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公開番号2025094212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2025050007,2021536871
出願日2025-03-25,2020-07-07
発明の名称免疫誘導剤及び老化関連疾患の予防又は治療用医薬組成物
出願人学校法人順天堂
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 38/08 20190101AFI20250617BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】老化関連疾患の予防又は治療に有効な免疫誘導剤を提供する。
【解決手段】免疫誘導剤は、以下の(a)若しくは(b)のいずれかのペプチド、又は、該ペプチドをコードする領域を含む構造遺伝子を備える発現ベクターを有効成分として含有する。(a)配列番号1又は2に示されるアミノ酸配列からなるペプチド;(b)配列番号1又は2に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加された配列を含むアミノ酸配列からなり、免疫誘導活性を有するペプチド。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の(a)若しくは(b)のいずれかのペプチド、又は、該ペプチドをコードする領域を含む構造遺伝子を備える発現ベクターを有効成分として含有する、免疫誘導剤。
(a)配列番号1又は2に示されるアミノ酸配列からなるペプチド;
(b)配列番号1又は2に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加された配列を含むアミノ酸配列からなり、免疫誘導活性を有するペプチド
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記ペプチドが配列番号3~6のいずれかに示されるアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の免疫誘導剤。
【請求項3】
前記ペプチドを有効成分として含有する、請求項1又は2に記載の免疫誘導剤。
【請求項4】
前記ペプチドにキャリアタンパク質がさらに結合している、請求項1~3のいずれか一項に記載の免疫誘導剤。
【請求項5】
老化細胞の除去に用いられる、請求項1~4のいずれか一項に記載の免疫誘導剤。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の免疫誘導剤と、アジュバントとを含む、老化関連疾患の予防又は治療用医薬組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免疫誘導剤及び老化関連疾患の予防又は治療用医薬組成物に関する。本願は、2019年7月29日に、日本に出願された特願2019-139031号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
種々の組織における老化細胞の蓄積は、加齢性疾患において病理学的役割を有することが報告されている。細胞の老化制御因子(例えば、p53、p21等)の直接的な阻害は、加齢に関連する病状の発症を予防するが、がんの発生率を高めるリスクがある。最近、老化細胞の除去(senolysis)は、がん発症に至らずに高齢マウスの病理学的老化表現型を可逆的に改善することが報告されている。発明者らは、老化した血管内皮細胞からのトランスクリプトームデータの分析に基づいて膜貫通ドメインを有する老化細胞特異的分子として、Transmembrane glycoprotein nonmetastatic melanoma protein B(GPNMB)タンパク質を同定し、GPNMBタンパク質の発現が、アテローム性動脈硬化症の患者及びマウスの血管細胞においてアップレギュレートされていることを明らかにした(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、GPNMBタンパク質は、大部分のヒト悪性メラノーマや乳がん、脳腫瘍に過剰に発現していることが報告されており、免疫療法によるがんの治療又は予防を目的とした、GPNMBタンパク質のペプチド断片を有効成分として含有する免疫誘導剤(例えば、特許文献2参照)や、GPNMBタンパク質に特異的に結合する抗体(例えば、特許文献3参照)が開発されている。
【0004】
しかしながら、老化細胞の除去を目的とした場合に有効なGPNMBタンパク質のエピトープは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
日本国特開2017-112849号公報
国際公開第2009/054470号
日本国特表2008-521411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、老化関連疾患の予防又は治療に有効な免疫誘導剤及び前記免疫誘導剤を含む老化関連疾患の予防又は治療用医薬組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ヒトGPNMBタンパク質のアミノ酸配列中の63~71位又は150~159位の領域が老化細胞の除去に有効なエピトープであり、当該領域のアミノ酸配列からなるペプチドを投与することで老化細胞を除去でき、細胞老化に関連する表現型を改善できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
本発明の第1態様に係る免疫誘導剤は、以下の(a)若しくは(b)のいずれかのペプチド、又は、該ペプチドをコードする領域を含む構造遺伝子を備える発現ベクターを有効成分として含有する。
(a)配列番号1又は2に示されるアミノ酸配列からなるペプチド;
(b)配列番号1又は2に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加された配列を含むアミノ酸配列からなり、免疫誘導活性を有するペプチド
【0009】
前記ペプチドが配列番号3~6のいずれかに示されるアミノ酸配列からなってもよい。
上記第1態様に係る免疫誘導剤は、前記ペプチドを有効成分として含有してもよい。
上記第1態様に係る免疫誘導剤は、前記ペプチドにキャリアタンパク質がさらに結合していてもよい。
上記第1態様に係る免疫誘導剤は、老化細胞の除去に用いられてもよい。
【0010】
本発明の第2態様に係る老化関連疾患の予防又は治療用医薬組成物は、免疫誘導剤と、アジュバントとを含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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