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公開番号2025080752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2024188228
出願日2024-10-25
発明の名称レジスト材料及びパターン形成方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類G03F 7/004 20060101AFI20250519BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】ポジ型であってもネガ型であっても、高感度であり、LWR及びCDUが改善されたレジスト材料、並びにこれを用いるパターン形成方法を提供する。
【解決手段】ヨウ素原子で置換された芳香族基に直接結合したスルホン酸アニオン構造及び該芳香族基に直接又は1以上の原子を含む連結基を介して結合したカルボン酸アニオン構造を有する2価アニオン、並びにオニウムカチオンを含むビスオニウム塩を含むレジスト材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヨウ素原子で置換された芳香族基に直接結合したスルホン酸アニオン構造及び該芳香族基に直接又は1以上の原子を含む連結基を介して結合したカルボン酸アニオン構造を有する2価アニオン、並びにオニウムカチオンを含むビスオニウム塩を含むレジスト材料。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記ビスオニウム塩が、下記式(1)で表されるものである請求項1記載のレジスト材料。
TIFF
2025080752000119.tif
21
126
(式中、pは、1~5の整数である。qは、0~7の整数である。

1
~X
3
は、それぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合又はアミド結合である。

1
~R
3
は、それぞれ独立に、単結合又は炭素数1~30のヒドロカルビレン基であり、該ヒドロカルビレン基は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及びハロゲン原子から選ばれる少なくとも1つを含んでいてもよい。ただし、R
1
~R
3
の炭素数の合計の上限は、30である。

4
は、水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、炭素数1~20のヒドロカルビル基、炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基、炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基、炭素数1~20のヒドロカルビルスルホニルオキシ基、-N(R
4A
)-C(=O)-R
4B
、-N(R
4A
)-C(=O)-O-R
4B
又は-N(R
4A
)-S(=O)
2
-R
4B
であり、該ヒドロカルビル基、ヒドロカルビルオキシ基、ヒドロカルビルオキシカルボニル基、ヒドロカルビルカルボニルオキシ基、ヒドロカルビルスルホニルオキシ基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、エステル結合、エーテル結合、ウレタン結合、ウレア結合、カーボネート結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、カルボニル基、スルフィド基、スルホニル基から選ばれる少なくとも1つを含んでいてもよい。R
4A
は、水素原子又は炭素数1~6の飽和ヒドロカルビル基であり、該飽和ヒドロカルビル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6の飽和ヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニル基又は炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基を含んでいてもよい。R
4B
は、炭素数1~16の脂肪族ヒドロカルビル基又は炭素数6~12のアリール基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6の飽和ヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニル基又は炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基を含んでいてもよい。
Arは、炭素数6~16の(p+q+1)価芳香族炭化水素基である。

+
は、スルホニウムカチオン又はヨードニウムカチオンである。)
【請求項3】
更に、ベースポリマーを含む請求項1記載のレジスト材料。
【請求項4】
前記ベースポリマーが、下記式(a1)又は(a2)で表される繰り返し単位を含む請求項3記載のレジスト材料。
TIFF
2025080752000120.tif
51
74
(式中、R
A
は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。

1
は、単結合、フェニレン基若しくはナフチレン基、又はエステル結合、エーテル結合及びラクトン環から選ばれる少なくとも1種を含む炭素数1~12の連結基であり、該フェニレン基、ナフチレン基及び連結基は、ヒドロキシ基、炭素数1~8の飽和ヒドロカルビルオキシ基及び炭素数2~8の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基から選ばれる少なくとも1つを有していてもよい。

2
は、単結合又はエステル結合である。

3
は、単結合、エーテル結合又はエステル結合である。

11
及びR
12
は、それぞれ独立に、酸不安定基である。

13
は、炭素数1~4の飽和ヒドロカルビル基、ハロゲン原子、炭素数2~5の飽和ヒドロカルビルカルボニル基、シアノ基又は炭素数2~5の飽和ヒドロカルビルオキシカルボニル基である。

