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公開番号2025099646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216458
出願日2023-12-22
発明の名称かぶり厚さ管理用の治具、及びかぶり厚さの管理方法
出願人トヨタホーム株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250626BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】使い回し可能とすることで、かぶり厚さの管理を低コストで行うことができるかぶり厚さ管理用の治具、及びかぶり厚さの管理方法を提供する。
【解決手段】治具30は、矩形平板状の治具プレート31を備える。治具プレート31には、長辺部34aにおいて開放された切り欠き部35が1つだけ形成されている。治具プレート31において、長辺部34aの延びる長辺方向における短辺部33aと切り欠き部35との距離は第1寸法T1に設定されている。治具プレート31は、上端筋21を挟んだ両側に設置される一対の型枠42a,42bの間に配置されるものである。切り欠き部35は、型枠42aの内面に治具プレート31の短辺部33aを当接させた状態で上端筋21を入り込ませるためのものである。切り欠き部35に上端筋21が嵌まらないように、切り欠き部35の幅が上端筋21の直径よりも大きくなっている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートの内部に鉄筋が埋設されることにより形成され、前記鉄筋として基礎長手方向に延びる横鉄筋を含む鉄筋コンクリート造りの基礎に適用され、
前記横鉄筋から前記基礎の側面までの前記コンクリートのかぶり厚さが予め定められた所定寸法となるように、前記基礎を施工する際に用いられるかぶり厚さ管理用の治具であって、
一対の長辺部と一対の短辺部とを有する矩形平板状の治具プレートを備え、
前記治具プレートには、一方の前記長辺部において開放された切り欠き部が1つだけ形成されており、
前記長辺部の延びる長辺方向における一方の前記短辺部と前記切り欠き部との距離が前記所定寸法に設定されており、
前記治具プレートは、前記施工の際に前記横鉄筋を挟んだ両側に設置される一対の型枠の間に配置されるものであり、
前記切り欠き部は、前記一対の型枠のうち前記側面を形成する所定型枠の内面に前記治具プレートの前記一方の短辺部を当接させた状態で前記横鉄筋を入り込ませるためのものであり、
前記切り欠き部に前記横鉄筋が嵌まらないように、前記切り欠き部の幅が前記横鉄筋の直径よりも大きくなっている、かぶり厚さ管理用の治具。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記基礎には、前記かぶり厚さが前記所定寸法としての第1寸法に定められた第1基礎と、前記かぶり厚さが前記第1寸法とは異なる前記所定寸法としての第2寸法に定められた第2基礎とがあり、
前記治具プレートには、前記切り欠き部としての第1切り欠き部に加え、前記一方の長辺部とは異なる他方の前記長辺部において開放された第2切り欠き部が1つだけ形成されており、
前記長辺方向における前記一方の短辺部と前記第1切り欠き部との距離が前記第1寸法に設定され、
前記長辺方向における前記他方の短辺部と前記第2切り欠き部との距離が前記第2寸法に設定され、
前記第2切り欠き部は、前記治具プレートの前記他方の短辺部を前記所定型枠の内面に当接させた状態で前記横鉄筋を入り込ませるためのものであり、
前記第2切り欠き部に前記横鉄筋が嵌まらないように、前記第2切り欠き部の幅は前記横鉄筋の直径よりも大きくなっている、請求項1に記載のかぶり厚さ管理用の治具。
【請求項3】
請求項1に記載のかぶり厚さ管理用の治具を用いて前記かぶり厚さを管理する管理方法であって、
前記鉄筋を配筋した後、前記一対の型枠を横並びに順次設置していく型枠設置工程を行い、
前記型枠設置工程の途中に行う工程として、
既に設置した前記所定型枠の内面に前記治具プレートの前記一方の短辺部を当接させた状態で、前記切り欠き部に前記横鉄筋を入り込ませることが可能か否かを確認する確認工程と、
前記確認工程において前記横鉄筋を前記切り欠き部に入り込ませることができない場合に、前記横鉄筋の位置を修正する修正工程と、
