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公開番号2025080817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194102
出願日2023-11-15
発明の名称分析方法、マーカー及びキット
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類C12Q 1/686 20180101AFI20250520BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】
分析対象について、膵臓がんの罹患の有無を簡便に判定することができる分析方法、マーカー及びキットを提供する。
【解決手段】
実施形態によれば、分析対象由来の試料中の、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-324-3p、hsa-miR-34a-5p、hsa-miR-483-5p及びhsa-miR-885-5pからなるmiRNA群から選ばれる3種以上のmiRNAと補正用miRNAを定量することを含む、分析対象における膵臓がんの罹患の有無の判定する方法、マーカー及びキットが提供される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
分析対象由来の試料中の、補正用miRNA、並びにhsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-324-3p、hsa-miR-34a-5p、hsa-miR-483-5p及びhsa-miR-885-5pからなるmiRNA群から選択される3種以上の標的miRNAを定量することを含む、前記分析対象における膵臓がん罹患の有無を判定する分析方法。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-324-3p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-29c-3p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-324-3p、hsa-miR-34a-5p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-324-3p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-324-3p、hsa-miR-34a-5p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-34a-5p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p、hsa-miR-324-3p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記miRNA群から選択されるmiRNAは、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p、hsa-miR-29c-3p及びhsa-miR-483-5pである、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、分析方法、マーカー及びキットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、microRNA(miRNA)と疾患との関係が注目されている。miRNAは遺伝子発現を調節する機能を持ち、種々の疾患でその種類や発現量が初期の段階から変化していることが報告されている。即ち、ある疾患を持つ患者では、特定のmiRNA量が健常者と比較して増加又は減少している。そのため、被検者から採取された試料中の該miRNAの量を調べることは、患者がその疾患に罹患しているか否かを知る手段となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、分析対象について、膵臓がんの罹患の有無を簡便に判定することができる分析方法、マーカー及びキットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態によれば、分析対象由来の試料中の、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-324-3p、hsa-miR-34a-5p、hsa-miR-483-5p及びhsa-miR-885-5pからなるmiRNA群から選ばれる3種以上のmiRNAと補正用miRNAを定量することを含む、膵臓がんの罹患の有無を判定する分析方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、第1実施形態の分析方法の一例を示すフローチャートであり、(a)は、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-324-3p、hsa-miR-34a-5p、hsa-miR-483-5p及びhsa-miR-885-5pからなるmiRNA群から選ばれる3種以上のmiRNAと補正用miRNAの定量工程を含む分析方法の一例であり、(b)は分析対象における膵臓がんの罹患の有無を判定する判定工程を含む分析方法の一例であり、(c)は予後又は再発の有無を判定する判定工程を含む分析方法の一例であり、(d)は分析対象に適用するための治療法の種類又は薬剤の種類を選択する選択工程を含む分析方法の一例である。
図2は、第1実施形態の分析方法のうち、判定工程に含まれ得るアルゴリズムの構築工程の一例を示すフローチャートである。
図3は、第1実施形態の分析方法のうち、判定工程に含まれ得る算出工程及び比較工程の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に、図面を参照しながら実施形態のマーカー及びキットについて説明する。
【0007】
・第1実施形態
(分析方法)
第1実施形態に従う分析方法は、分析対象由来の試料中の、hsa-miR-205-5p、hsa-miR-223-5p、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-324-3p、hsa-miR-34a-5p、hsa-miR-483-5p及びhsa-miR-885-5pからなるmiRNA群から選ばれる3種以上のmiRNAと補正用miRNAとを定量することを含む、分析対象における膵臓がんの罹患の有無の判定する方法である。
【0008】
上述の計7種のmiRNA群は、以下の説明において「標的miRNA群」とも称する。また、標的miRNA群を構成する個々のmiRNAを「標的miRNA」とも称する。各標的miRNAは、下記の表1に記載の配列番号1~7の塩基配列を含む。なお、本明細書において、各配列番号に対応する配列表上の「T」の表記は、「U」を意味する。
【0009】
TIFF
2025080817000002.tif
55
152
【0010】
本実施形態において定量される標的miRNAは、3種以上の標的miRNA同士の組み合わせであればよく、例えば3種の標的miRNAの組み合わせ、4種の標的miRNAの組み合わせ、又は、5種の標的miRNAの組み合わせが挙げられる。ただし、予め特定の条件(例えば分析対象、試料、検出及び定量方法の種類など)において、膵臓がんの罹患の識別性能の感度や特異度を調査し、確認した組み合わせであることが好ましく、具体的には下記の表2-1~表2-3に示す組み合わせ(組合せNO.1~85)であると好ましい。なお、後述の実施例において説明するが、組合せNO.1~85のうちの組合せNO.1~3、NO.31~40及びNO.65~73の標的miRNAの組み合わせが特に優れた膵臓がん識別性能を示すことが確認された。従って、定量される標的miRNAは、組合せNO.1~3、NO.31~40及びNO.65~73の標的miRNAの組み合わせであるとさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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