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公開番号
2025102503
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219982
出願日
2023-12-26
発明の名称
ツル下ろし栽培用ツル誘引具
出願人
タキゲン製造株式会社
代理人
個人
主分類
A01G
9/12 20060101AFI20250701BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】支持フレームの内側空間を目視できる前面側から効率的に支持フレームに装着できるツル下ろし栽培用の誘引具を提供する。
【解決手段】誘引具1は、全体が1本の金属線材を屈曲して形成され、ベース棒部2、それの両端に続く一対の延出棒部3,4、それらの先端の一対の湾曲部5,6、これらに続く一対のばね棒部7,8、それらの交差部を集束点とするツル挟持空間10、ばね棒部7の先端部に形成される係合端部11を具備する。ベース棒部2を支持フレーム101の下縁板部104の内側基部に沿わせ、ばね棒部7,8をばね力に抗して指で押し下げつつ、ベース棒部2を中心にして延出棒部3,4の先端側をやや押し上げるように回転させる。係合端部11が内側空間105内に入ったら、ばね棒部7,8を押し下げていた指を離せば、ばね棒部7,8はばね力で復元し、係合端部11が、上縁板部103の内側縁部に圧接される。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
長尺の金属帯板を折り曲げてなり、長手方向に水平に延びる垂直平板状の主板部と当該主板部の上下両縁からそれぞれ内向きに傾斜して前方へ起立し端縁にそれぞれ内向きに対向して突出した突縁を有する上下一対の縁板部と、当該縁板部と前記主板部の内側に形成された前方に開放する蟻溝状の内側空間とを具備する支持フレームが、畝に沿って所定の高さ位置に水平に架設された圃場において植物のツル下ろし栽培を行うために、前記支持フレームに装着して用いられるツルの誘引具であって、
全体が、1本の金属線材を屈曲して形成され、
前記支持フレームの内側空間において前記下縁板部の基部に沿って直線状に延びるベース棒部と、
前記ベース棒部の両端に連続してほぼ90度屈曲し前記内側空間から前方斜め上方へ同一平面内を相互に平行に直線状に延びる一対の延出棒部と、
前記延出棒部の先端からそれぞれ内側へ折り返すように湾曲する一対の湾曲部と、
前記湾曲部の内側端から前記延出棒部の延出平面に対して所定ばね性を生じる開き角度を持つ平面内において前記延出棒部の基端側に向かいかつ互いに前記内側空間内において先端部が交差するように直線状に延びる一対のばね棒部と、
前記一対のばね棒部の交差部を基点として両ばね棒部間に前方斜め上方へV字状に開くように形成されるツル挟持空間と、
前記内側空間において一方の前記ばね棒部の先端から屈曲して起立するように形成され、前記上縁板部の突縁の内側に当接する係合端部とを具備し、
前記ベース棒部が前記下縁板部の内側基部に当接し、前記係合端部が前記上縁板部の突縁の内側に当接した装着状態において、前記一対のばね棒部と前記一対の延出棒部との開き角度は、当該両部間の拡開方向のばね力に抗して圧縮され、それにより前記ベース棒部と前記係合端部が前記上縁板部の内側と前記下縁板部の内側に突っ張って保持されることを特徴とするツル下ろし栽培用ツル誘引具。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記支持フレームに対する請求項1に記載のツル誘引具の装着方法であって、
前記ベース棒部側を前方に突き出させた状態で前記ツル誘引具を片手で保持し、当該ベース棒部を前方から前記支持フレームの内側空間に挿入する第1のステップと、
内側空間に挿入した前記ベース棒部を前記下縁板部の内側基部押し付けて、ばね力に抗して前記一対のばね棒部の先端側を押し下げることによって、前記一対の延出棒部との開き角度を圧縮しつつ、前記係合端部を前記上縁板部の内側下部に配置する第2のステップと、
第2のステップに続いて、前記一対のばね棒部を解放することにより、前記係合端部を前記上縁板部の突縁の内側に圧接させる第3のステップとを含むことを特徴とするツル誘引具の装着方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
キュウリ等の植物の栽培において、主枝を摘心したのちに発生する数本の子ヅルを摘心しないで次々に側方へ誘引し続けることにより、繰り返し収穫を行うツル下ろし栽培と称される栽培法が行われている。本発明は、このツル下ろし栽培に用いられるツルの誘引具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
