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公開番号2025087089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201494
出願日2023-11-29
発明の名称ケーソン刃口下部の掘削除去装置
出願人大豊建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 23/08 20060101AFI20250603BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】沈設作業時又は床付時の過掘りを未然に防止することができ、ケーソン刃口下部の土砂及びスライムを確実に排出可能なケーソン刃口下部の掘削除去装置を提供する。
【解決手段】掘削除去装置1は、一例として複数のジェット噴射管21~24の噴射口21a~24aからの噴射方向が水平方向よりも上側となるように噴射口21a~24aが設けられ、当接板26~29の先端部が噴射口21a~24aより少なくとも刃口下部側へ突出するように設けられ、噴射口21a~24aの噴射によって刃口下部の掘削された土砂及び刃口下部に堆積されたスライムを吸込管25の吸込口25aから吸い込むように構成されている。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
ケーソンの沈設作業時、又は前記ケーソンが所定深度まで沈設された床付時に前記ケーソンの刃口下部の土砂を掘削して除去するケーソン刃口下部の掘削除去装置であって、
地上の圧送ポンプから前記刃口下部付近まで配設されて高圧水が送り込まれる高圧配管と、
前記高圧配管に接続され、噴射口から前記刃口下部の土砂に向けて前記高圧水をジェット噴射する少なくとも1本のジェット噴射管と、
前記ジェット噴射管の下側に配設され、前記ケーソンの底盤部に当接する当接板と、を備え、
前記ジェット噴射管の噴射口からの噴射方向が水平方向よりも上側となるように前記噴射口が設けられ、前記当接板の先端部が前記噴射口より少なくとも前記刃口下部側へ突出するように設けられ、前記噴射口の噴射によって前記刃口下部の掘削された前記土砂及び前記刃口下部に堆積されたスライムを吸込管の吸込口から吸い込むように構成されていることを特徴とするケーソン刃口下部の掘削除去装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記吸込管が前記ジェット噴射管と平行に配設され、
前記噴射口と前記吸込管の吸込口とが互いに近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のケーソン刃口下部の掘削除去装置。
【請求項3】
前記ジェット噴射管が複数配設され、これらのジェット噴射管における任意のジェット噴射管の噴射口から噴射する水平方向とのなす角度と、他のジェット噴射管の噴射口から噴射する水平方向とのなす角度が異なるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のケーソン刃口下部の掘削除去装置。
【請求項4】
装置本体に吸入ポンプが設置され、該吸入ポンプを駆動することによって前記刃口下部の掘削された前記土砂及び前記刃口下部に堆積された前記スライムを前記吸込管を通して前記吸入ポンプで吸い込むとともに、前記ケーソンの底盤部よりも下側のスライムを前記吸入ポンプの吸入口から吸入し、前記ケーソンの外部に排出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーソン刃口下部の掘削除去装置。
【請求項5】
前記吸入ポンプの吸入口の上部及び側部がそれぞれ上面板及び側面板で囲まれるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のケーソン刃口下部の掘削除去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばオープンケーソン工法における床付時のケーソン刃口下部の掘削除去装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、オープンケーソン工法において、ケーソン刃口下部に付着した土砂を掘削するには、直上から直接掘削することができず、特に粘着力が高い土質の場合、掘残しが発生する場合がある。そのため、従来では、潜水士によるウォータージェット噴射で上記刃口下部の土砂突き崩しを行っていた。しかし、この場合には、上記刃口下部の先端部分までの確実な掘削、排土の施工や確認ができず、特に粘着力が高い土質では、深度が深い場合、土砂を綺麗に除去することができず、掘残しが発生する可能性があった。
【0003】
また、刃口部や底盤部に堆積したスライム(軟泥やヘドロ)は、スライムクリーナー(水中サンドポンプ)で排出するものの、この場合にはスライムよりも比重の軽い立坑内水が多く排出されることから非効率的であった。そして、床付の過掘りが発生する場合には、その場所に突き崩し土やスライムが堆積してしまうことがあった。
【0004】
このような状態で底盤コンクリートを打設すると、底盤強度が不足するとともに、出水の原因となり、構造物全体の品質低下につながる。また、沈設作業時の過掘りは、過沈下、傾斜、偏芯を誘発しかねず、次ロットのケーソン躯体の構築に影響を及ぼしたり、ケーソン躯体の沈設精度等、品質管理上の問題と成り兼ねない。
【0005】
従来、オープンケーソンの刃口の付着物を水流で剥離させ、ポンプで吸い込んで排出する技術として、特許文献1に記載された水中付着物除去装置がある。
【0006】
また、オープンケーソンの刃口下部の掘残しをジェット噴射で除去する技術として特許文献2に記載されたオープンケーソンの施工法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平5-132948号公報
特開平9-279598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された水中付着物除去装置では、刃口に薄く土砂が付着した程度であれば問題ないが、粘着力を有する粘土等が付着していた場合、ポンプの吐出力だけでは上記付着物が取り除けず、人力での突き崩し等で補助する必要がある。
【0009】
また、特許文献2に記載されたオープンケーソンの施工法では、ウォータージェット噴射管から噴射される圧力水が水平よりも下側に噴射されることがあり、この場合には刃口先端よりも下方まで過掘りをしてしまう可能性がある。また、高水圧環境下においては、ほぐしたスラリーを直ちに回収しなければ、除去された土砂が再固結してしまう可能性がある。
【0010】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、沈設作業時又は床付時の過掘りを未然に防止することができ、ケーソン刃口下部の土砂及びスライムを確実に排出可能なケーソン刃口下部の掘削除去装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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