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公開番号2025085608
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2024193175
出願日2024-11-01
発明の名称流体消費が減少した搬送デバイス
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 11/06 20060101AFI20250529BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】シート状又はプレート状の記録媒体の搬送中の流体消費、特に空気消費を減少させ、印刷デバイスのプリント品質及び/又は搬送デバイスの効率を高める。
【解決手段】印刷ユニット(140)を通して搬送ベルト(130)上に記録媒体(120)を搬送するように適合された搬送デバイスが記載される。コンベヤベルト(130)は、記録媒体(120)に向かって第1の断面積を有する複数の孔を有する。孔内に負圧を構築するために、負圧ユニットによって孔から空気が圧出される。本プロセスにおいて、流体は、第1の断面積と比較して減少した第2の断面積を介して圧送される。その結果、比較的少ない流体消費で、記録媒体(120)に対する比較的高い保持力が達成されうる。
【選択図】図1a
特許請求の範囲【請求項1】
印刷デバイス(100)の印刷ユニット(140)を通して記録媒体(120)を搬送するための搬送デバイス(150)であって、
‐前記搬送デバイス(150)は、搬送ベルト(130)と、前記印刷ユニット(140)を通して前記搬送ベルトを移動させるように適合された移動ユニット(151)とを備え、
‐前記コンベヤベルト(130)は、複数の孔(131、331、333)を備え、
‐前記コンベヤベルト(130)は、前記コンベヤベルト(130)の前側で前記記録媒体(120)を搬送するように配置され、
‐前記コンベヤベルト(130)の前記前側の前記複数の孔(131、331、333)は、第1の断面積を有し、
‐前記搬送デバイス(150)は、流体を圧出することによって前記搬送ベルト(130)の前記複数の孔(131、331、333)に負圧(132)を生じさせ、結果として、前記複数の孔(131、331、333)の前記第1の断面積において前記記録媒体(120)に保持力が生じるように配置された負圧ユニット(152)を備え、
‐前記搬送デバイス(150)は、前記負圧(132)を構築するための前記流体が前記第1の断面積よりも小さい第2の断面積を通って圧出されるように設計される、搬送デバイス(150)。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の搬送デバイス(150)であって、
‐前記コンベヤベルト(130)の前記前側の前記複数の孔(131、331、333)の少なくとも1つの孔(131、331、333)は、入口断面積を有し、
‐前記少なくとも1つの孔(131、331、333)は、前記コンベヤベルト(130)の前記前側と、反対側の後側との間の少なくとも1つの点において出口断面積を有し、
‐前記入口断面積は、前記出口断面積よりも大きい、搬送デバイス(150)。
【請求項3】
請求項2に記載の搬送デバイス(150)であって、
‐前記孔(131、331、333)は、少なくとも前記コンベヤベルト(130)の前記前部から前記後部までの区間に沿って円錐の形状で延在し、又は
‐前記孔(131、331、333)の前記断面積は、前記コンベヤベルト(130)の前記前側から前記後側への軸に沿って1つ以上の段差で減少し、又は前記入口断面積から前記出口断面積まで連続的に減少する、搬送デバイス(150)。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の搬送デバイス(150)であって、
‐前記コンベヤベルト(130)は、前記前側に相対的に近接して配置された第1の層(330)と、反対側の後側に相対的に近接して配置された第2の層(332)とを有し、これらは互いに強固に接続されており、
‐前記第1の層(330)及び前記第2の層(332)はそれぞれ、対応する孔(331、333)を有し、
‐前記第1の層(330)の孔(331)は、前記第2の層(330)の対応する孔(333)の出口断面積よりも大きい入口断面積を有する、搬送デバイス(150)。
【請求項5】
請求項4に記載の搬送デバイス(150)であって、
‐前記第1の層(330)の孔(331)は、前記第1の層(330)の前記孔(331)の縁によって囲まれた中心を有し、
‐前記第2の層(332)の対応する孔(333)は、前記第1の層(330)の前記孔(331)の前記縁と前記中心との間に延在し、及び/又は
‐前記第2の層(332)の前記対応する孔(333)は、前記第1の層(330)の前記孔(331)の前記中心を通って前記コンベヤベルト(130)に垂直に延在する軸を囲まない、搬送デバイス(150)。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の搬送デバイス(150)であって、
‐前記コンベヤベルト(130)は、前記前側に相対的に近接して配置された第1の層(330)と、反対側の後側に相対的に近接して配置された第2の層(332)とを有し、これらは互いに強固に接続されており、
‐前記第1の層(330)は、複数の孔(331)を有し、
‐前記第2の層(332)は、流体透過材料、特に、編組及び/又は多孔質材料からなり、
