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公開番号
2025095981
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023212407
出願日
2023-12-15
発明の名称
粘着剤組成物、粘着剤層及び粘着テープ
出願人
日本カーバイド工業株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C09J
133/06 20060101AFI20250619BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】柔らかい基材上に粘着剤層を形成した場合に、形成された粘着剤層が、被着体から容易に剥がれ落ちないタック力を有し、被着体から剥離させる際には過度な力を要することなく容易に剥離でき、かつ、曲面接着性に優れる粘着剤組成物の提供。
【解決手段】(メタ)アクリル系共重合体とヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤とを含み、(メタ)アクリル系共重合体は、炭素数が10~13である直鎖アルキル部位を有するアクリル酸アルキルエステル単量体に由来する構成単位(a)、及び、水酸基を有するビニル基含有単量体に由来する構成単位(b)を含み、構成単位(a)の割合が全構成単位に対して65.0~98.5質量%であり、構成単位(b)の割合が全構成単位に対して1.0~8.0質量%であり、ヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤の含有量が、(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して1.1~2.8質量部である粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(メタ)アクリル系共重合体とヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤とを含み、
前記(メタ)アクリル系共重合体は、炭素数が10~13である直鎖アルキル部位を有するアクリル酸アルキルエステル単量体に由来する構成単位(a)、及び、水酸基を有するビニル基含有単量体に由来する構成単位(b)を含み、前記構成単位(a)の割合が全構成単位に対して65.0質量%~98.5質量%であり、前記構成単位(b)の割合が全構成単位に対して1.0質量%~8.0質量%であり、
前記ヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤の含有量が、前記(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して1.1質量部~2.8質量部である粘着剤組成物。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記(メタ)アクリル系共重合体は、カルボキシ基を有するビニル基含有単量体に由来する構成単位(c)を更に含み、前記構成単位(c)の割合が全構成単位に対して1.0質量%以下である請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記(メタ)アクリル系共重合体は、前記構成単位(b)の割合が全構成単位に対して1.0質量%~4.0質量%である請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
前記水酸基を有するビニル基含有単量体が、4-ヒドロキシブチルアクリレートを含む請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル系共重合体の重量平均分子量が、40万~100万である請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の粘着剤組成物により形成されてなる層であり、厚さが3μm~15μmである粘着剤層。
【請求項7】
基材と、
前記基材上に設けられた請求項6に記載の粘着剤層と、
を備える粘着テープ。
【請求項8】
前記基材の引張弾性率が、50MPa~1000MPaである請求項7に記載の粘着テープ。
【請求項9】
前記基材の材質が、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、又は、ポリ塩化ビニル樹脂である請求項7に記載の粘着テープ。
【請求項10】
前記ポリオレフィン樹脂が、ポリエチレン樹脂である請求項9に記載の粘着テープ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、粘着剤組成物、粘着剤層及び粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電子部品及び光学部品には、輸送中に部品の表面に傷がつき不良とならないように、部品の表面に保護テープが貼られている。保護テープは、保護の役割を終えた後に、剥がすことが前提のテープであるため、保護テープには、保護対象から剥離させる際に過度な力を要することなく容易に剥離できる性能(所謂、易剥離性)が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、粘着剤層を有する粘着テープであって、上記粘着剤層は、23℃、1Hzでのせん断貯蔵弾性率が1×10
4
Pa以上5×10
4
Pa以下であり、180°粘着力が0.3N/25mm以上0.7N/25mm以下であり、厚みが30μm以上であることを特徴とする粘着テープが開示されている。
【0004】
