであった。
【0009】
本発明者は、このような成功例及び知見を基に、本発明の課題を解決するものとして、架橋型オルガノポリシロキサンに加え、硬化ヒマシ油及び/又はトリヒドロキシステアリンの固形油を含む、油性固形化粧料を創作することに成功した。本発明は、本発明者によって初めて為され、かつ見出された成功例及び知見に基づき完成された発明である。
【0010】
したがって、本発明の一側面として、以下の各態様の油性固形化粧料が提供される。
[1](a)架橋型オルガノポリシロキサンと、
(b)硬化ヒマシ油及びトリヒドロキシステアリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の固形油と、
(c)吸油性粉体とを含む、油性固形化粧料。
[2]前記(a)架橋型オルガノポリシロキサンは、メチルポリシロキサンクロスポリマー及びメチルフェニルポリシロキサンクロスポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の架橋型オルガノポリシロキサンである、[1]に記載の油性固形化粧料。
[3]前記(c)吸油性粉体は、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、オクテニルコハク酸デンプンAL、セルロース及びシリカからなる群から選ばれる少なくとも1種の粉体である、[1]~[2]のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
[4](d)液状油をさらに含む、[1]~[3]のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
[5]前記(d)液状油が、ジメチコン、トリエチルヘキサノイン及びジフェニルシロキシフェニルトリメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種の液状油である、[4]に記載の油性固形化粧料。
[6]前記(a)架橋型オルガノポリシロキサンの含有量が3.0質量%以下である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
[7]前記(b)硬化ヒマシ油及びトリヒドロキシステアリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の固形油の含有量が2.5質量%以上である、[1]~[6]のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
[8]20℃における針入硬度が49(g)以上である、[1]~[7]のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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