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公開番号
2025081420
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2025021155,2021153193
出願日
2025-02-13,2021-09-21
発明の名称
ゴム用配合剤およびゴム組成物
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
C08L
21/00 20060101AFI20250520BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ゴム組成物に添加した場合に、組成物の加工性やその硬化物の硬度、引張特性を維持したまま、所望の低燃費性能、耐摩耗性能を実現し得るゴム組成物を与える有機ケイ素化合物を含むゴム用配合剤を提供すること。
【解決手段】(A)下記式(1)で表される有機ケイ素化合物を含有するゴム用配合剤。
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(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素原子数1~8のアルキル基を表し、Lは、2価の連結基を表す。Xは、-O-を表し、かつZは、-N=R
5
(R
5
は、炭素原子数6~20のアリール基もしくはヘテロアリール基で置換されていてもよい炭素原子数1~10のアルキリデン基を表す。)を表すか、またはXは、-NR
2
-を表し、R
2
およびZは、互いに結合してこれらが結合する窒素原子とともに形成される環構造を表す。mは、1~3の整数を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記式(1)で表される有機ケイ素化合物を含有するゴム用配合剤。
TIFF
2025081420000022.tif
20
65
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素原子数1~8のアルキル基を表し、Lは、2価の連結基を表す。Xは、-O-を表し、かつZは、-N=R
5
(R
5
は、炭素原子数6~20のアリール基もしくはヘテロアリール基で置換されていてもよい炭素原子数1~10のアルキリデン基を表す。)を表すか、またはXは、-NR
2
-を表し、R
2
およびZは、互いに結合してこれらが結合する窒素原子とともに形成される下記式から選ばれる環構造を表す。mは、1~3の整数を表す。)
TIFF
2025081420000023.tif
41
152
(式中、波線は、結合箇所を表す。)
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記(A)成分が、下記式で表される有機ケイ素化合物から選ばれる1種または2種以上である請求項1記載のゴム用配合剤。
TIFF
2025081420000024.tif
222
147
(式中、Meはメチル基を表し、Etはエチル基を表す。)
【請求項3】
前記(A)成分が、下記式で表される有機ケイ素化合物から選ばれる1種または2種以上である請求項2記載のゴム用配合剤。
TIFF
2025081420000025.tif
119
140
(式中、Meはメチル基を表し、Etはエチル基を表す。)
【請求項4】
さらに、(B)ポリスルフィド基、チオエステル基およびメルカプト基から選ばれる1種以上と、アルコキシシリル基とを有する有機ケイ素化合物を含有する請求項1~3のいずれか1項記載のゴム用配合剤。
【請求項5】
(A)成分と(B)成分との配合比が、質量比で、(B)/(A)=10/90~95/5である請求項4記載のゴム用配合剤。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項記載のゴム用配合剤を含有するゴム組成物。
【請求項7】
さらに、
(C)ジエン系ゴム、および
(D)充填剤
を含有する請求項6記載のゴム組成物。
【請求項8】
ゴム組成物が(A)~(D)成分を含み、(A)および(B)成分の合計配合量が、(D)成分100質量部に対して3~30質量部であり、(D)成分の配合量が、(C)成分100質量部に対して5~200質量部である請求項7記載のゴム組成物。
【請求項9】
請求項6~8のいずれか1項記載のゴム組成物を成形してなるタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機ケイ素化合物を含むゴム用配合剤およびゴム組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
シリカ充填タイヤは、自動車用途で優れた性能を有し、特に、耐摩耗性、転がり抵抗およびウェットグリップ性に優れている。これらの性能向上は、タイヤの低燃費性向上と密接に関連しているため、特に、溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S-SBR)を用いた乗用車用タイヤの業界において昨今盛んに研究されている。
【0003】
