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公開番号2025105395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024074864
出願日2024-05-02
発明の名称水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム及び水生生物の養殖方法
出願人株式会社ベルデアクア
代理人個人
主分類A01K 63/04 20060101AFI20250703BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】生物への依存を抑えた方法で水中のアンモニア又はアンモニウムイオンを効果的に分解する。
【解決手段】循環式処理システム1は、除去部5と電気分解部13と残留塩素除去部とを備える。除去部5は、飼育槽3から送られた飼育水が貯留される又は流動する第1領域の飼育水に含まれる固形物を除去する。電気分解部13は、第1領域を通過した飼育水が貯留される又は流動する第2領域において、飼育水を電気分解することにより塩素酸化合物を発生させ、発生した塩素酸化合物を飼育水内のアンモニア又はアンモニウムイオンと反応させる。残留塩素除去部は、第2領域を通過した飼育水が貯留される又は流動する第3領域において、少なくとも残留塩素を除去する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水生生物を養殖する槽であり且つ塩分を含む飼育水が収容された飼育槽内の前記飼育水を前記飼育槽外で処理した後、処理後の前記飼育水を前記飼育槽に戻すように循環させる循環式処理システムであって、
前記飼育槽から送られる前記飼育水が貯留される又は流動する第1領域において、少なくとも固形物を除去する除去部と、
前記飼育水が貯留される又は流動する第2領域において、前記飼育水を電気分解することにより塩素酸化合物を発生させ、発生した前記塩素酸化合物を前記飼育水内のアンモニア又はアンモニウムイオンと反応させる電気分解部と、
前記第2領域を通過した前記飼育水が貯留される又は流動する第3領域において、少なくとも残留塩素を除去する残留塩素除去部と、
を有する
水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第3領域を通過した前記飼育水が前記飼育槽に戻る前に貯留される又は流動する第4領域において前記飼育水に含まれるアンモニウムイオンを検出するアンモニウムイオンセンサを含む
請求項1に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項3】
前記アンモニウムイオンセンサの計測結果に基づいて前記電気分解部の電気分解を制御する制御部を備える
請求項2に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項4】
前記第2領域を通過した前記飼育水が前記飼育槽に戻る前に貯留される又は流動する領域において前記飼育水に含まれる残留塩素を検出する残留塩素センサと、
前記残留塩素センサの計測結果に基づいて前記電気分解部の電気分解を制御する制御部と、
を備える請求項1又は請求項2に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項5】
前記第2領域を通過した前記飼育水が前記飼育槽に戻る前に貯留される又は流動する領域において前記飼育水に含まれる残留塩素を検出する残留塩素センサを備え、
前記制御部は、前記アンモニウムイオンセンサの計測結果及び前記残留塩素センサの計測結果に基づいて前記電気分解部の電気分解を制御する
請求項3に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項6】
前記第3領域を通過した前記飼育水が前記飼育槽に戻る前に貯留される又は流動する第4領域において前記飼育水に含まれる残留塩素を検出する残留塩素センサと、
前記残留塩素センサによって所定の計測結果が得られた場合に、前記第4領域の前記飼育水から残留塩素を除去又は前記第4領域の前記飼育水を前記飼育槽に戻すことを停止する処置部と、
を有する請求項1又は請求項2に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項7】
前記第2領域を通過した前記飼育水が前記第3領域に流入するまでの前記飼育水に含まれる残留塩素を検出する第1残留塩素センサと、
前記第3領域を通過した前記飼育水が前記飼育槽に戻る前に貯留される又は流動する第4領域において前記飼育水に含まれる残留塩素を検出する第2残留塩素センサと、
前記第1残留塩素センサの計測結果に基づいて前記電気分解部の電気分解を制御する制御部と、
前記第2残留塩素センサによって所定の計測結果が得られた場合に、前記第4領域の前記飼育水から残留塩素を除去又は前記第4領域の前記飼育水を前記飼育槽に戻すことを停止する処置部と、
を有する
請求項1又は請求項2に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項8】
前記第3領域を通過した前記飼育水が前記飼育槽に戻る前に貯留される又は流動する第4領域において前記飼育水のpHを計測するpHセンサと、
前記pHセンサの計測結果に基づいて、前記第4領域又は前記第4領域から前記飼育槽までの領域のpHを調整するpH調整部と、
を有する請求項1又は請求項2に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項9】
前記飼育槽から送り出された前記飼育水が前記第2領域に流れ込むまでの領域において生物により前記飼育水内のアンモニア又はアンモニウムイオンを低減させる生物槽を有する
請求項1又は請求項2に記載の水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【請求項10】
