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公開番号2025094769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210514
出願日2023-12-13
発明の名称情報処理装置、表示装置、放射線治療計画装置、情報処理方法、プログラム
出願人国立大学法人東北大学,京都府公立大学法人
代理人弁理士法人よつ葉国際特許事務所,個人,個人,個人
主分類A61N 5/10 20060101AFI20250618BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】例えば放射線治療の副作用を考慮して診断や治療等を支援可能な新たな手法を提案する。
【解決手段】情報処理装置は、複数の被検体に関する学習用データを用いて生成された、放射線治療の副作用に関する第1値を算出するためのモデルと、第1被検体の臓器に関する数理情報であって位置情報に対応する数理情報とに基づいて、位置情報に対応する第1値を算出する算出部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の被検体に関する学習用データを用いて生成された、放射線治療の副作用に関する第1値を算出するためのモデルと、第1被検体の臓器に関する数理情報であって位置情報に対応する数理情報に基づく第2値とに基づいて、前記位置情報に対応する前記第1値を算出する算出部を備える、
情報処理装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記第2値は、前記数理情報と前記放射線治療に関する被ばく情報とに基づく被ばく線量である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記被ばく線量は、前記数理情報に基づき分割された複数の被ばく線量である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記学習用データは、前記第1値と前記複数の被ばく線量とのセットのデータである、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記モデルは、前記複数の被ばく線量の重み付き合算値で表されるモデルである、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記位置情報と、前記算出部によって算出された前記第1値とに基づいて、前記副作用に関する画像を生成する画像生成部を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置から取得された前記副作用に関する画像を表示する表示部を備える、
表示装置。
【請求項8】
請求項6に記載の情報処理装置と、
前記副作用に関する画像と、前記放射線治療における放射線の照射範囲が対応付けられた前記第1被検体の前記臓器の画像とを表示する表示部と、
を備える放射線治療計画装置。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置から取得された、前記数理情報に対応する前記位置情報と、前記算出部によって算出された前記第1値とに基づいて、前記放射線治療の計画に関する処理を行う処理部を備える、
放射線治療計画装置。
【請求項10】
前記第1値は、値が大きいほど前記副作用の危険性が高いことを表す値であり、
前記処理部は、前記算出部によって算出された前記第1値が閾値を超える、または閾値以上である位置の線量が、それ以外の位置の線量よりも相対的に低くなるように、放射線の照射範囲を設定する、
請求項9に記載の放射線治療計画装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置等に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、放射線療法による肺がん(例えば非小細胞肺がん:NSCLC)等の腫瘍に対して治療を行う技術(放射線治療)がある(例えば特許文献1)。しかし、放射線治療の副作用(有害事象と捉えてもよい。)として、例えば放射線肺炎(以下、適宜「RP(radiation pneumonitis)」と称する。)が発生する場合があることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-049895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば上記の放射線治療によって肺がん等に対する治療を行う場合、健常な肺組織、食道、気管など、様々な構造物が腫瘍部位(腫瘍領域)に近接している場合があり、治療が困難な場合がある。また、例えばRPは危険性や発生頻度が高く、患者にとってしばしば致命的であるため、従来の予防方法では不十分であり、克服には程遠い実情がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、例えば放射線治療の副作用を考慮して診断や治療等を支援可能な新たな手法を提案することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によると、情報処理装置は、複数の被検体に関する学習用データを用いて生成された、放射線治療の副作用に関する第1値を算出するためのモデルと、第1被検体の臓器に関する数理情報であって位置情報に対応する数理情報に基づく第2値とに基づいて、位置情報に対応する第1値を算出する算出部を備える。
本発明の第2の態様によると、情報処理方法は、複数の被検体に関する学習用データを用いて生成された、放射線治療の副作用に関する第1値を算出するためのモデルと、第1被検体の臓器に関する数理情報であって位置情報に対応する数理情報に基づく第2値とに基づいて、位置情報に対応する第1値を算出することを含む。
本発明の第3の態様によると、コンピュータに実行させるためのプログラムは、複数の被検体に関する学習用データを用いて生成された、放射線治療の副作用に関する第1値を算出するためのモデルと、第1被検体の臓器に関する数理情報であって位置情報に対応する数理情報に基づく第2値とに基づいて、位置情報に対応する第1値を算出することをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば放射線治療の副作用を考慮して診断や治療等を適切に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
情報処理システムの一例を示す図。
IMRTの説明図。
肺炎発生予測モデルの学習を説明するためのブロック図。
肺炎発生予測モデルの説明図。
肺炎発生危険値の推論を説明するためのブロック図。
肺炎発生ハザードマップの生成の流れを説明するための図。
2次元の肺炎発生ハザードマップの一例を示す図。
3次元の肺炎発生ハザードマップの一例を示す図。
情報処理システムの別例を示す図。
情報処理装置の処理部が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
情報処理装置の処理部が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
モデルの評価結果の一例を示す図。
モデルの評価結果の一例を示す図。
放射線治療計画装置の一例を示す図。
放射線治療計画の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の一例について図面を参照して説明する。
なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
また、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
【0010】
[実施形態]
以下、本発明の情報処理技術を実現するための実施形態の一例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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