‐前記流体透過材料は、前記第1の層(330)の孔(331)を通る流体フロー(133)が前記第2の層(332)によって絞られるように設計される、搬送デバイス(150)。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の搬送デバイス(150)であって、
‐前記搬送デバイス(150)は、前記コンベヤベルト(130)の後側に配置された固定開口(632)を有し、
‐前記コンベヤベルト(130)の前記孔(131)はそれぞれ、前記コンベヤベルト(130)の前記前側から前記後側に延在し、
‐前記移動ユニット(151)は、前記コンベヤベルト(130)を前記開口(632)に沿って移動させるようにセットアップされ、
‐前記開口(632)は、複数の孔(333)を有し、
‐前記負圧ユニット(152)は、前記コンベヤベルト(130)の前記複数の孔(131)内に前記負圧(132)を作るために、前記開口(632)の前記複数の孔(333)を通して流体を圧送するように配置され、
‐前記開口(632)は、前記真空(132)を作るために流体が圧送される前記減少した第2の断面積を与えるように、前記開口(632)が前記コンベヤベルト(130)の前記複数の孔(131)を少なくとも部分的に覆うように構成される、搬送デバイス(150)。
【請求項8】
請求項7に記載の搬送デバイス(150)であって、前記開口(632)の前記複数の孔(333)及び前記搬送ベルト(130)の前記複数の孔(131)は、前記搬送ベルト(130)と前記開口(632)との間の相対移動中に前記第2の断面積が実質的に一定のままであるように形成される、搬送デバイス(150)。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の搬送デバイス(150)であって、前記開口(632)の前記複数の孔(333)は、前記搬送ベルト(130)と前記開口(632)との間の相対移動中に、任意の時点で、前記搬送ベルト(130)の孔(131)、特に前記搬送ベルト(130)の前記複数の孔(131)の各孔(131)が、前記開口(632)の前記開口(333)を通してドリル加工されるように配置され、
‐前記開口(632)の少なくとも1つの孔(333)と重なり、
‐前記カバー(632)によって部分的に覆われる、搬送デバイス(150)。
【請求項10】
請求項7乃至9の何れか1項に記載の搬送デバイス(150)であって、前記開口(632)の孔(333)は、前記コンベヤベルト(130)の前記後側とは反対側に面する側よりも大きい断面積を前記コンベヤベルト(130)の前記後側に面する側に有する、搬送デバイス(150)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷デバイス、特にインクジェット印刷デバイスの印刷ユニットを通して印刷されるシート又はプレートの形態の記録媒体を案内するように適合された搬送デバイスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷デバイスは、典型的に、種々のインクのための1つ以上のプリントバーを有する印刷ユニットを備える。プリントバーは、それぞれが1つ以上のノズルを有する1つ以上のプリントヘッドを有しうる。記録媒体上に印刷するために、記録媒体は、プリント画像の相異なるラインの画素を記録媒体上に段階的に印刷するために、搬送デバイスによってプリントヘッドを通過するように案内されうる。
【0003】
搬送デバイスは、コンベヤベルト上に記録媒体を保持するために真空を作ることができる複数の開口又は孔を有するコンベヤベルトを有しうる。真空は、真空ポンプによって作られうる。
【0004】
直接隣接するシート状又はプレート状の記録媒体はコンベヤベルト上で互いに所定の距離をおいて搬送されることができ、その結果、コンベヤベルト内の孔が記録媒体によって覆われていない記録媒体間にギャップが生じる。真空ポンプによって、これらの孔に比較的高い気流が作られうる。隣接する記録媒体間のこのような気流は、インク滴の偏向をもたらし、それゆえ記録媒体上の印刷された画像の画素の位置決めにおける不正確さをもたらしうる。さらに、このような気流は、空気消費を増加させ、それゆえエネルギー消費量及び真空ポンプについての要件を増加させる。
【発明の概要】
【0005】
本書は、特に印刷デバイスのプリント品質及び/又は搬送デバイスの効率を高めるために、シート状又はプレート状の記録媒体の搬送中の流体消費、特に空気消費を減少させるという技術的問題に対処する。本問題は、独立デバイス請求項1の特徴によって解決される。
【0006】
本発明の1つの側面によれば、印刷デバイスの印刷ユニットを通して記録媒体を搬送するための搬送デバイスが記載される。搬送デバイスは、搬送ベルトと、印刷ユニットを通して搬送ベルトを移動させるように構成された移動ユニットとを備える。搬送ベルトは搬送ベルトの前側と後側との間に複数の孔を備え、記録媒体は搬送ベルトの前側で搬送される。複数の孔は、(全体として)コンベヤベルトの前部に第1の断面積を有する。搬送デバイスは、流体を圧送することによって、特に空気を圧送することによって、搬送ベルトの複数の孔に負圧を生じさせ、その結果、複数の孔の第1の断面積において記録媒体に保持力が生じるように適合された負圧ユニットをさらに備える。さらに、搬送デバイスは、流体が第1の断面積よりも小さい第2の断面積を通って圧送されて、負圧を構築するように設計される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下では、概略図を参照して本発明の実施形態が、より詳細に説明される。
例示的なインクジェット印刷デバイスのブロック図を示す。
記録媒体のための例示的な搬送デバイスのブロック図を示す。
カバーされた孔を有する印刷状況を示す。
カバーされていない孔を有するフロー状況を示す。

