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公開番号2025102007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219151
出願日2023-12-26
発明の名称摂食嚥下障害改善支援システムおよび摂食嚥下障害改善支援方法
出願人学校法人日本大学
代理人個人,個人,個人
主分類G16H 50/00 20180101AFI20250701BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】摂食嚥下障害の改善を支援できる摂食嚥下障害改善支援システムおよび摂食嚥下障害改善支援方法を提供すること。
【解決手段】摂食嚥下障害改善支援システムは、嚥下機能を評価するための嚥下機能評価情報を受け付け、誤嚥性肺炎リスクを評価するための誤嚥性肺炎リスク評価情報を受け付け、サルコペニアを評価するためのサルコペニア評価情報を受け付け、嚥下機能評価情報に基づいて嚥下障害があるか否かを判定し、誤嚥性肺炎リスク評価情報に基づいて誤嚥性肺炎リスクがあるか否かを判定し、サルコペニア評価情報に基づいてサルコペニアの可能性があるか否かを判定し、嚥下障害があるか否かの判定結果、誤嚥性肺炎リスクがあるか否かの判定結果およびサルコペニアの可能性があるか否かの判定結果に基づいて、摂食嚥下障害を改善する対応を導出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
嚥下機能を評価するための嚥下機能評価情報を受け付ける嚥下機能評価情報受付部と、
誤嚥性肺炎リスクを評価するための誤嚥性肺炎リスク評価情報を受け付ける誤嚥性肺炎リスク評価情報受付部と、
サルコペニアを評価するためのサルコペニア評価情報を受け付けるサルコペニア評価情報受付部と、
前記嚥下機能評価情報に基づいて嚥下障害があるか否かを判定する嚥下障害判定部と、
前記誤嚥性肺炎リスク評価情報に基づいて誤嚥性肺炎リスクがあるか否かを判定する誤嚥性肺炎リスク判定部と、
前記サルコペニア評価情報に基づいてサルコペニアの可能性があるか否かを判定するサルコペニア可能性判定部と、
前記嚥下障害判定部による嚥下障害があるか否かの判定結果、誤嚥性肺炎リスク判定部による誤嚥性肺炎リスクがあるか否かの判定結果および前記サルコペニア可能性判定部によるサルコペニアの可能性があるか否かの判定結果に基づいて、摂食嚥下障害を改善する対応を導出する導出部と
を備える、摂食嚥下障害改善支援システム。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記導出部は、リハビリテーションメニューを導出する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記嚥下障害判定部による嚥下障害があるか否かの判定結果および誤嚥性肺炎リスク判定部による誤嚥性肺炎リスクがあるか否かの判定結果に基づいて、食事指導を選択する選択部
をさらに備える、請求項1に記載の摂食嚥下障害改善支援システム。
【請求項4】
前記嚥下障害判定部は、前記嚥下機能評価情報に含まれるフィオスのレベル、反復唾液嚥下検査結果および改定水飲み検査結果に基づいて嚥下障害があるか否かを判定する、請求項1に記載の摂食嚥下障害改善支援システム。
【請求項5】
前記誤嚥性肺炎リスク判定部は、誤嚥性肺炎リスク評価表に含まれる局所所見、全身所見、反復唾液嚥下検査結果および改定水飲み検査結果に基づいて誤嚥性肺炎リスクがあるか否かを判定する、請求項1に記載の摂食嚥下障害改善支援システム。
【請求項6】
前記サルコペニア可能性判定部は、下腿周囲長を示す情報および筋力を示す情報に基づいてサルコペニアの可能性があるか否かを判定する、請求項1に記載の摂食嚥下障害改善支援システム。
【請求項7】
嚥下機能を評価するための嚥下機能評価情報を受け付けるステップと、
誤嚥性肺炎リスクを評価するための誤嚥性肺炎リスク評価情報を受け付けるステップと、
サルコペニアを評価するためのサルコペニア評価情報を受け付けるステップと、
前記嚥下機能評価情報に基づいて嚥下障害があるか否かを判定するステップと、
前記誤嚥性肺炎リスク評価情報に基づいて誤嚥性肺炎リスクがあるか否かを判定するステップと、
前記サルコペニア評価情報に基づいてサルコペニアの可能性があるか否かを判定するステップと、
嚥下障害があるか否かの判定結果、誤嚥性肺炎リスクがあるか否かの判定結果およびサルコペニアの可能性があるか否かの判定結果に基づいて、摂食嚥下障害を改善する対応を導出するステップと
