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公開番号
2025092822
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208159
出願日
2023-12-11
発明の名称
鉄鋼スクラップの品質の測定方法およびそのための測定装置
出願人
株式会社イボキン
代理人
弁理士法人森本国際特許事務所
主分類
G01N
23/223 20060101AFI20250616BHJP(測定;試験)
要約
【課題】鉄鋼スクラップにおける品質の測定方法を提供し、電炉製鋼の原料に適した品質を有する鉄鋼スクラップの選別を可能とする。
【解決手段】本発明の測定方法に用いる測定装置10は、検出部1と、表示部2とを備える。検出部1は、鉄鋼スクラップSの成分元素および鉄鋼スクラップSにおけるその成分元素の含有量を検出する。表示部2は、検出部1からの鉄鋼スクラップSの成分元素および鉄鋼スクラップSにおけるその成分元素の含有量を表示する。鉄鋼スクラップSは、表示部2に表示された前記検出結果に基づいて、電炉製鋼の原料として適応可能か否かを判断される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄鋼スクラップの成分元素および前記鉄鋼スクラップにおける前記成分元素の含有量を検出する検出部と、
前記検出部による検出結果を表示する表示部とを備えた測定装置によって、
前記鉄鋼スクラップの成分元素および前記鉄鋼スクラップにおける前記成分元素の含有量を表示させる
ことを特徴とする鉄鋼スクラップの品質の測定方法。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記検出部は、蛍光X線分析法により前記成分元素および前記含有量を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の測定方法。
【請求項3】
前記鉄鋼スクラップの成分元素および前記鉄鋼スクラップにおける前記成分元素の含有量を検出する検出部と、
前記鉄鋼スクラップにおけるCu、Snの含有量により前記鉄鋼スクラップの品質の良否を判断する判断部と、
前記判断部による判断結果を表示する表示部とを備える
ことを特徴とする鉄鋼スクラップの品質の測定装置。
【請求項4】
判断部は、前記鉄鋼スクラップにおけるCuの含有量が0.03質量%以下であり、Snの含有量が0.002質量%以下であるときに、前記鉄鋼スクラップを良品と判断する
ことを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
【請求項5】
前記検出部は、蛍光X線分析法により前記成分元素および前記含有量を検出する
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の測定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄鋼スクラップの品質の測定方法およびそのための測定装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、脱炭素化の流れが加速するなか、鉄鋼業界では従来の高炉に対し電炉による製鋼の普及が望まれている。電炉製鋼は、一般的にCO2排出量を高炉製鋼の4分の1程度に抑制できる。電炉製鋼は、鉄鋼スクラップを原料とし、鉄鋼スクラップと電極との間にアークを発生させて、そのアーク熱で鉄鋼スクラップを溶融して製鋼する。原料となる鉄鋼スクラップは、様々な鉄鋼製品の集積物であるため、一般的に不純物元素を含有していることが多い。
【0003】
鉄鋼スクラップに含有される不純物元素のうち、通常の製鋼工程では除去が困難であり、鋼の中に蓄積される不純物元素(Cu,Snなど)は、トランプ・エレメントと呼ばれる。鋼の中に含まれたトランプ・エレメントは、鉄鋼スクラップを溶融することによる鋼材の製造工程におけるトラブルの発生および鋼材の品質低下の要因となる。
【0004】
一方で、電炉製鋼の普及には、自動車産業をはじめとする高品質な鋼材需要に幅広く対応することが求められる。そのためには、トランプ・エレメントの含有量が所定の設定量を超えていない、すなわち電炉製鋼の原料に適した品質を有する鉄鋼スクラップが原料として供給される必要がある。ここで「所定の設定量」とは、鉄鋼スクラップを高品質鋼材向けの電炉製鋼に適応可能とするために、鉄鋼スクラップ中に含有されるトランプ・エレメントの許容量として設定される量である。
【0005】
しかし、前記品質を有する新断スクラップ(工場からの加工屑などの素性がわかっているスクラップ)などのスクラップは流通量が限られている。そこで、建屋解体時に発生するような市中老廃スクラップ(図1参照)の利用拡大が求められているが、そのためには、市中老廃スクラップの中から、前記品質を有する鉄鋼スクラップを選別する必要がある。
【0006】
市中老廃スクラップから鉄鋼スクラップを選別する方法として、例えば特許文献1に記載のような方法が提案されている。この方法によると、スクラップの重量や磁性の有無などにより、銅線やプラスチック類などの非鉄分が混入した市中老廃スクラップから、銅線などの非鉄分を除去して、鉄鋼スクラップを選別する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-84603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載のスクラップの選別方法では、鉄鋼スクラップ中のスクラップの重量や磁性の有無しか判別できないため、鉄鋼スクラップ中のトランプ・エレメントが前記所定の設定量を越えているか否かについて判断できない。つまり、特許文献1に記載のスクラップの選別方法は、高品質鋼材向けの電炉製鋼の原料に適した品質を有する鉄鋼スクラップを選別することができない。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、鉄鋼スクラップにおける品質の測定方法を提供し、市中老廃スクラップの中からの電炉製鋼の原料に適した品質を有する鉄鋼スクラップの選別を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一局面によれば、
鉄鋼スクラップの成分元素および前記鉄鋼スクラップにおける前記成分元素の含有量を検出する検出部と、
前記検出部による表示部とを備えた測定装置によって、
前記鉄鋼スクラップの成分元素および前記鉄鋼スクラップにおける前記成分元素の含有量を表示させるものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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