TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214646
出願日2023-12-20
発明の名称電池システムおよび電動車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/48 20060101AFI20250625BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池の劣化度を推定する制御装置が交換された際に、頻度データを用いて劣化度を推定可能にするとともに制御装置のメモリ領域がオーバーフローすることを抑制する。
【解決手段】電池ECUは、バッテリの温度TBとSOCをパラメータとした領域の頻度データ(図3(B))を更新し、頻度データと、温度TBが高いほど大きくなる劣化係数(図3(A))から劣化度(劣化量)を推定する。劣化度は、制御ECUに記憶される。電池ECUが交換されたとき、電池ECUは、制御ECUから劣化度を取得し、当該劣化度に基づいて、新たな頻度データ(図3(C))を作成する。新たな頻度データは、温度TBが高く、かつ、SOCが大きな領域の頻度データFとして作成され、他の領域はヌル(NULL)の状態とされる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電池と、前記電池の温度である電池温度を検出する温度センサと、前記電池の劣化度を推定する第1制御装置と、前記第1制御装置と通信可能な第2制御装置と、を備えた電池システムであって、
前記第1制御装置は、前記電池温度の頻度データと前記電池温度が高いほど劣化速度が速くなるよう設定された劣化係数とを用いて、前記劣化度を推定するよう構成され、
前記第2制御装置は、前記第1制御装置が推定した前記劣化度をメモリに記憶するよう構成されており、
前記第1制御装置が交換されたとき、
交換後の第1制御装置は、
前記第2制御装置から前記劣化度を取得し、
前記劣化速度が所定値以上の領域における前記頻度データが、前記第2制御装置から取得した前記劣化度になるよう、新たな頻度データを作成し、
前記新たな頻度データと前記劣化係数とを用いて前記劣化度を推定するよう構成されている、電池システム。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記頻度データは、前記電池温度と前記電池のSOCの履歴である、請求項1に記載の電池システム。
【請求項3】
前記第2制御装置は、前記電池システムのシステム停止時に、前記劣化度を前記メモリに記憶し、
前記第1制御装置は、前記システム停止時に、前記第1制御装置の不揮発性メモリに前記頻度データを記憶するよう構成されている、請求項1または請求項2に記載の電池システム。
【請求項4】
前記劣化度は前記電池の容量低下量である、請求項1または請求項2に記載の電池システム。
【請求項5】
請求項3に記載の電池システムを搭載した、電動車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池システムおよび電動車両に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特開2023-109010号公報(特許文献1)には、車両に搭載された電池の積算ダメージ量を算出する電池ECUが交換された際に、電池の劣化量を復元する技術が開示されている。この特許文献1では、EFIECUから受信する情報の通信時間の影響を受けずに、電池の劣化量を適切に復元できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-109010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電池は、電池温度が高温であるほど劣化が進行する。このため、電池温度の頻度分布(履歴)を用いて、アウレニウスの法則を利用し、電池の劣化度(ダメージ量、劣化量)を推定する場合がある。この場合、高温状態である頻度が高いほど、電池の劣化度が大きくなる(電池の劣化が促進される)。
【0005】
電池温度の頻度分布は、電池の使用期間における電池温度の履歴である。以下、この履歴のデータを頻度データとも称する。頻度データは、電池の使用期間が長くなるに伴い、そのデータ量が多くなる。
【0006】
劣化度を推定する制御装置(特許文献1における電池ECU)が交換されると、交換後の制御装置のメモリには、頻度データが存在しない。交換後の制御装置で劣化度を推定するために、他の制御装置(特許文献1におけるEFIECU)のメモリに記憶されている頻度データを、交換後の制御装置のメモリに書き込む(読み込む)ことが考えられる。しかし、その後(制御装置の交換後)、電池の使用期間が長くなると、頻度データのメモリ領域がオーバーフローする懸念がある。
【0007】
本開示の目的は、電池の劣化度を推定する制御装置が交換された際に、頻度データを用いて劣化度を推定可能にするとともに、制御装置のメモリ領域がオーバーフローすることを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の電池システムは、電池と、電池の温度である電池温度を検出する温度センサと、電池の劣化度を推定する第1制御装置と、第1制御装置と通信可能な第2制御装置と、を備えた電池システムである。第1制御装置は、電池温度の頻度データと電池温度が高いほど劣化速度が速くなるよう設定された劣化係数とを用いて、劣化度を推定するよう構成されている。第2制御装置は、第1制御装置が推定した劣化度をメモリに記憶するよう構成されている。第1制御装置が交換されたとき、交換後の第1制御装置は、第2制御装置から劣化度を取得する。交換後の第1制御装置は、劣化速度が所定値以上の領域における頻度データが、第2制御装置から取得した劣化度になるよう新たな頻度データを作成し、新たな頻度データと劣化係数とを用いて劣化度を推定するよう構成されている。
【0009】
この構成によれば、第1制御装置は、電池温度の頻度データと電池温度が高いほど劣化速度が速くなるよう設定された劣化係数とを用いて、劣化度を推定する。第2制御装置のメモリには、第1制御装置が推定した劣化度が記憶される。
【0010】
第1制御装置が交換されると、交換後の第1制御装置には、電池に関する頻度データが存在しない。したがって、当該頻度データを用いて、電池の劣化度を推定できない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

APB株式会社
二次電池
21日前
日東精工株式会社
端子部品
15日前
レナタ・アーゲー
電池
10日前
株式会社電知
組電池の製造方法
28日前
個人
鉄心用材料とその製造方法
今日
株式会社クオルテック
空気電池
7日前
ローム株式会社
半導体装置
22日前
株式会社メルビル
ステージ
2日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
今日
太陽誘電株式会社
コイル部品
22日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
16日前
豊田鉄工株式会社
コイル部品
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
今日
株式会社GSユアサ
蓄電装置
今日
三洲電線株式会社
撚線
14日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
今日
株式会社GSユアサ
蓄電装置
今日
三菱電機株式会社
漏電遮断器
14日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
28日前
株式会社高田製作所
電源切替器
22日前
株式会社村田製作所
電池
22日前
中国電力株式会社
移動用変圧器
9日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
23日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
17日前
株式会社GSユアサ
極板積層装置
16日前
株式会社不二越
ソレノイド
27日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
23日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
15日前
住友電装株式会社
コネクタ
今日
住友電装株式会社
コネクタ
今日
エドワーズ株式会社
冷却システム
今日
三菱電機株式会社
半導体装置
8日前
株式会社ニフコ
構造体
21日前
トヨタ自動車株式会社
電極及び電池
8日前
三菱電機株式会社
半導体装置
10日前
株式会社半導体エネルギー研究所
二次電池
28日前
続きを見る