14
は、単結合又は炭素数1~6のアルカンジイル基であり、該アルカンジイル基は、エーテル結合又はエステル結合を含んでいてもよい。
aは、0~4の整数である。)
【請求項5】
化学増幅ポジ型レジスト材料である請求項4記載のレジスト材料。
【請求項6】
前記ベースポリマーが、酸不安定基を含まないものである請求項3記載のレジスト材料。
【請求項7】
化学増幅ネガ型レジスト材料である請求項6記載のレジスト材料。
【請求項8】
更に、有機溶剤を含む請求項1記載のレジスト材料。
【請求項9】
更に、クエンチャーを含む請求項1記載のレジスト材料。
【請求項10】
更に、酸発生剤を含む請求項1記載のレジスト材料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト材料及びパターン形成方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が急速に進んでいる。5Gの高速通信と人工知能(artificial intelligence、AI)の普及が進み、これを処理するための高性能デバイスが必要とされているためである。最先端の微細化技術として、波長13.5nmの極端紫外線(EUV)リソグラフィーによる5nmノード及び3nmノードのデバイスの量産が行われている。さらに、次世代の2nmノードデバイス、次々世代の14ÅノードにおいてもEUVリソグラフィーを用いた検討が進められており、ベルギーのIMECは2Åのデバイス開発を表明している。
【0003】
微細化の進行とともに酸の拡散による像のぼけが問題になっている。寸法サイズ45nm以降の微細パターンでの解像性を確保するためには、従来提案されている溶解コントラストの向上だけでなく、酸拡散の制御が重要であることが提案されている(非特許文献1)。しかしながら、化学増幅レジスト材料は、酸の拡散によって感度とコントラストを上げているため、ポストエクスポージャーベーク(PEB)温度を下げたり、時間を短くしたりして酸拡散を極限まで抑えようとすると、感度とコントラストが著しく低下する。
【0004】
EUVレジスト材料においては、高感度化、高解像度化及び低ラインウィズスラフネス(LWR)化を同時に達成する必要がある。酸拡散距離を短くするとLWRや寸法均一性(CDU)は向上するが、低感度化する。例えば、PEB温度を低くすることによってLWRやCDUは向上するが、低感度化する。クエンチャーの添加量を増やしてもLWRやCDUは向上するが、低感度化する。感度とLWRとのトレードオフの関係を打ち破ることが必要である。
【0005】
ヨウ素原子や臭素原子を有するアニオンを含むオニウム塩が酸発生剤として添加されたレジスト材料が提案されている(特許文献1~4)。EUVの吸収が大きいヨウ素原子やイオン化する効率が高い臭素原子を有することによって、露光中に酸発生剤が分解する効率が高まり、高感度化する。フォトンの吸収量が増えて、物理的なコントラストを高めることができる。
【0006】
波長13.5nmのEUV光は、波長193nmのArFエキシマレーザー光に比べて1桁以上短波長なためにエネルギーが高く、フォトン数のバラツキの影響が大きい(非特許文献2)。これによって、LWRが劣化することが指摘されている(非特許文献3)。それに加えて、微細化の進行とともに、レジスト材料の成分(ポリマー、酸発生剤(PAG)、クエンチャー(PDQ))のバラツキ(Resist Stochastics)によるLWR劣化の影響も指摘されている(非特許文献4)。
【0007】
PAGとPDQとを結合させたポリマーを含むレジスト材料が提案されている(特許文献5)。ポリマーとPAGとPDQとを一体化させることによって、これらの存在バラツキを抑え、LWRやCDUを改善するというものである。さらに、PAGとPDQとを結合させた添加剤を含むレジスト材料も提案されている(特許文献6、7)。
【0008】
パーフルオロアルキル化合物(PFAS)の健康への影響が指摘されており、欧州REACHにおけるPFAS化合物の製造、販売に制限を設けようとする動きがある。半導体リソグラフィー関係において、現在PFASを含む多くの化合物が用いられている。例えば、界面活性剤、酸発生剤等にこれを含む材料が用いられている。
【0009】
ポリマー主鎖に結合したフッ素原子を有するアニオンを発生させる酸発生剤とポリマー主鎖に結合したフッ素を有しないアニオンを発生させる酸発生剤を添加したレジスト材料の比較が報告されている(非特許文献5)。ここで、フッ素原子を有するアニオンを発生させるポリマーバウンド型酸発生剤の方が高解像であると記載されている。酸強度が高いスルホン酸の方が脱保護反応の効率が高く、酸強度を高めるためにフッ素原子の導入は効果的である。
【0010】
フッ素原子を使用せずにニトロ基や塩素原子を導入することによって酸性度を高めたアニオンを発生させるレジスト材料が報告されている(非特許文献6)。ニトロ基や塩素原子で置換されたアニオンを発生する酸発生剤を添加したレジスト材料は、フッ素原子で置換されたアニオンを発生する酸発生剤を添加したレジスト材料に比べて矩形性が高い場合があるが、非特許文献6中のTable 2に示されるように低感度でありMEEFが大きい欠点があり、アニオンの酸性度が低く、脱保護反応性が低いことによる溶解コントラストの低さの影響である。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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