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公開番号
2025067207
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176983
出願日
2023-10-12
発明の名称
植栽基盤ユニット、植栽基盤およびケース
出願人
株式会社TONZAKOデザイン
,
吉坂包装株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
A01G
20/10 20180101AFI20250417BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】植栽基盤を収容するケースの大きさによって植物の大きさや生育具合が制約されるのが低減された植栽基盤ユニットを提供する。
【解決手段】植栽基盤ユニットは、開口されたケースと、植栽基盤とを備える。ケースは、底板及び側板を有する。側板は、底板の外周縁に沿って立設されている。ケースは、底板と側板とによって囲まれた収容空間を有する。植栽基盤は、当該植栽基盤の内部に植物の根を伸長させることが可能である。植栽基盤は、当該植栽基盤が収容空間に規定収容状態で収容されたときの、底板の上面からの高さが、側板の高さよりも高くなるように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
底板、及び前記底板の外周縁に沿って立設された側板を有し、前記底板と前記側板とによって囲まれた収容空間を有する、開口されたケースと、
内部に植物の根を伸長させることが可能であってそれにより前記植物の植栽が可能に構成され、前記収容空間に収容されるように構成され、前記底板に接触した規定収容状態で前記収容空間に収容されたときに前記底板の上面からの高さが前記側板の高さよりも高くなるように構成された、植栽基盤と、
を備える植栽基盤ユニット。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の植栽基盤ユニットであって、
前記植栽基盤は、前記規定収容状態で前記側板と対向する側面の高さが、当該側面全体に渡って、前記側板における対向している部位の高さよりも高くなるように構成されている、植栽基盤ユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の植栽基盤ユニットであって、
前記植栽基盤は、排水性能及び/または保水性能が互いに異なる少なくとも2種類の基材を含んでいる、植栽基盤ユニット。
【請求項4】
請求項1に記載の植栽基盤ユニットであって、
前記ケースは、前記ケースが載置される載置面から前記底板が離間された状態で前記載置面に前記ケースを載置させるための、脚部を備える、植栽基盤ユニット。
【請求項5】
請求項1に記載の植栽基盤ユニットであって、
前記底板は、排水孔を備える、植栽基盤ユニット。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の植栽基盤ユニットであって、
前記側板は、当該側板を貫通している貫通孔を備え、
前記貫通孔は、前記植物の根が前記植栽基盤の内部から当該貫通孔を介して前記ケースの外部へ伸長可能に構成されている、
植栽基盤ユニット。
【請求項7】
請求項1に記載の植栽基盤ユニットであって、
前記ケースは、当該ケースを当該ケースとは別体の部材に連結するように構成された連結部を備え、
前記別体の部材は、当該ケースと同じ構成を有する別体のケースを含む、
植栽基盤ユニット。
【請求項8】
請求項7に記載の植栽基盤ユニットであって、
前記連結部は、前記側板と、前記別体のケースにおける前記側板とを、これらが互いに対向した状態で挟持するように構成されたクリップを備える、植栽基盤ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、土壌を要することなく植物を植えることが可能な植栽基盤ユニットに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護、景観向上などの様々な目的で、建物の屋上その他の土壌以外の場所での緑化が推奨され、多くの場所で実施されている。特許文献1は、屋上緑化等に適した苔緑化ユニットを開示している。この苔緑化ユニットは、植栽用の層が支持体の中に収容された構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-100128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている苔緑化システムでは、植栽可能な植物の大きさや植物の生育具合(例えば育成範囲、成長度)が支持体の大きさによって制約される。
本開示の一局面は、植栽基盤を収容するケースの大きさによって植物の大きさや生育具合が制約されるのが低減された植栽基盤ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一局面は、植栽基盤ユニットを提供する。植栽基盤ユニットは、開口されたケースと、植栽基盤とを備える。
ケースは、底板及び側板を有する。側板は、底板の外周縁に沿って立設されている。ケースは、底板と側板とによって囲まれた収容空間を有する。
【0006】
植栽基盤は、当該植栽基盤の内部に植物の根を伸長させることが可能であってそれにより植物の植栽が可能に構成されている。植栽基盤は、収容空間に収容される。植栽基盤は、当該植栽基盤が収容空間に規定収容状態で収容されたときの、底板の上面からの高さ(上面に直角な方向の長さ)が、側板の高さよりも高くなるように構成されている。規定収容状態は、植栽基盤が底板に接触していることを含む規定の状態である。
【0007】
収容空間は、例えば、底板の上面(側板が立設している側の面)に対向する領域と、側板の内面(底板の中心部を向いている側の面)に対向する領域とが重複する領域、と定義されてもよい。
【0008】
規定収容状態は、例えば、植栽基盤の底面(底板の上面と対向する面)が底板の上面に接触していて、それにより底板側への植栽基盤の更なる移動(板面に垂直な方向に沿った移動)が規制された状態、と定義されてもよい。
【0009】
植栽基盤の「高さ」とは、例えば、植栽基盤における最も高い部分の高さを意味していてもよい。例えば、側板全体として一定の高さh1を有していて且つ植栽基盤も全体として一定の高さh2を有している場合、h2>h1である。また例えば、側板において、高さがh1aの部分とh1b(<h1a)の部分とが混在していることを想定する。この場合、h2>h1a且つh2>h1bであってもよい。また例えば、側板の高さが一定のh1である一方、植栽基盤において、高さがh2aの部分とh2b(<h2a)の部分とが混在していることを想定する。この場合、h2a>h1であるが、h2b>h1であることは必ずしも要求されなくてもよい。ただしもちろん、h2b>h1であってもよい。
【0010】
このような植栽基盤ユニットは、植栽基盤の高さがケースの側板の高さよりも高いという特徴を備えている。そのため、ケースの大きさ(詳しくは収容空間の大きさ)によって植栽可能な植物の大きさが制約されるのが低減され、植栽可能な植物の大きさのバリエーションを広げることができる。また、ケースの容積(即ち収容空間の容積)よりも体積の大きい植栽基盤に植物の根を伸長させることができるため、ケースの大きさによって植物の育成具合が制約されるのが抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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