可変断面積の孔を有する例示的なコンベヤベルトを示す。

可変断面積の孔を有する別の例示的なコンベヤベルトを示す。

可変断面積を有する孔を有するさらなる例示的なコンベヤベルトを示す。

孔の空気入口の例示的な位置決めを示す。
開口を有する例示的な搬送デバイスのブロック図を示す。
可変断面積の孔を有するさらなる例示的なコンベヤベルトを示す。

2つの例示的な孔配置形状を有するコンベヤベルトの上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1aに示される印刷デバイス100は、シート状又はプレート状の記録媒体120に印刷するために設計されている。記録媒体120は、紙、ボール紙、板紙、金属、プラスチック、織物、それらの組み合わせ、及び/又は他の適切な印刷可能な材料から作られうる。記録媒体120は、印刷デバイス100の印刷ユニット140を通して(矢印で示される)搬送方向1に沿って搬送ベルト130によって案内される。このプロセスにおいて、連続する記録媒体120は、典型的に、隣接する記録媒体120間にギャップ121が形成されるように、それらの間に所定の距離を有する。
【0009】
示される例において、印刷デバイス100の印刷ユニット140は、2つのプリントバー102を備え、各プリントバー102は、特定の色のインク(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、及び/又はイエロー、及び場合によってはMICRインク)で印刷するために使用されうる。相異なるプリントバー102は、それぞれ相異なるインクで印刷するために使用されてもよい。さらに、印刷ユニット140は、記録媒体120に印刷された印刷画像を定着させるように構成されている少なくとも1つの定着ユニット170を含んでもよい。必要に応じて、個別のプリントバー102によって適用された印刷画像を少なくとも部分的に定着するために、各プリントバー102の後に定着ユニット170が配置されうる。定着ユニット170は、印刷ユニット140の外部にも配置されうる。
【0010】
プリントバー102は、記録媒体120上にプリント画像の相異なる列31、32の画素を印刷するために、互いに隣接するいくつかの行に配置されてもよい1つ以上のプリントヘッド103を備えてもよい。図1aに示される例において、プリントバー102は5つのプリントヘッド103を備え、各プリントヘッド103は、記録媒体120上にプリント画像の列31、32のグループの画素を印刷する。
(【0011】以降は省略されています)

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