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公開番号
2025060416
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024130099
出願日
2024-08-06
発明の名称
基準電圧回路
出願人
エイブリック株式会社
代理人
主分類
G05F
3/30 20060101AFI20250403BHJP(制御;調整)
要約
【課題】NPNトランジスタのコレクタ電圧が温度変化して入力されても安定的に定電圧動作可能な差動増幅回路を備える基準電圧回路を提供する。
【解決手段】差動増幅回路10の入力部となる第1,2のPMOSトランジスタ1,2の共通接続されたソースと共通接続されたバックゲートの間に電圧調整回路30を備える。差動増幅回路10の入力部の一方に入力されるNPNトランジスタのコレクタ電圧が、温度上昇で低下する電圧変化に合わせて、第1,2のPMOSトランジスタ1,2のソースバックゲート間電圧を上昇させるように電圧調整回路30で発生する電圧が調整される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを入力とし、
前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインに第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタのそれぞれのドレインが接続され、
前記第1のNMOSトランジスタと前記第2のNMOSトランジスタのソースとバックゲートは接地端子に接続され、
前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたソースと接続された第1端と、前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたバックゲートと接続された第2端と、電源端子に接続される電源端とを含み、前記第1端と前記第2端との間の電圧を調整可能な電圧調整回路を備える差動増幅回路を備え、
前記電圧調整回路は、前記差動増幅回路の入力電圧の変化に応じて、第1端と第2端との間に発生する電圧が増減するように構成されること
を特徴とする基準電圧回路。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを入力とし、
前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインに第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタのそれぞれのドレインが接続され、
前記第1のNMOSトランジスタと前記第2のNMOSトランジスタのソースとバックゲートは接地端子に接続され、
前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたソースと接続された第1端と、前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたバックゲートと接続された第2端と、電源端子に接続される電源端とを含み、前記電源端と前記第2端との間に接続される電流源と前記第1端と前記第2端との間に接続される抵抗とを有する電圧調整回路を備える差動増幅回路を備え、
前記抵抗は、前記差動増幅回路の入力電圧の変化に応じて、その両端に発生する電圧が増減するように、抵抗値を調整可能な可変抵抗であること
を特徴とする基準電圧回路。
【請求項3】
第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを入力とし、
前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインに第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタのそれぞれのドレインが接続され、
前記第1のNMOSトランジスタと前記第2のNMOSトランジスタのソースとバックゲートは接地端子に接続され、
前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたソースと接続された第1端と、前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたバックゲートと接続された第2端と、電源端子に接続される電源端とを含み、前記電源端と前記第2端との間に接続される電流源と前記第1端と前記第2端との間に接続される抵抗とを有する電圧調整回路を備える差動増幅回路を備え、
前記電流源は、前記差動増幅回路の入力電圧の変化に応じて、前記抵抗の両端に発生する電圧が増減するように、電流値を調整可能な可変電流源であること
を特徴とする基準電圧回路。
【請求項4】
前記電圧調整回路は、所定の温度範囲にわたり前記第1のPMOSトランジスタ及び第2のPMOSトランジスタのゲート電圧又は閾値電圧よりも低い電圧であって、前記第1のPMOSトランジスタのゲートに入力される電圧の温度係数の極性と逆極性の温度係数を有する電圧を発生可能に構成されること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の基準電圧回路。
【請求項5】
前記電圧調整回路は、第1端と第2端との間に、前記所定の温度範囲にわたり0.10V以上0.30V以下の電圧を発生可能に構成される
請求項4に記載の基準電圧回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基準電圧回路に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