を有する、コンピュータが実行する摂食嚥下障害改善支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、摂食嚥下障害改善支援システムおよび摂食嚥下障害改善支援方法に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
高齢者の摂食嚥下障害に対しては、急性期病院や回復期リハビリテーション病院で総合的な治療と言語聴覚士による摂食機能訓練や多職種が介入した集中的なリハビリテーションが行われている。
また、情報通信技術を用いた在宅心臓リハビリテーションも行われている(例えば非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Yuta Nagatomi, Tomomi Ide, Tae Higuchi, Tomoyuki Nezu, Takeo Fujino, Takeshi Tohyama, Takuya Nagata, Taiki Higo, Toru Hashimoto, Shouji Matsushima, Keisuke Shinohara, Tomiko Yokoyama, Aika Eguchi, Ayumi Ogusu, Masataka Ikeda, Yusuke Ishikawa, Fumika Yamashita, Shintaro Kinugawa and Hiroyuki Tsutsui, “Home-based cardiac rehabilitation using information and communication technology for heart failure patients with frailty”, ESC HEART FAILURE 2022; 9: 2407-2418
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
急性期や回復期での治療後の在宅生活において、スタッフ不足・技術不足などの理由で、十分な摂食嚥下リハビリテーションや適切な食事形態の提供が行われず、機能低下の進行から誤嚥性肺炎や栄養障害を繰り返し、生命予後にかかわる病態となることが少なくない。またコロナ感染症に罹患した患者においては、介人するスタッフが限られるため、十分なリハビリテーションが提供されず、さらなる機能低下を引き起こすリスクがある。
【0005】
本発明の目的は、摂食嚥下障害の改善を支援できる摂食嚥下障害改善支援システムおよび摂食嚥下障害改善支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)第1の態様に係る摂食嚥下障害改善支援システムは、嚥下機能を評価するための嚥下機能評価情報を受け付ける嚥下機能評価情報受付部と、誤嚥性肺炎リスクを評価するための誤嚥性肺炎リスク評価情報を受け付ける誤嚥性肺炎リスク評価情報受付部と、サルコペニアを評価するためのサルコペニア評価情報を受け付けるサルコペニア評価情報受付部と、前記嚥下機能評価情報に基づいて嚥下障害があるか否かを判定する嚥下障害判定部と、前記誤嚥性肺炎リスク評価情報に基づいて誤嚥性肺炎リスクがあるか否かを判定する誤嚥性肺炎リスク判定部と、前記サルコペニア評価情報に基づいてサルコペニアの可能性があるか否かを判定するサルコペニア可能性判定部と、前記嚥下障害判定部による嚥下障害があるか否かの判定結果、誤嚥性肺炎リスク判定部による誤嚥性肺炎リスクがあるか否かの判定結果および前記サルコペニア可能性判定部によるサルコペニアの可能性があるか否かの判定結果に基づいて、摂食嚥下障害を改善する対応を導出する導出部とを備える、摂食嚥下障害改善支援システムである。
(2)上記態様にかかる摂食嚥下障害改善支援システムにおいて、前記導出部は、リハビリテーションメニューを導出するようにしてもよい。
(3)上記態様にかかる摂食嚥下障害改善支援システムにおいて、前記嚥下障害判定部による嚥下障害があるか否かの判定結果および誤嚥性肺炎リスク判定部による誤嚥性肺炎リスクがあるか否かの判定結果に基づいて、食事指導を選択する選択部をさらに備えるようにしてもよい。
(4)上記態様にかかる摂食嚥下障害改善支援システムにおいて、前記嚥下障害判定部は、前記嚥下機能評価情報に含まれるフィオスのレベル、反復唾液嚥下検査結果および改定水飲み検査結果に基づいて嚥下障害があるか否かを判定するようにしてもよい。
(5)上記態様にかかる摂食嚥下障害改善支援システムにおいて、前記誤嚥性肺炎リスク判定部は、誤嚥性肺炎リスク評価表に含まれる局所所見、全身所見、反復唾液嚥下検査結果および改定水飲み検査結果に基づいて誤嚥性肺炎リスクがあるか否かを判定するようにしてもよい。
