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公開番号2025067336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177255
出願日2023-10-13
発明の名称モータ及びそれを備えた電動圧縮機
出願人サンデン株式会社
代理人個人
主分類H02K 5/22 20060101AFI20250417BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バスバーユニットの精度良い位置決めと、軸方向への抜け止めを効果的に実現することができるモータを提供する。
【解決手段】モータは、コア22とマグネットワイヤ23が巻回されるインシュレータ27を備えたステータ21と、ステータ21の各スロット29から出るマグネットワイヤ23と三相端子33を電気的に接続するバスバーを樹脂27でモールドして成るバスバーユニット26を備える。コア22は、外周に形成されたキー溝31を有し、バスバーユニット26は、キー溝31に嵌合してコア22に対する円周方向の位置決めを行う爪部47と、爪部47のキー溝31への押し込み量を規定する押し込み止め部51と、インシュレータ27に嵌合してコア22からの抜けを防止する抜け止め部が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コアと当該コアに設けられてマグネットワイヤが巻回されるインシュレータを備えたステータと、該ステータの各スロットから出る前記マグネットワイヤと三相端子を電気的に接続するバスバーを樹脂でモールドして成るバスバーユニットを備えたモータにおいて、
前記コアは、外周に形成されたキー溝を有し、
前記バスバーユニットは、前記キー溝に嵌合して前記コアに対する円周方向の位置決めを行う爪部と、該爪部の前記キー溝への押し込み量を規定する押し込み止め部と、前記インシュレータに嵌合して前記コアからの抜けを防止する抜け止め部が形成されていることを特徴とするモータ。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記爪部には、先端から基部に向けて切り込まれたスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記バスバーユニットは、前記バスバーと前記三相端子がモールドされ、各三相端子が前記樹脂より突出する円環部と、該円環部から外側に放射状に延びる複数の脚部を有し、各脚部の先端に前記爪部が形成されると共に、該爪部の基部における前記脚部に前記押し込み止め部が形成され、前記各脚部の内側面に前記抜け止め部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
前記脚部のうちの少なくとも一つは、前記三相端子が設けられた位置の前記円環部から外側に延びて形成されていることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記三相端子は、前記円環部に並んで設けられていると共に、
前記脚部は、前記円環部に三箇所形成され、それらのうちの二つが、前記三相端子のうちの両側のものが位置する前記円環部から外側に延びて形成されていることを特徴とする請求項4に記載のモータ。
【請求項6】
前記円環部には、前記樹脂から突出した溶接接続部が複数設けられ、
前記ステータの各スロットから出る前記マグネットワイヤは前記溶接接続部に溶接され、電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載のモータと圧縮要素が容器内に収納され、前記三相端子が接続されるインバータを備えたことを特徴とする電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータの各スロットから出るマグネットワイヤを、バスバーが樹脂モールドされたバスバーユニットの三相端子に接続して成るモータ、及び、それを備えた電動圧縮機に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より電動圧縮機の圧縮要素を駆動するためのモータは、ステータとこのステータの内側で回転するロータにより構成されている。このうちステータは、電磁鋼板を積層してなるコアと、このコアから内径方向に突出する複数のティースと、各ティースに巻装されたマグネットワイヤから構成されるが、コアとマグネットワイヤは絶縁する必要があることから、コアの端部には絶縁性の樹脂から構成されたインシュレータが設けられ、マグネットワイヤをこのインシュレータに巻回することで、コアとマグネットワイヤの絶縁が図られていた。
【0003】
また、ステータの端部(リード側)には金属製のバスバーと三相端子(インバータに接続される端子)を樹脂モールドしたバスバーユニットが設けられ、ステータの各スロットから出るマグネットワイヤを、バスバーにより三相端子に電気的に接続していた。この場合、従来ではマグネットワイヤとバスバーとの溶接による固定力でバスバーユニットをステータに固定していたが、それでは太い径のマグネットワイヤでしか保持することができず、細い径のマグネットワイヤでは保持力が低下する問題があった。
【0004】
そこで、バスバーユニット(下記文献ではバスバーホルダー)をステータのコアに係合させて取り付ける構造も提案されていた(例えば、特許文献1参照)。係る構成によれば、寸法公差の積み上げとなる樹脂製のインシュレータにバスバーユニット(樹脂製)を係合させる場合に比して、寸法精度良く加工することができる金属製のコアにより、バスバーユニットの円周方向における位置決めを精度良く行うことが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2020/013078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1ではバスバーユニット(バスバーホルダー)の円周方向の位置決めはできるものの、バスバーユニットの軸方向への抜け止めは、やはりマグネットワイヤとバスバーとの溶接でしか成されておらず、細い径のマグネットワイヤでは軸方向にバスバーユニットが抜けてしまう危険性があった。
【0007】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、バスバーユニットの精度良い位置決めと、軸方向への抜け止めを効果的に実現することができるモータ、及び、それを備えた電動圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のモータは、コアとこのコアに設けられてマグネットワイヤが巻回されるインシュレータを備えたステータと、このステータの各スロットから出るマグネットワイヤと三相端子を電気的に接続するバスバーを樹脂でモールドして成るバスバーユニットを備えたものであって、コアは、外周に形成されたキー溝を有し、バスバーユニットは、キー溝に嵌合してコアに対する円周方向の位置決めを行う爪部と、この爪部のキー溝への押し込み量を規定する押し込み止め部と、インシュレータに嵌合してコアからの抜けを防止する抜け止め部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明のモータは、上記発明において爪部には、先端から基部に向けて切り込まれたスリットが形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明のモータは、請求項1の発明においてバスバーユニットは、バスバーと三相端子がモールドされ、各三相端子が樹脂より突出する円環部と、この円環部から外側に放射状に延びる複数の脚部を有し、各脚部の先端に爪部が形成されると共に、爪部の基部における脚部に押し込み止め部が形成され、各脚部の内側面に抜け止め部が形成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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