TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025101860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023218925
出願日2023-12-26
発明の名称海藻類生育装置および海藻類の生産方法
出願人西松建設株式会社
代理人弁理士法人井上国際特許商標事務所,個人,個人,個人,個人
主分類A01G 33/00 20060101AFI20250701BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】藻場礁に対する海藻類用の基質の着脱作業の更なる負担軽減を図る。
【解決手段】藻場礁100において海藻類を生育するための海藻類生育装置1は、海藻類の種苗200が付けられた基質30と、前記基質30を差し込むための取付穴12が複数設けられたパンチングボード10と、前記藻場礁100に固定されて、前記パンチングボード10を水平姿勢になるように支持する支持体20と、を備え、前記基質30の外周面36は、下方に向かって先細りするテーパ部40を有し、前記取付穴12は、前記テーパ部40に係合可能な形状および大きさを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
藻場礁において海藻類を生育するための海藻類生育装置であって、
海藻類の種苗が付けられた基質と、
前記基質を差し込むための取付穴が複数設けられたパンチングボードと、
前記藻場礁に固定されて、前記パンチングボードを水平姿勢になるように支持する支持体と、を備え、
前記基質の外周面は、下方に向かって先細りするテーパ部を有し、
前記取付穴は、前記テーパ部に係合可能な形状および大きさを有する、
ことを特徴とする海藻類生育装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
上下方向に見た前記テーパ部の輪郭は、円形、四角形、又は楕円形であり、
前記取付穴は、前記テーパ部の前記輪郭に合わせた形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の海藻類生育装置。
【請求項3】
前記基質は、上下方向に延びる筒状部材である、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の海藻類生育装置。
【請求項4】
前記基質の外周面の少なくとも上端部と下端部とに、種糸又は種糸付きロープを引っ掛けるための凹部が設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の海藻類生育装置。
【請求項5】
前記凹部は、前記基質の外周面の上端部から下端部にかけて溝状に延びるように且つ前記種糸又は前記種糸付きロープの太さよりも深く形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の海藻類生育装置。
【請求項6】
前記支持体は、前記パンチングボードに保持された前記基質上に生育した前記種苗を取り囲むために前記藻場礁の上に設置される食害防止用のカゴ部と、前記藻場礁の上方において前記カゴ部の内側に取り付けられて前記パンチングボードを支持する支持部とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の海藻類生育装置。
【請求項7】
前記支持部は、前記パンチングボードの周縁部がスライド可能に係合される一対のレール部を備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の海藻類生育装置。
【請求項8】
藻場礁において海藻類を生産するための海藻類の生産方法であって、
複数の取付穴が設けられたパンチングボードを、水平姿勢になるように前記藻場礁の上方に設置するパンチングボード設置ステップと、
海藻類の種苗が付けられた基質を、前記パンチングボードの上方から前記取付穴に差し込んで、前記基質の大径部を前記取付穴に係合させることで前記基質を保持する基質保持ステップと、を有する、
ことを特徴とする海藻類の生産方法。
【請求項9】
前記藻場礁の上に食害防止用のカゴ部を設置するカゴ部設置ステップを更に有し、
前記パンチングボード設置ステップでは、前記カゴ部の内側に前記パンチングボードを取り付ける、
ことを特徴とする請求項8に記載の海藻類の生産方法。
【請求項10】
前記パンチングボード設置ステップでは、前記カゴ部の内側空間と外側空間との間でスライド可能なように前記パンチングボードを設置する、
ことを特徴とする請求項9に記載の海藻類の生産方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、藻場礁において海藻類を生育するための装置および海藻類を生産するための方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
海底において、海藻類(藻類である海藻、及び、種子植物である海草)が茂る藻場は、海水の浄化および海中の生物多様性の維持などの種々の役割を果たし得る。ところが、近年、藻場が縮小ないし消失する磯焼けと呼ばれる現象が各地で進行している。このような磯焼けの進行は、気候変動の影響によりますます顕著になっている。
【0003】
磯焼けの対策として、藻場の造成が行われることがある。藻場の造成においては、一般に、コンクリートブロック等からなる藻場礁が海底に設置されて、藻場礁において海藻類が生育される。
【0004】
この場合、海藻類の種苗を着床またはある程度生育させた基質が、藻場礁に固定されることがある。例えば、特許文献1には、まず自然由来の海藻の遊走子または幼胚を立体型カートリッジ(基質)に着床させてから、藻場礁に固定されたカートリッジ受け具に立体型カートリッジをスライド装着させる技術が開示されている。また、特許文献2には、海藻の種苗が着床した種糸を保持した板状のホルダ部材(基質)が、藻場礁に固定されたベース部材の溝部にスライド装着される構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-226075号公報
特開2010-110245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
藻場礁への基質の固定にあたっては、通常、ダイバーが、種苗が付いた基質を持って海底付近の藻場礁まで潜り、水中において、アンカーボルト又は水中接着剤等を用いて藻場礁に基質を固定する。このような基質の固定作業は、ダイバーにとって大きな負担になる。
【0007】
この点に関して、上述した特許文献1,2の技術によれば、藻場礁側の係合部と基質側の係合部とのスライド係合によって、基質が藻場礁に取り付けられるため、アンカーボルト又は水中接着剤を用いる場合に比べれば、ダイバーの作業負担が軽減され得る。
【0008】
しかしながら、上述したようなスライド係合を基質毎に行う作業は、依然として負担に感じられることがあり、さらなる改善の余地がある。
【0009】
そこで、本発明は、藻場礁に対する海藻類用の基質の着脱作業の更なる負担軽減を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、藻場礁において海藻類を生育するための海藻類生育装置であって、海藻類の種苗が付けられた基質と、前記基質を差し込むための取付穴が複数設けられたパンチングボードと、前記藻場礁に固定されて、前記パンチングボードを水平姿勢になるように支持する支持体と、を備え、前記基質の外周面は、下方に向かって先細りするテーパ部を有し、前記取付穴は、前記テーパ部に係合可能な形状および大きさを有する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

西松建設株式会社
海藻類生育装置および海藻類の生産方法
5日前
デンカ株式会社
コンクリート裏面補強工法およびコンクリート構造物
10日前
西松建設株式会社
フロック撮影システム、濁水処理システム、及び濁水処理システムにおける注薬制御方法
1か月前
個人
播種機
17日前
個人
釣り用ルアー
4日前
個人
釣り用ルアー
4日前
個人
尿処理材
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
5日前
個人
室内栽培システム
13日前
井関農機株式会社
圃場作業機
6日前
株式会社シマノ
釣り具
10日前
有限会社マイク
囲い罠
10日前
井関農機株式会社
コンバイン
10日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
4日前
井関農機株式会社
移植機
17日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
18日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
24日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
井関農機株式会社
圃場管理装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
24日前
株式会社シマノ
釣竿
5日前
井関農機株式会社
作業車両
17日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
17日前
株式会社ダイイチ
海苔網の酸処理船
13日前
株式会社山田鉄工
海苔網処理船
13日前
株式会社山田鉄工
海苔網処理船
13日前
株式会社村岡水産
釣り用ワーム
4日前
株式会社山田鉄工
海苔網処理船
13日前
松山株式会社
草刈作業機
3日前
井関農機株式会社
水田引水管理システム
4日前
鹿島建設株式会社
エビ類育成漁礁
5日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
大栄工業株式会社
誘引剤収容容器
11日前
松山株式会社
スタンド装置
17日前
続きを見る