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公開番号
2025103248
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023220512
出願日
2023-12-27
発明の名称
抗原ポリペプチドを含有する組成物及びその利用
出願人
サンスター株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C07K
14/195 20060101AFI20250702BHJP(有機化学)
要約
【課題】安定した抗体価測定結果が得られる抗原ポリペプチドを含有する組成物の提供。
【解決手段】無細胞又は生細胞タンパク質合成系により合成された、
配列番号1に示すアミノ酸配列又は配列番号1に示すアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドを含有する組成物であって、
当該抗原ポリペプチドをSDS-PAGEにより分離した時に、
25kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、5.25~13.60である、及び/又は
78kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、14.69~29.41である、組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
無細胞又は生細胞タンパク質合成系により合成された、
配列番号1に示すアミノ酸配列又は配列番号1に示すアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドを含有する組成物であって、
当該抗原ポリペプチドをSDS-PAGEにより分離した時に、
25kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、5.25~13.60である、及び/又は
78kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、14.69~29.41である、組成物。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
無細胞又は生細胞タンパク質合成系により合成された、
配列番号1に示すアミノ酸配列又は配列番号1に示すアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドを含有する組成物であって、
当該抗原ポリペプチドをSDS-PAGEにより分離した時に、
96kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、10.74~18.20である、
25kDaのバンドの濃さに対する96kDaのバンドの濃さの比率が、0.37~0.93である、及び/又は
78kDaのバンドの濃さに対する96kDaのバンドの濃さの比率が、1.27~1.77である、組成物。
【請求項3】
無細胞タンパク質合成系が、小麦無細胞タンパク質合成系である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
生細胞タンパク質合成系が、大腸菌タンパク質合成系である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項5】
歯周病原菌抗体価測定用試薬である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の歯周病原菌抗体価測定用試薬を含む歯周病原菌抗体価測定用キット。
【請求項7】
生体試料を請求項1又は2に記載の組成物と接触させることを含む、
生体試料中の歯周病原菌に対する抗体価を測定する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、抗原ポリペプチドを含有する組成物及びその利用等に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
歯周病は、歯周病原菌が歯周組織に感染することによって発症する炎症性疾患である。一般に、歯周病の診断は、歯周ポケット検査、触診・出血検査、動揺度検査、X線写真検査等の結果を総合して行われているが、これらの検査手法は歯科医師等の経験・技能等に基づいて行われるため、検査結果及び診断結果に差異が生じる可能性があり、客観性に欠くという問題がある。そのため、客観的に歯周病の診断を行う手法の開発が望まれている。
【0003】
客観的に歯周病の診断を行う手法としては、例えば、歯周病原菌に対する血清中のIgG抗体価を歯周病の感染度又は重篤度の指標とする方法が報告されており、本発明者らが開発した手法では、歯周病原菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)から単離された特定の1次構造を有するポリペプチド又はその改変ポリペプチド(歯周病原菌抗原ポリペプチド)を用いることにより、多様な免疫型を有する広範囲の患者の歯周病を高い精度で検査することができ、かつ自動化された機器等により高速処理を行うことが可能となる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6310631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者は、無細胞又は生細胞タンパク質合成系により、配列番号1又は2に示すアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドを合成すると、抗原ポリペプチドそのもの(120kDa)に加えて、当該抗原ポリペプチド由来の短いポリペプチド断片が含まれることを見出した。ロットにより、短いポリペプチド断片を含む混合物中の抗原ポリペプチド(120kDa)の純度には差があり、純度の違う抗原ポリペプチドを用いて、P.gingivalisの抗体価測定を行ったところ、測定結果に差が生じ、驚くべきことに抗原ポリペプチド(120kDa)の純度が低い方が、安定した測定結果が得られることが分かった。本開示は、このような安定した抗体価測定結果が得られる抗原ポリペプチドを含有する組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、無細胞又は生細胞タンパク質合成系により合成された配列番号1又は2に示すアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドが、特定のバンドサイズのポリペプチドを特定の比率で含有することによって、安定した抗体価測定結果が得られることを見出し、さらに改良を重ねた。
【0007】
本開示は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
無細胞又は生細胞タンパク質合成系により合成された、
配列番号1に示すアミノ酸配列又は配列番号1に示すアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドを含有する組成物であって、
当該抗原ポリペプチドをSDS-PAGEにより分離した時に、
25kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、5.25~13.60である、及び/又は
78kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、14.69~29.41である、組成物。
項2.
無細胞又は生細胞タンパク質合成系により合成された、
配列番号1に示すアミノ酸配列又は配列番号1に示すアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドを含有する組成物であって、
当該抗原ポリペプチドをSDS-PAGEにより分離した時に、
96kDaのバンドの濃さに対する120kDaのバンドの濃さの比率が、10.74~18.20である、
25kDaのバンドの濃さに対する96kDaのバンドの濃さの比率が、0.37~0.93である、及び/又は
78kDaのバンドの濃さに対する96kDaのバンドの濃さの比率が、1.27~1.77である、組成物。
項3.
無細胞タンパク質合成系が、小麦無細胞タンパク質合成系である、項1又は2に記載の組成物。
項4.
生細胞タンパク質合成系が、大腸菌タンパク質合成系である、項1又は2に記載の組成物。
項5.
歯周病原菌抗体価測定用試薬である、項1又は2に記載の組成物。
項6.
項5に記載の歯周病原菌抗体価測定用試薬を含む歯周病原菌抗体価測定用キット。
項7.
生体試料を項1又は2に記載の組成物と接触させることを含む、
生体試料中の歯周病原菌に対する抗体価を測定する方法。
【発明の効果】
【0008】
安定した抗体価測定結果が得られる抗原ポリペプチドを含有する組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。
本開示に包含される組成物は、無細胞又は生細胞タンパク質合成系により合成された、配列番号1に示すアミノ酸配列又は配列番号1に示すアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなる抗原ポリペプチドを含有する。本明細書において、当該組成物を「本開示の組成物」と表記することがある。
【0010】
配列番号1に示すアミノ酸配列は、ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis;P.g.)由来のArg-ジンジパインRgpAタンパク質の239~1098番目のアミノ酸配列のN末端にGSTタグを付加したアミノ酸配列である。P.g.由来のArg-ジンジパインRgpAタンパク質の239~1098番目のアミノ酸配列は、抗原ポリペプチドである(抗原性を有する)。本明細書において、「抗原性を有する」とは、歯周病原菌に対する抗体と、抗原抗体反応することを意味する。抗体としては、例えば、IgG抗体、IgM抗体、IgA抗体等のイムノグロブリン抗体が挙げられ、イムノグロブリン抗体のいずれかと抗原抗体反応すればよい。中でもIgG抗体が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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