ところで、近年、電子部品及び/又は光学部品が使用されるデバイスには、多機能化、軽量化及び薄肉化の要求があり、電子部品及び光学部品にも薄肉化が望まれている。しかし、電子部品及び光学部品を薄肉化すると、保護テープを部品から剥離させる際に部品が破損しやすくなる。このため、保護テープが備える粘着剤層には、従来よりもさらに低い粘着力が求められている。一方で、保護テープが備える粘着剤層には、粘着力が低くても部品の輸送中に保護テープが剥がれ落ちないように、十分なタック力も必要となる。
【0005】
このような要求を満たす粘着剤組成物として、例えば、特許文献2には、炭素数10~16であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル70質量%~99.9質量%及び官能基含有モノマー0.1質量%~15質量%を単量体成分として含む(メタ)アクリル系(共)重合体をベースポリマーとする粘着剤組成物であって、架橋剤による架橋後のゲル分が80%以上となることを特徴とする粘着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2022/210638号
特開2005-314513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
保護テープは、ポリエチレンテレフタレート等の硬い基材を用いて平面部材を保護する場合と、ポリオレフィン、ポリウレタン等の柔らかい基材を用いて曲面部材を保護する場合とがある。硬い基材上に形成した粘着剤層と、柔らかい基材上に形成した粘着剤層とを比較すると、柔らかい基材上に形成した粘着剤層の方が粘着力は高くなることから、柔らかい基材を用いた保護テープでは、易剥離性を実現し難い傾向にある。このため、柔らかい基材上に粘着剤層を形成するための粘着剤組成物には、保護が必要な間は被着体から容易に剥がれ落ちることがなく、かつ、保護が不要となり被着体から剥離させる際は過度な力を要することなく容易に剥離できる粘着剤層を形成できることが求められる。また、上述のとおり、柔らかい基材を用いた保護テープは、曲面部材の保護に使用されるが、曲面部材に貼り付けた保護テープは、曲面部で粘着剤層にひずみが生じて剥がれやすい傾向にある。このため、柔らかい基材上に粘着剤層を形成するための粘着剤組成物には、曲面接着性に優れることも求められる。
【0008】
なお、特許文献1及び特許文献2に開示された粘着剤組成物は、柔らかい基材上に粘着剤層を形成することを想定したものではない。
【0009】
本開示は、上記のような状況に鑑みてなされたものである。
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、柔らかい基材上に粘着剤層を形成した場合に、形成された粘着剤層が、被着体から容易に剥がれ落ちないタック力を有し、被着体から剥離させる際には過度な力を要することなく容易に剥離でき、かつ、曲面接着性に優れる粘着剤組成物を提供することにある。
本開示の他の実施形態が解決しようとする課題は、柔らかい基材上に形成した場合に、被着体から容易に剥がれ落ちないタック力を有し、被着体から剥離させる際には過度な力を要することなく容易に剥離でき、かつ、曲面接着性に優れる粘着剤層、及び、上記粘着剤層を備える粘着テープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
課題を解決するための具体的手段には、以下の態様が含まれる。
<1> (メタ)アクリル系共重合体とヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤とを含み、
上記(メタ)アクリル系共重合体は、炭素数が10~13である直鎖アルキル部位を有するアクリル酸アルキルエステル単量体に由来する構成単位(a)、及び、水酸基を有するビニル基含有単量体に由来する構成単位(b)を含み、上記構成単位(a)の割合が全構成単位に対して65.0質量%~98.5質量%であり、上記構成単位(b)の割合が全構成単位に対して1.0質量%~8.0質量%であり、
上記ヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤の含有量が、上記(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して1.1質量部~2.8質量部である粘着剤組成物。
<2> 上記(メタ)アクリル系共重合体は、カルボキシ基を有するビニル基含有単量体に由来する構成単位(c)を更に含み、上記構成単位(c)の割合が全構成単位に対して1.0質量%以下である<1>に記載の粘着剤組成物。
<3> 上記(メタ)アクリル系共重合体は、上記構成単位(b)の割合が全構成単位に対して1.0質量%~4.0質量%である<1>又は<2>に記載の粘着剤組成物。
<4> 上記水酸基を有するビニル基含有単量体が、4-ヒドロキシブチルアクリレートを含む<1>~<3>のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
<5> 上記(メタ)アクリル系共重合体の重量平均分子量が、40万~100万である<1>~<4>のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
<6> <1>~<5>のいずれか1つに記載の粘着剤組成物により形成されてなる層であり、厚さが3μm~15μmである粘着剤層。
<7> 基材と、
上記基材上に設けられた<6>に記載の粘着剤層と、
を備える粘着テープ。
<8> 上記基材の引張弾性率が、50MPa~1000MPaである<7>に記載の粘着テープ。
<9> 上記基材の材質が、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、又は、ポリ塩化ビニル樹脂である<7>又は<8>に記載の粘着テープ。
<10> 上記ポリオレフィン樹脂が、ポリエチレン樹脂である<9>に記載の粘着テープ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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