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公開番号2025106992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000658
出願日2024-01-05
発明の名称エアロゾルの含有成分の測定方法、測定装置、反応液およびその混合キット
出願人株式会社ファーストスクリーニング
代理人個人,個人
主分類G01N 27/416 20060101AFI20250710BHJP(測定;試験)
要約【課題】雰囲気中のエアロゾルの含有成分を簡易かつ精度よく測定する。
【解決手段】雰囲気中のエアロゾルに含まれる対象成分を測定する方法であって、(a)対象成分と反応を生じさせる第1物質を含む反応液を準備する工程と、(b)反応液にエアロゾルを取り込ませ、対象成分と第1物質とを反応させ、第2物質を生成させる工程と、(c)第2物質を第3物質の存在下で酸化または還元させる工程と、(d)第2物質の酸化または還元に寄与することで変化した第3物質を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値に基づき、エアロゾルにおける対象成分の有無を評価する工程と、を有する、エアロゾルの含有成分の測定方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
雰囲気中のエアロゾルに含まれる対象成分を測定する方法であって、
(a)前記対象成分と反応を生じさせる第1物質を含む反応液を準備する工程と、
(b)前記反応液に前記エアロゾルを取り込ませ、前記対象成分と前記第1物質とを反応させ、第2物質を生成させる工程と、
(c)前記第2物質を第3物質の存在下で酸化または還元させる工程と、
(d)前記第2物質の酸化または還元に寄与することで変化した前記第3物質を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値に基づき、前記エアロゾルにおける前記対象成分の有無を評価する工程と、を有する、
エアロゾルの含有成分の測定方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記対象成分が、前記エアロゾルに含まれる唾液に由来するアミラーゼであり、
前記第1物質がアミロースおよびアミロペクチンの少なくとも1つであり、
前記(b)では、前記アミラーゼを含むエアロゾルを前記反応液に取り込ませ、前記アミラーゼにより前記第1物質を加水分解させ、前記第2物質としてグルコースを生成させ、
前記(c)では、前記グルコースを前記第3物質としての酸化剤の存在下で酸化させ、
前記(d)では、前記グルコースの酸化に寄与することで変化した前記酸化剤を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値に基づき、前記エアロゾルにおける前記アミラーゼの有無を判定する工程と、を有する、
請求項1に記載のエアロゾルの含有成分の測定方法。
【請求項3】
前記対象成分が、化学構造中にノイラミニダーゼを有する成分であり、
前記第1物質がシアリルラクトースおよびラクターゼであり、
前記(b)では、前記ノイラミニダーゼを有する成分を含むエアロゾルを前記反応液に取り込ませ、前記ノイラミニダーゼを前記シアリルラクトースによりラクトースに加水分解させるとともに、前記ラクターゼにより前記ラクトースから前記第2物質としてグルコースを生成させ、
前記(c)では、前記グルコースを前記第3物質としての酸化剤の存在下で酸化させ、
前記(d)では、前記グルコースの酸化に寄与することで変化した前記酸化剤を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値に基づき、前記エアロゾルにおける前記アミラーゼの有無を判定する工程と、を有する、
請求項1に記載のエアロゾルの含有成分の測定方法。
【請求項4】
前記(b)では、前記反応液を環境雰囲気に露出するように配置する、
請求項1に記載のエアロゾルの含有成分の測定方法。
【請求項5】
前記反応液が電子メディエータをさらに含み、
前記(d)では、電子メディエータの存在下で、前記変化した第3物質を電気化学的手法により元の状態に戻す、
請求項1に記載のエアロゾルの含有成分の測定方法。
【請求項6】
前記反応液は、前記第1物質を前記対象成分に対して過剰量となるように含む、
請求項1に記載のエアロゾルの含有成分の測定方法。
【請求項7】
前記反応液は、前記電子メディエータを前記対象成分に対して過剰量となるように含む、
請求項5に記載のエアロゾルの含有成分の測定方法。
【請求項8】
前記(b)は、前記第2物質の生成量が前記対象成分よりも多くなるまで行う、
請求項1に記載のエアロゾルの含有成分の測定方法。
【請求項9】
雰囲気中のエアロゾルに含まれる対象成分を測定する装置であって、
前記対象成分と反応を生じさせる第1物質を含む反応液を収容するとともに、前記反応液に前記エアロゾルを取り込むように構成される反応部と、
前記反応液を電気化学的手法により測定する測定部と、
前記測定部での結果に基づき、前記エアロゾルにおける前記対象成分の有無を判定する判定部と、を備え、
前記反応部では、前記反応液に前記エアロゾルを取り込んだときに、前記対象成分と前記第1物質との反応により第2物質を生成させ、前記第2物質を第3物質の存在下で酸化または還元させ、
