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公開番号2025068525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178493
出願日2023-10-16
発明の名称化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C07D 417/14 20060101AFI20250421BHJP(有機化学)
要約【課題】有機EL素子の発光効率を向上させることができる化合物を提供すること。
【解決手段】一般式(2)で表される化合物である。(X2は、窒素原子、又はCR23であり、X2が窒素原子である場合、R21及びR22の内、一方が一般式(20)で表される基であり、他方がAr2であり、X2がCR23である場合、R21、R22及びR23の内の1つが一般式(20)で表される基であり、別の1つがAr2であり、さらに別の1つが水素原子であり、Ax及びBxは、独立に、環形成炭素数6~50の芳香族炭化水素環等であり、Ar2は、環形成炭素数6~50のアリール基等である。)
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(2)で表される化合物。
JPEG
2025068525000183.jpg
53
165
(前記一般式(2)において、


は、窒素原子、又はCR
23
であり、


が窒素原子である場合、R
21
及びR
22
の内、一方が前記一般式(20)で表される基であり、他方がAr

であり、


がCR
23
である場合、R
21
、R
22
及びR
23
の内の1つが前記一般式(20)で表される基であり、別の1つがAr

であり、さらに別の1つが水素原子であり、
前記一般式(20)において、
Ax及びBxは、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族炭化水素環、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環であり、
Zは、単結合、C(R
24
)(R
25
)、N(R
26
)、酸素原子、又は硫黄原子であり、

24
、R
25
及びR
26
は、それぞれ独立に、
水素原子
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
-C(=O)R
908
で表される基、
-C(=O)(OR
909
続きを表示(約 5,000 文字)【請求項2】
下記一般式(21)で表される、請求項1に記載の化合物。
JPEG
2025068525000184.jpg
57
165
(前記一般式(21)において、Ax、Bx、Z、L

、及びAr

は、それぞれ、前記一般式(2)又は(20)におけるAx、Bx、Z、L

、及びAr

と同義である。)
【請求項3】
下記一般式(22)で表される、請求項1に記載の化合物。
JPEG
2025068525000185.jpg
58
165
(前記一般式(22)において、
Ar

は、前記一般式(2)におけるAr

と同義であり、
Ax、Bx、及びZは、それぞれ、前記一般式(20)におけるAx、Bx、及びZと同義であり、
mは、0、又は1であり、
但し、mが0であるとき、Ar

は無置換のフェニル基ではなく、
4つのR

は、それぞれ独立に、
水素原子
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
-C(=O)R
908
で表される基、
-C(=O)(OR
909
)で表される基、
-P(=O)(R
910
)(R
911
)で表される基、
-P(=O)(OR
912
)(OR
913
)で表される基、
-Ge(R
914
)(R
915
)(R
916
)で表される基、
-B(R
917
)(R
918
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
【請求項4】
下記一般式(23)で表される、請求項3に記載の化合物。
JPEG
2025068525000186.jpg
46
166
(前記一般式(23)において、Ar

は、前記一般式(2)におけるAr

と同義であり、Ax、Bx、及びZは、それぞれ、前記一般式(20)におけるAx、Bx、及びZと同義である。)
【請求項5】
Ax及びBxは、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換のベンゼン環、
置換もしくは無置換のナフタレン環、
置換もしくは無置換のジベンゾチオフェン環、又は
置換もしくは無置換のピリジン環である、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
下記一般式(221)で表される、請求項3に記載の化合物。
JPEG
2025068525000187.jpg
75
166
(前記一般式(221)において、
Ar

は、前記一般式(2)におけるAr

と同義であり、
Zは、前記一般式(20)におけるZと同義であり、
m及びR

は、それぞれ、前記一般式(22)におけるm及びR

と同義であり、

241
~R
248
のうち隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
241
~R
248
は、それぞれ独立に、
水素原子
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
-C(=O)R
908
で表される基、
-C(=O)(OR
909
)で表される基、
-P(=O)(R
910
)(R
911
)で表される基、
-P(=O)(OR
912
)(OR
913
)で表される基、
-Ge(R
914
)(R
915
)(R
916
)で表される基、
【請求項7】
下記一般式(231)で表される、請求項6に記載の化合物。
JPEG
2025068525000188.jpg
63
166
(前記一般式(231)において、Ar