キュウリ等の植物のツル下ろし栽培において、ツルを傷つけることなく、ツルの先端を上向きになるように誘引する誘引具として、特許文献1に記載されたものが知られている。この誘引具は、下ろしツル保持部と、これと一体形成された本体固定部とを有する。下ろしツル保持部は、同一平面内で一端側の基底部から他端側に向け開口したV字状の保持部分を有する。本体固定部は、下ろしツル保持部の基底部側から下ろしツル保持部のV字状の保持部分を含む平面に対し下向きに折り曲げ形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3107339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の誘引具201を図7に示す。この誘引具201は、1本の針金を屈曲形成して構成され、本体固定部202と、下ろしツル保持部203とを具備する。一般に、誘引具201は、畝に沿って所定の高さ位置に水平に架設された長尺の金属製支持フレーム101の長手方向の蟻溝状の内側空間105に本体固定部201を係合させて使用される。一方、植物のツル下ろし作業は、支持フレーム101に対して、下ろしツル保持部203が延出した側である背面側において行われる。支持フレーム101への誘引具201の装着作業は、植物のツル下ろしの作業と並行して行われる。このため、支持フレーム101への誘引具201の装着作業は、支持フレーム101の内側空間105が見えない位置からの非効率な作業となる。
従って、本発明は、支持フレーム101の内側空間105を目視できる前面側から効率的に支持フレーム101に装着することができるツル下ろし栽培用の誘引具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の説明において添付図面の符号を参照するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の誘引具1は、全体が1本の金属線材を屈曲して形成され、ベース棒部2、それの両端に続く一対の延出棒部3,4、それらの先端の一対の湾曲部5,6、これらに続く一対のばね棒部7,8、それらの交差部9を集束点とするツル挟持空間10、一方のばね棒部7の先端部に形成される係合端部11を具備する。ベース棒部2は、支持フレーム101の内側空間105内において、下縁板部104の基部に沿って直線状に延びる。一対の延出棒部3,4は、ベース棒部2の両端に連続してほぼ90度屈曲し、内側空間105から前方斜め上方へ延出するように、同一平面内を相互に平行に直線状に延びる。ばね棒部7,8は、延出棒部3,4の先端の湾曲部5,6を介して内側へ折り返され、延出棒部3,4の延出平面に対して所定のばね性を生じる開き角度を持つ平面内において延出棒部3,4の基端側に向かって内側空間105内まで直線状に延び、先端部において互いに交差している。交差部9を集束点として、両ばね棒部7,8間に、前方斜め上方へV字状に開くようにツル挟持空間10が形成される。係合端部11は、内側空間105内において一方のばね棒部7の先端から屈曲して起立し、上縁板部103の突縁103里の内側に当接するように設けられる。係合端部11とベース棒部2が、上下縁板部の内側に突っ張ることで、誘引具1が支持フレーム101に保持される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、支持フレーム101への装着作業を支持フレーム101の内側空間105の開放側であり、またツル掛けの作業者側である前面側から容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係るツル誘引具の斜視図である。
図1のツル誘引具の側面図である。
図1のツル誘引具の平面図である。
図1のツル誘引具の支持フレームへの装着状態を示す説明図であり、(a)は、装着過程を示し、(b)は装着状態を示す。
図1のツル誘引具の支持フレームへの装着状態を示す平面図である。
図1のツル誘引具の支持フレームへの装着状態を示す斜視図である。
従来のツル誘引具の支持フレームへの装着状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係るツルの誘引具1は、図4~6に示すように、圃場の畝に沿って所定の高さ位置に水平に架設された支持フレーム101に装着して用いられる誘引具である。
【0009】
支持フレーム101は、長尺の金属帯板を折り曲げてなり、長手方向に水平に延びる垂直平板状の主板部102と、当該主板部102の上下両縁からそれぞれ内向きに傾斜して前方へ起立する上下一対の縁板部103,104を具備する。上下縁板部103,104と主板部102の内側には、前方に開放する蟻溝状の内側空間105が形成される。上下縁板部103,104前方縁部には、端縁を折り返して形成された突縁部103a,104aを備える。
【0010】
図1~3に示すように、誘引具1は、全体が1本の金属線材を屈曲して形成され、ベース棒部2、それの両端に続く一対の延出棒部3,4、それらの先端の一対の湾曲部5,6、これらに続く一対のばね棒部7,8、それらの交差部9を集束点とするツル挟持空間10、一方のばね棒部7の先端部に形成される係合端部11を具備する。
(【0011】以降は省略されています)
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