前記測定部では、前記反応液において、前記第2物質の酸化または還元に寄与することで変化した前記第3物質を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値を測定する、
エアロゾルの含有成分の測定装置。
【請求項10】
前記対象成分が、前記エアロゾルに含まれる唾液に由来するアミラーゼであり、
前記第1物質がアミロースおよびアミロペクチンの少なくとも1つであり、
前記反応部では、前記アミラーゼにより前記第1物質を加水分解させて前記第2物質としてグルコースを生成させ、前記グルコースを、前記第3物質としての酸化剤の存在下で酸化させ、
前記測定部では、前記グルコースの酸化に寄与することで変化した前記酸化剤を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値を測定し、
前記判定部では、前記電流値に基づき、前記エアロゾルにおける前記アミラーゼの有無を評価する、
請求項9に記載のエアロゾルの含有成分の測定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾルの含有成分の測定方法、測定装置、反応液およびその混合キットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば換気の悪い屋内環境では人が密集することで、環境雰囲気が悪くなることがある。例えば人の呼気に由来する唾液や人の移動にともなって持ち込まれる粉塵(例えばPM2.5など)や花粉などの微粒子が環境雰囲気中に浮遊するためである。これら唾液や微粒子はエアロゾルとして環境雰囲気中に存在することになる。唾液にウイルスなどの病原体が含まれると、エアロゾルを介して感染を引き起こすことがある。微粒子は呼吸器系の病気などを引き起こすことがある。
【0003】
そのため、環境雰囲気中のエアロゾルに含まれる成分を測定することが求められている。この方法として、例えば特許文献1には、フィルタを用いて空気に含まれるエアロゾルを捕捉した後、フィルタに捕捉された成分に励起光を照射し、捕捉成分の発光を測定する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-080329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の測定方法では、フィルタでエアロゾルの含有成分を捕集したとしても、そこに含まれる特定の成分を選択的に測定できないことがある。また、励起光を照射する装置や発光を観察する装置などが必要となるため、含有成分を簡易に測定できないことがある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、雰囲気中のエアロゾルの含有成分を簡易かつ選択的に測定する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
雰囲気中のエアロゾルに含まれる対象成分を測定する方法であって、
(a)前記対象成分と反応を生じさせる第1物質を含む反応液を準備する工程と、
(b)前記反応液に前記エアロゾルを取り込ませ、前記対象成分と前記第1物質とを反応させ、第2物質を生成させる工程と、
(c)前記第2物質を第3物質の存在下で酸化または還元させる工程と、
(d)前記第2物質の酸化または還元に寄与することで変化した前記第3物質を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値に基づき、前記エアロゾルにおける前記対象成分の有無を評価する工程と、を有する、
エアロゾルの含有成分の測定方法である。
【0008】
本発明の他の態様は、
雰囲気中のエアロゾルに含まれる対象成分を測定する装置であって、
前記対象成分と反応を生じさせる第1物質を含む反応液を収容するとともに、前記反応液に前記エアロゾルを取り込むように構成される反応部と、
前記反応液を電気化学的手法により測定する測定部と、
前記測定部での結果に基づき、前記エアロゾルにおける前記対象成分の有無を判定する判定部と、を備え、
前記反応部では、前記反応液に前記エアロゾルを取り込んだときに、前記対象成分と前記第1物質との反応により第2物質を生成させ、前記第2物質を第3物質の存在下で酸化または還元させ、
前記測定部では、前記反応液において、前記第2物質の酸化または還元に寄与することで変化した前記第3物質を電気化学的手法により元の状態に戻すことで生じる電流値を測定する、
エアロゾルの含有成分の測定装置である。
【0009】
本発明のさらに他の態様は、
エアロゾルに含まれるアミラーゼを測定するための反応液であって、
アミロースおよびアミロペクチンの少なくとも1つと、グルコースオキシダーゼおよびグルコースデヒドロゲナーゼの少なくとも1つと、電子メディエータと、を含む、
アミラーゼ測定用反応液である。
【0010】
本発明のさらに他の態様は、
エアロゾルに含まれるアミラーゼを測定するための反応液を調製する混合キットであって、
アミロースおよびアミロペクチンの少なくとも1つと、
グルコースオキシダーゼおよびグルコースデヒドロゲナーゼの少なくとも1つと、
電子メディエータと、がそれぞれ別体として収容され、混合により前記反応液として調製されるように構成される、
アミラーゼ測定用反応液の混合キットである。
(【0011】以降は省略されています)

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