は、前記一般式(2)におけるAr

と同義であり、Zは、前記一般式(20)におけるZと同義であり、R
241
~R
248
は、それぞれ、前記一般式(221)におけるR
241
~R
248
と同義である。)
【請求項8】
Zが単結合である、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
Ar

は、下記一般式(201)、(202)又は(203)で表される基である、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の化合物。
JPEG
2025068525000189.jpg
45
165
(前記一般式(201)において、

211
~R
218
のうち隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、


は、N(R
210
)、C(R
219
)(R
220
)、酸素原子、又は硫黄原子であり、

210
並びにR
211
~R
218
の内の1つが、前記一般式(2)で示された5員環に結合する単結合である。)
(前記一般式(202)において、

21
、Y
22
及びY
23
は、それぞれ独立に、C(R
223
)又は窒素原子であり、

21
、Y
22
及びY
23
の内の少なくとも1つが、窒素原子であり、
*は、前記一般式(2)で示された5員環との結合位置を示す。)
(前記一般式(203)において、*は、前記一般式(2)で示された5員環との結合位置を示す。)
(前記一般式(201)、(202)及び(203)において、
(i)R
219
、R
220
、R
221
、R
222
、R
223
、R
231
、R
232
、R
233
、R
234
及びR
235

(ii)前記一般式(2)で表される5員環に結合する単結合ではないR
210
、並びに
(iii)前記一般式(2)で表される5員環に結合する単結合ではなく、前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
211
~R
218
は、それぞれ独立に、
水素原子
【請求項10】
Ar

は、下記一般式(201A)で表される基である、
請求項9に記載の化合物。
JPEG
2025068525000190.jpg
47
165
(前記一般式(201A)において、

211
~R
218
のうち隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
211
~R
218
は、それぞれ独立に、
水素原子
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
-C(=O)R
908
で表される基、
-C(=O)(OR
909
)で表される基、
-P(=O)(R
910
)(R
911
)で表される基、
-P(=O)(OR
912
)(OR
913
)で表される基、
-Ge(R
914
)(R
915
)(R
916
)で表される基、
-B(R
917
)(R
918
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
ハロゲン原子、
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
一重項励起子からの発光を用いる蛍光型の有機EL素子は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されつつあるが、内部量子効率25%が限界といわれている。有機EL素子の性能向上を図るため、有機EL素子に用いる化合物について様々な検討がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2及び非特許文献1参照)。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
中国特許出願公開第106967060号明細書
米国特許出願公開第2018/0182975号明細書
【非特許文献】
【0004】
Journal of Materials Chemistry C,2017,5,1363-1368
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率を向上させることができる化合物を提供すること、当該化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を提供すること、当該化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、並びに当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、下記一般式(2)で表される化合物が提供される。
【0007】
JPEG
2025068525000001.jpg
54
165
【0008】
(前記一般式(2)において、


は、窒素原子、又はCR
23
であり、


が窒素原子である場合、R
21
及びR
22
の内、一方が前記一般式(20)で表される基であり、他方がAr

であり、


がCR
23
である場合、R
21
、R
22
及びR
23
の内の1つが前記一般式(20)で表される基であり、別の1つがAr

であり、さらに別の1つが水素原子であり、
前記一般式(20)において、
Ax及びBxは、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族炭化水素環、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環であり、
Zは、単結合、C(R
24
)(R
25
)、N(R
26
)、酸素原子、又は硫黄原子であり、

24
、R
25
及びR
26
は、それぞれ独立に、
水素原子
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
-C(=O)R
908
で表される基、
-C(=O)(OR
909
)で表される基、
-P(=O)(R
910
【0009】
本発明の一態様によれば、本発明の一態様に係る化合物を含有する、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料が提供される。
【0010】
本発明の一態様によれば、陰極と、陽極と、前記陰極および前記陽極の間に含まれる有機層と、を有し、前記有機層は、本発明の一態様に係る化合物を第二の化合物として含有する、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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