シリカ充填ゴム組成物は、タイヤの転がり抵抗を低減し、ウェットグリップ性を向上させるものの、未加硫粘度が高く、多段練り等を要し、作業性に問題がある。
そのため、シリカ等の無機質充填剤を単に配合したゴム組成物においては、充填剤の分散が不足し、破壊強度および耐摩耗性が大幅に低下するといった問題が生じる。そこで、無機質充填剤のゴム中への分散性を向上させるとともに、充填剤とゴムマトリックスとを化学結合させるため、含硫黄有機ケイ素化合物が必須であった。
【0004】
ゴム用配合剤として使用される含硫黄有機ケイ素化合物としては、アルコキシシリル基とポリスルフィドシリル基を分子内に含む化合物、例えば、ビス-トリエトキシシリルプロピルテトラスルフィドやビス-トリエトキシシリルプロピルジスルフィド等が有効であることが知られている(特許文献1~4参照)。
【0005】
また、トラックやバスなどに装着される高耐荷重タイヤは、過酷な条件下での使用にも耐えうるよう、高い耐破壊特性が要求され、ゴムとしては天然ゴムが使用されているが、そのようなタイヤにおいても、低燃費性や耐摩耗性の向上要求が高まっている(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2004-525230号公報
特開2004-18511号公報
特開2002-145890号公報
特開2000-103795号公報
特開2019-131649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ゴム組成物に添加した場合に、組成物の加工性やその硬化物の硬度、引張特性を維持したまま、所望の低燃費性能、耐摩耗性能を実現し得るゴム組成物を与える有機ケイ素化合物を含むゴム用配合剤、このゴム用配合剤を配合してなるゴム組成物、およびこのゴム組成物から形成されたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ブロック化イソシアネート基および加水分解性シリル基を有する所定の有機ケイ素化合物が、ゴム用配合剤として好適であることを見出すとともに、当該ゴム用配合剤を含むゴム組成物から得られたタイヤが、硬度および引張特性を維持したまま、所望の低燃費性能および耐摩耗性能を実現し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、
1. (A)下記式(1)で表される有機ケイ素化合物を含有するゴム用配合剤、
TIFF
2025081420000001.tif
20
65
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素原子数1~8のアルキル基を表し、Lは、2価の連結基を表す。Xは、-O-を表し、かつZは、-N=R
5
(R
5
は、炭素原子数6~20のアリール基もしくはヘテロアリール基で置換されていてもよい炭素原子数1~10のアルキリデン基を表す。)を表すか、またはXは、-NR
2
-を表し、R
2
およびZは、互いに結合してこれらが結合する窒素原子とともに形成される下記式から選ばれる環構造を表す。mは、1~3の整数を表す。)
TIFF
2025081420000002.tif
41
152
(式中、波線は、結合箇所を表す。)
2. 前記(A)成分が、下記式で表される有機ケイ素化合物から選ばれる1種または2種以上である1記載のゴム用配合剤、
TIFF
2025081420000003.tif
222
147
(式中、Meはメチル基を表し、Etはエチル基を表す。)
3. 前記(A)成分が、下記式で表される有機ケイ素化合物から選ばれる1種または2種以上である2記載のゴム用配合剤、
TIFF
2025081420000004.tif
119
140
(式中、Meはメチル基を表し、Etはエチル基を表す。)
4. さらに、(B)ポリスルフィド基、チオエステル基およびメルカプト基から選ばれる1種以上と、アルコキシシリル基とを有する有機ケイ素化合物を含有する1~3のいずれかに記載のゴム用配合剤、
5. (A)成分と(B)成分との配合比が、質量比で、(B)/(A)=10/90~95/5である4記載のゴム用配合剤、
6. 1~5のいずれかに記載のゴム用配合剤を含有するゴム組成物、
7. さらに、
(C)ジエン系ゴム、および
(D)充填剤
を含有する6記載のゴム組成物、
8. ゴム組成物が(A)~(D)成分を含み、(A)および(B)成分の合計配合量が、(D)成分100質量部に対して3~30質量部であり、(D)成分の配合量が、(C)成分100質量部に対して5~200質量部である7記載のゴム組成物、
9. 6~8のいずれかに記載のゴム組成物を成形してなるタイヤ
を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のゴム用配合剤を配合したゴム組成物は、加工性に優れ、このゴム組成物を用いて形成されたタイヤは、硬度、引張特性を維持したまま、所望の低燃費タイヤ特性および耐摩耗性能を満足することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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