(6)上記態様にかかる摂食嚥下障害改善支援システムにおいて、前記サルコペニア可能性判定部は、下腿周囲長を示す情報および筋力を示す情報に基づいてサルコペニアの可能性があるか否かを判定するようにしてもよい。
【0007】
(7)第1の態様に係る摂食嚥下障害改善支援方法は、嚥下機能を評価するための嚥下機能評価情報を受け付けるステップと、誤嚥性肺炎リスクを評価するための誤嚥性肺炎リスク評価情報を受け付けるステップと、サルコペニアを評価するためのサルコペニア評価情報を受け付けるステップと、前記嚥下機能評価情報に基づいて嚥下障害があるか否かを判定するステップと、前記誤嚥性肺炎リスク評価情報に基づいて誤嚥性肺炎リスクがあるか否かを判定するステップと、前記サルコペニア評価情報に基づいてサルコペニアの可能性があるか否かを判定するステップと、嚥下障害があるか否かの判定結果、誤嚥性肺炎リスクがあるか否かの判定結果およびサルコペニアの可能性があるか否かの判定結果に基づいて、摂食嚥下障害を改善する対応を導出するステップとを有する、コンピュータが実行する摂食嚥下障害改善支援方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、摂食嚥下障害の改善を支援できる摂食嚥下障害改善支援システムおよび摂食嚥下障害改善支援方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る摂食嚥下障害改善支援システム1の一例を示す図である。
本実施形態に係る摂食嚥下障害改善支援装置100および端末装置10の一例を示すブロック図である。
初期画面の一例を示す図である。
ログイン認証画面の一例を示す図である。
ログイン画面の一例を示す図である。
評価診断画面の一例を示す図である。
嚥下機能評価画面の一例を示す図である。
誤嚥性肺炎リスク評価画面の一例を示す図である。
サルコペニア評価画面の一例を示す図である。
評価結果画面の一例を示す図である。
個人変化グラフ画面の一例を示す図である。
リハビリテーション画面の一例を示す図である。
嚥下訓練画面の一例を示す図である。
嚥下訓練選択画面の一例を示す図である。
嚥下訓練選択画面の一例を示す図である。
リハビリテーション画面の一例を示す図である。
嚥下訓練画面の一例を示す図である。
嚥下訓練選択画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
嚥下訓練情報画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
呼吸リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
サルコペニアリハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
予防リハビリテーション画面の一例を示す図である。
予防リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
予防リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
予防リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
予防リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
予防リハビリテーション運動画面の一例を示す図である。
食事指導情報画面の一例を示す図である。
食形態画面の一例を示す図である。
食形態画面の一例を示す図である。
食形態画面の一例を示す図である。
本実施形態に係る摂食嚥下障害改善支援システム1の動作の一例を示す図である。
本実施形態に係る摂食嚥下障害改善支援システム1の動作の一例を示す図である。
本実施形態に係る摂食嚥下障害改善支援システム1の動作の一例を示す図である。
本実施形態に係る摂食嚥下障害改善支援システム1の動作の一例を示す図である。
本実施形態に係る摂食嚥下障害改善支援システム1の動作の一例を示す図である。
検診者登録画面の一例を示す図である。
ユーザ情報一覧画面の一例を示す図である。
ユーザ登録画面の一例を示す図である。
食事内容設定画面の一例を示す図である。
食事内容設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本実施形態の摂食嚥下障害改善支援システムおよび摂食嚥下障害改善支援方法を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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