入力される二つの電圧を差動増幅して基準電圧を出力する基準電圧回路が知られている。差動増幅回路を備える基準電圧回路において、差動増幅回路の入力端に入力される電圧は、例えば、ダイオード等のPN接合面を持つPN接合素子の電圧に基づく電圧である。差動増幅回路を備える基準電圧回路では、安定的に定電圧動作をさせるため、差動増幅回路を構成する各トランジスタを、5極管領域とも呼ばれる、飽和領域にて動作させるのが一般的である。差動増幅回路の入力にNPN型のバイポーラトランジスタ(以下、単に「NPNトランジスタ」と称する)を用いたバンドギャップ型基準電圧回路(以下、単に「基準電圧回路」という)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
基準電圧回路が備える従来の差動増幅回路の一例としては、例えば、特許文献2の図6に示される差動増幅回路(3)がある。特許文献2において例示される差動増幅回路(3)では、Pチャネルの電界効果トランジスタ(FET)の一例であるPMOSトランジスタ(以下、単に「PMOSトランジスタ」と称する)(P32)がオンし、PMOSトランジスタ(P32)のドレインと接続されているNチャネルのFETの一例であるNMOSトランジスタ(以下、単に「NMOSトランジスタ」と称する)(N31)がオンすることで、PMOSトランジスタ(P32)及びNMOSトランジスタ(N31)に第1電流が流れる。また、PMOSトランジスタ(P33)がオンし、PMOSトランジスタ(P33)のドレインと接続されているNMOSトランジスタ(N32)がオンすることで、NMOSトランジスタN32とPMOSトランジスタ(P33)に第2電流が流れる。差動増幅回路(3)は、第1電流及び第2電流を比較し、差動増幅して、出力端子(O1及びO2の少なくとも一方)から出力電圧を出力する。
【0004】
従来の差動増幅回路を備える基準電圧回路は、例えば、特許文献1の図14に示されるように、差動増幅回路の出力電圧に基づく2個の電圧(VA,VB)を発生させ、それぞれ、差動増幅回路の第1入力電圧及び第2入力電圧として入力することで、負帰還制御され、温度依存性のない基準電圧(VREF)を得ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-303658号公報
特開2005-136473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されるような、2個のPMOSトランジスタと、2個のNMOSトランジスタと、で構成される差動増幅回路を備える従来の基準電圧回路では、例えば2V(ボルト)以下の低い電源電圧で定電圧動作をさせることが困難であった。より具体的に説明すれば、従来の基準電圧回路では、外部の温度の変化に伴って、差動増幅回路の入力端に供給される電圧が低下し過ぎることがある。
【0007】
基準電圧回路を定電圧動作させるにあたり、安定した動作を得るためには基準電圧回路が備える差動増幅回路を構成する各MOSトランジスタを飽和動作させる必要がある。ここで、従来の差動増幅回路を特許文献2に記載の差動増幅回路(3)とし、差動増幅回路(3)の入力電圧として、コレクタとベースが接続(いわゆるダイオード接続)されたNPNトランジスタのコレクタ電圧を用いる場合を例に説明する。
【0008】
差動増幅回路(3)では、PMOSトランジスタ(P32)のゲートに印加される電圧が、温度変化などの外的要因によって低下した場合、PMOSトランジスタ(P32)のソース電圧が低下する。PMOSトランジスタ(P32)のソース電圧の低下は、PMOSトランジスタ(P32)のドレインソース間電圧を低下させるので、PMOSトランジスタ(P32)が飽和動作できなくなり得る。すなわち、PMOSトランジスタ(P32)が非飽和動作してしまい得る。一方、PMOSトランジスタ(P32)のゲートに印加される電圧が上昇した場合、PMOSトランジスタ(P32)のソース電圧が上昇して、電流源として動作するPMOSトランジスタ(P31)のドレインソース間電圧が低下して非飽和動作となり得る。PMOSトランジスタ(P31)が非飽和動作になると、PMOSトランジスタ(P31)が、所定の定電流を流せなくなり得る。このように、従来の回路構成では、PMOSトランジスタ(P32)のソース電圧に要求される制限(飽和動作が可能な電圧範囲の狭さ)が存在しており、各MOSトランジスタを飽和動作させつつ、電源電圧(VDD)として入力可能な最低動作電圧を低く抑えることが困難であった。
【0009】
本発明は、上述した事情を考慮し、基準電圧回路が備える、例えば、ダイオード接続されたNPNトランジスタのコレクタ電圧のようなPN接合素子の電圧に基づく電圧が外部の温度変化によって変化して差動増幅回路に入力されたとしても、従来よりも最低動作電圧を低く抑えつつ安定的に定電圧動作可能な差動増幅回路を備える基準電圧回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態に係る基準電圧回路は、第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを入力とし、前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインに第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタのそれぞれのドレインが接続され、前記第1のNMOSトランジスタと前記第2のNMOSトランジスタのソースとバックゲートは接地端子に接続され、前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたソースと接続された第1端と、前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタの共通接続されたバックゲートと接続された第2端と、電源端子に接続される電源端とを含み、前記第1端と前記第2端との間の電圧を調整可能な電圧調整回路を備える差動増幅回路を備え、前記電圧調整回路は、前記差動増幅回路の入力電圧の変化に応じて、第1端と第2端との間に発生する電圧が増減するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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