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公開番号
2025102135
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219391
出願日
2023-12-26
発明の名称
静電荷像現像用イエロートナーの製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/08 20060101AFI20250701BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】低温低湿下での耐久性に優れた静電荷像現像用イエロートナーの製造方法に関すること。
【解決手段】少なくとも結着樹脂及び着色剤をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程1、該工程1で得られた混練物を粉砕した後、得られた粉砕物を無機微粒子と混合する工程2、該工程2で得られた混合物を粉砕し、分級する工程3を含む、静電荷像現像用イエロートナーの製造方法であって、前記着色剤が、1分子中に有する-NH-基及び-NH
2
基の合計数を、分子量で除した値をNH基量としたとき、NH基量が2.7mmol/g以上の有機黄色顔料を含有し、該有機黄色顔料の含有量が、結着樹脂100質量部に対し、6質量部以上20質量部以下である、静電荷像現像用イエロートナーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも結着樹脂及び着色剤をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程1、該工程1で得られた混練物を粉砕した後、得られた粉砕物を無機微粒子と混合する工程2、該工程2で得られた混合物を粉砕し、分級する工程3を含む、静電荷像現像用イエロートナーの製造方法であって、前記着色剤が、1分子中に有する-NH-基及び-NH
2
基の合計数を、分子量で除した値をNH基量としたとき、NH基量が2.7mmol/g以上の有機黄色顔料を含有し、該有機黄色顔料の含有量が、結着樹脂100質量部に対し、6質量部以上20質量部以下である、静電荷像現像用イエロートナーの製造方法。
続きを表示(約 94 文字)
【請求項2】
工程2における無機微粒子の使用量が、粉砕物100質量部に対して、0.3質量部以上10質量部以下である、請求項1記載の静電荷像現像用イエロートナーの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用イエロートナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
溶融混練法によりトナーを製造する際に、混練物の粉砕を無機微粒子の存在下で行う方法が検討されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-328043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フルカラー印刷においては、より高い発色性が求められている。フルカラー用トナーで一般的に使用されているシアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料の中でも、特にイエローは着色力が他色に比べ小さく、他の色と同程度の着色力にするためには、その添加量を多くする必要がある。しかし、イエロー顔料を多く添加すると着色力は上がるものの、トナー中の顔料が凝集しやすくなることで不均化し、トナー表面に偏在しやすくなる。そのため、イエロートナーは他の色のトナーよりも帯電が安定せず、静電凝集により流動性が悪化しやすい。ここで、連続印刷中にトナー表面のシリカが脱離することでさらに流動性が低下すると、現像ローラーと規制ブレードでのトナー層形成時に層厚が不均一となり、他色よりもカスレが発生しやすい。
特許文献1のように、トナーの製造過程において、混練物の粉砕工程を無機微粒子の存在下で行うことにより、無機微粒子を外添剤として添加したものよりも強固にトナー粒子に付着させることができるが、低温低湿下での連続印刷時には、粉砕工程でトナーに付着させた無機微粒子であっても脱離しやすくなり、耐久性が低下するという課題がある。
【0005】
本発明は、低温低湿下での耐久性に優れた静電荷像現像用イエロートナーの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくとも結着樹脂及び着色剤をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程1、該工程1で得られた混練物を粉砕した後、得られた粉砕物を無機微粒子と混合する工程2、該工程2で得られた混合物を粉砕し、分級する工程3を含む、静電荷像現像用イエロートナーの製造方法であって、前記着色剤が、1分子中に有する-NH-基及び-NH
2
基の合計数を、分子量で除した値をNH基量としたとき、NH基量が2.7mmol/g以上の有機黄色顔料を含有し、該有機黄色顔料の含有量が、結着樹脂100質量部に対し、6質量部以上20質量部以下である、静電荷像現像用イエロートナーの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の方法により、低温低湿下での耐久性に優れた静電荷像現像用イエロートナーが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、結着樹脂と黄色顔料を含むイエロートナーを溶融混練法により製造する際に、黄色顔料として特定の有機黄色顔料を用い、さらに、粉砕工程を多段階で行い、混練物の粗粉砕物を無機微粒子と混合した後、微粉砕を行うことにより、静電荷像現像用イエロートナー(以下、単にトナー又はイエロートナーともいう)を得る方法である。本発明の方法により、黄色顔料の含有量が多いイエロートナーであっても、低温低湿下での耐久性に優れたトナーが得られる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0009】
低温低湿下ではトナー表面が冷えて硬くなる、又は収縮することでトナーと無機微粒子の接触面積が低減してしまう。そのため、低温低湿下での連続印刷時には、粉砕工程で粉砕物と混合することにより外添剤として添加された無機微粒子よりも強固に付着した無機微粒子であっても脱離しやすくなり、トナーの流動性及び耐久性が悪化することでカスレが発生しやすい。
しかしながら、本発明の方法では、さらに、NH基量の多い有機黄色顔料を多量に用い、トナー中に顔料を細かく高分散させてトナー表面にNH基を均一かつ多く存在させることで、トナー表面に付着した無機微粒子が有する官能基、例えばシリカ表面のOH基等と顔料のNH基の相互作用により、機械力による付着だけでなく、さらに強固かつ高い被覆率で無機微粒子をトナー表面に付着させることができ、低温低湿下でも無機微粒子の脱離を抑制できるものと考えられる。
【0010】
本発明のイエロートナーの製造方法は、以下の工程1、工程2、及び工程3を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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