固形物を除去する除去部と、電気分解を行う電気分解部と、少なくとも残留塩素を除去する残留塩素除去部と、を有するとともに、水生生物を養殖する槽であり且つ塩分を含む飼育水が収容された飼育槽内の前記飼育水を前記飼育槽外で処理した後、処理後の前記飼育水を前記飼育槽に戻すように循環させる循環式処理システムを用い、
前記除去部により、前記飼育槽から送られる前記飼育水が貯留される又は流動する第1領域において、少なくとも前記固形物を除去し、
前記電気分解部により、前記飼育水が貯留される又は流動する第2領域において前記飼育水を電気分解して塩素酸化合物を発生させ、発生した前記塩素酸化合物を前記飼育水内のアンモニア又はアンモニウムイオンと反応させ、
前記残留塩素除去部により、前記第2領域を通過した前記飼育水が貯留される又は流動する第3領域において、少なくとも残留塩素を除去する
水生生物の養殖方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム及び水生生物の養殖方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
水生生物を養殖するシステムの一例として、閉鎖循環式養殖システムが知られている。閉鎖循環式養殖システムは、残餌や生物が排出する糞尿を、濾過槽で分解及び浄化し、水を循環させる方式のものである。一般的な閉鎖循環式養殖システムでは、飼育水中の窒素化合物の分解及び浄化に、微生物を活用する方式が主流となっている。この種の技術として、特許文献1のようなものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7345037号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される養殖管理システムでは、水槽内での水生生物の代謝活動や残餌などの有機物の分解によりアンモニアが発生するため、飼育水を循環させてろ過槽に通すことで生物ろ過させ、そのアンモニアを分解して毒性の低い硝酸に変化させる。ろ過槽には、酸素を含む水中でアンモニアを酸化して亜硝酸ひいては硝酸に変化させる硝化細菌(微生物)が保持されている。
【0005】
しかし、特許文献1のように、微生物を利用した浄化方法のみを採用すると、浄化能力が生物に依存してしまうという問題がある。
【0006】
本開示の目的の一つは、水生生物の養殖を行う上で、生物への依存を抑えた方法で水中のアンモニア又はアンモニウムイオンをより効果的に分解することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一つである水生生物の養殖に用いる循環式水処理システムは、
水生生物を養殖する槽であり且つ塩分を含む飼育水が収容された飼育槽内の前記飼育水を前記飼育槽外で処理した後、処理後の前記飼育水を前記飼育槽に戻すように循環させる循環式処理システムであって、
前記飼育槽から送られる前記飼育水が貯留される又は流動する第1領域において、少なくとも固形物を除去する除去部と、
前記飼育水が貯留される又は流動する第2領域において、前記飼育水を電気分解することにより塩素酸化合物を発生させ、発生した前記塩素酸化合物を前記飼育水内のアンモニア又はアンモニウムイオンと反応させる電気分解部と、
前記第2領域を通過した前記飼育水が貯留される又は流動する第3領域において、少なくとも残留塩素を除去する残留塩素除去部と、
を有する
水生生物の養殖に用いる循環式水処理システム。
【0008】
本開示の一つである水生生物の養殖方法は、
固形物を除去する除去部と、電気分解を行う電気分解部と、少なくとも残留塩素を除去する残留塩素除去部と、を有するとともに、水生生物を養殖する槽であり且つ塩分を含む飼育水が収容された飼育槽内の前記飼育水を前記飼育槽外で処理した後、処理後の前記飼育水を前記飼育槽に戻すように循環させる循環式処理システムを用い、
前記除去部により、前記飼育槽から送られる前記飼育水が貯留される又は流動する第1領域において、少なくとも前記固形物を除去し、
前記電気分解部により、前記飼育水が貯留される又は流動する第2領域において前記飼育水を電気分解して塩素酸化合物を発生させ、発生した前記塩素酸化合物を前記飼育水内のアンモニア又はアンモニウムイオンと反応させ、
前記残留塩素除去部により、前記第2領域を通過した前記飼育水が貯留される又は流動する第3領域において、少なくとも残留塩素を除去する
水生生物の養殖方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る技術は、生物への依存を抑えた方法で水中のアンモニア又はアンモニウムイオンをより効果的に分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態の循環式水処理システムを概念的に例示する説明図である。
図2は、図1の循環式水処理システムの電気的構成を簡略的に例示するブロック図である。
図3は、図1の循環式水処理システムの除去部、電気分解槽等の構成を簡略的に例示する説明図である。
図4は、図3の構成を更に具体化した例を示す説明図である。
図5は、図1の循環式水処理システムの電気分解槽、反応槽等の構成を簡略的に例示する説明図である。
図6は、図1の循環式水処理システムの電気分解槽を図5とは異なる方向から見た構成を簡略的に例示する説明図である。
図7は、図1の循環式水処理システムの残留塩素除去槽、待機槽等の具体例を示す説明図である。
図8は、第2実施形態の循環式水処理システムの除去部、電気分解槽等の構成を簡略的に例示する説明図である。
図9は、第3実施形態の循環式水処理システムの電気分解槽、反応槽等の構成を簡略的に例示する説明図である。
図10は、第4実施形態の循環式水処理システムの残留塩素除去槽、切替部、待機槽等の具体例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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