を備える、かぶり厚さの管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎のコンクリートのかぶり厚さを管理するために用いられるかぶり厚さ管理用の治具、及び、その治具を用いてかぶり厚さを管理するかぶり厚さの管理方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建物の基礎は鉄筋コンクリート造りであり、その内部に鉄筋が埋設されている。基礎には、鉄筋として、基礎長手方向に延びる横鉄筋が埋設されている。横鉄筋には、上端筋や下端筋、腹筋等がある。
【0003】
基礎においては、コンクリート内部の鉄筋が錆びるのを防止するため、鉄筋を覆うコンクリートのかぶり厚さを所定寸法に管理することが求められる。特許文献1には、ダブル配筋構造からなる基礎のかぶり厚さを管理するための治具が開示されている。この治具は、基礎コンクリートの打設に用いる一対の型枠の間隔と同じ長さ寸法を有する長尺状とされている。また、治具には、凹状をなす2つのフック部が間隔をあけて設けられている。これら2つのフック部の間隔は、一対の型枠の間に配置される2つの上端筋の間隔と同じとされている。
【0004】
特許文献1の治具は、基礎の施工の際、各フック部に2つの上端筋をそれぞれ入り込ませた状態でそれら2つの上端筋に対して取り付けられる。この場合、治具は、一対の型枠の間に配置され、その長手方向の両端部がそれぞれ一対の型枠に当てられる。また、治具は、上端筋の長手方向における複数の箇所に配置される。
【0005】
特許文献1では、上記のように治具が2つの上端筋に取り付けられることにより、2つの上端筋が一対の型枠の間において所定の位置に位置決めされるようになっている。これにより、上端筋と型枠の内面との距離を所定寸法に管理することができ、その結果、上端筋から基礎の側面までのコンクリートのかぶり厚さを所定寸法に管理することが可能となっている。なお、治具は、一対の型枠の間にコンクリートが打設されることにより、コンクリート内つまり基礎内に埋設されて埋め殺しされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実用新案登録第3040437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献1の治具は、上述したように、基礎内に埋め殺しされるため、使い回しをすることができない。また、特許文献1の治具は、上端筋の長手方向に複数配置されるため、それら複数の治具が埋め殺しされることによるコスト的なデメリットも大きい。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、使い回し可能とすることで、かぶり厚さの管理を低コストで行うことができるかぶり厚さ管理用の治具、及びかぶり厚さの管理方法を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決すべく、第1の発明のかぶり厚さ管理用の治具は、コンクリートの内部に鉄筋が埋設されることにより形成され、前記鉄筋として基礎長手方向に延びる横鉄筋を含む鉄筋コンクリート造りの基礎に適用され、前記横鉄筋から前記基礎の側面までの前記コンクリートのかぶり厚さが予め定められた所定寸法となるように、前記基礎を施工する際に用いられるかぶり厚さ管理用の治具であって、一対の長辺部と一対の短辺部とを有する矩形平板状の治具プレートを備え、前記治具プレートには、一方の前記長辺部において開放された切り欠き部が1つだけ形成されており、前記長辺部の延びる長辺方向における一方の前記短辺部と前記切り欠き部との距離が前記所定寸法に設定されており、前記治具プレートは、前記施工の際に前記横鉄筋を挟んだ両側に設置される一対の型枠の間に配置されるものであり、前記切り欠き部は、前記一対の型枠のうち前記側面を形成する所定型枠の内面に前記治具プレートの前記一方の短辺部を当接させた状態で前記横鉄筋を入り込ませるためのものであり、前記切り欠き部に前記横鉄筋が嵌まらないように、前記切り欠き部の幅が前記横鉄筋の直径よりも大きくなっている。
【0010】
第1の発明の治具は、基礎に埋設された横鉄筋から基礎の側面までのコンクリートのかぶり厚さが予め定められた所定寸法となるように、基礎を施工する際に用いられる。治具は、矩形平板状の治具プレートを備える。治具プレートには、一方の長辺部において開放された切り欠き部が形成されている。治具プレートにおいて、長辺部の延びる長辺方向における一方の短辺部と切り欠き部との距離はかぶり厚さの上記所定寸法に設定されている。
(【0011】以降は省略されています)

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