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公開番号2025059901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170286
出願日2023-09-29
発明の名称鍵盤楽器の鍵盤装置
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10H 1/34 20060101AFI20250403BHJP(楽器;音響)
要約【課題】押鍵時において、良好なタッチ感を得ることができ、また、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性を高めることができ、適切な連打性を得ることができる鍵盤楽器の鍵盤装置を提供する。
【解決手段】鍵盤シャーシ4と、その上部に配置された鍵51、71と、その下方において鍵51、71に連動して回動するハンマー31、72と、を備え、鍵51が仮想支点Pを中心として回動するように構成される場合には、鍵51の後端部に、鍵51よりも比重の大きな材料から成る鍵後部用錘50が設けられ、鍵71が回動支点71aを中心として回動するように構成される場合には、鍵71の後端部における回動支点71aよりも後ろ側に、鍵71よりも比重の大きな材料から成る鍵後部用錘71cが設けられる。
【選択図】図8


特許請求の範囲【請求項1】
鍵盤シャーシと、
前後方向に所定長さ延び、前記鍵盤シャーシの上部に配置された鍵と、
前後方向に延び、前記鍵の下方において前記鍵盤シャーシにハンマー支軸を介して回動自在に支持されるとともに、前記ハンマー支軸よりも前側において前記鍵に係合し、押鍵された前記鍵に連動して回動するハンマーと、
を備え、
前記鍵は、押鍵時に、当該鍵の後端よりも後方に位置する仮想支点、又は当該鍵の後端部に設けられ、前記鍵盤シャーシに回動自在に支持された回動支点を中心として回動するように構成されており、
前記鍵が前記仮想支点を中心として回動するように構成される場合には、当該鍵の後端部に、当該鍵よりも比重の大きな材料から成る鍵後部用錘が設けられ、
前記鍵が前記回動支点を中心として回動するように構成される場合には、当該鍵の後端部における前記回動支点よりも後ろ側に、当該鍵よりも比重の大きな材料から成る鍵後部用錘が設けられることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤装置。
続きを表示(約 80 文字)【請求項2】
前記鍵の前部には、前記鍵よりも比重の大きな材料から成る鍵前部用錘が設けられることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に適用され、押鍵された鍵に連動して回動するハンマーを備えた鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の鍵盤装置として、例えば本出願人がすでに出願した特許文献1に記載したものが知られている。この鍵盤装置は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシの上部に配置された鍵と、鍵盤シャーシに係合し、鍵を下方から支持する鍵支持機構とを備えている。鍵支持機構は、前後方向に延びる第1アーム及び第2アームを有しており、これらが鍵盤シャーシの第1支軸及び第2支軸にそれぞれ回動自在に支持されている。また、第1アームは、その前端部が鍵の前部に回動自在にかつスライド自在に連結する一方、第2アームは、その前端部が第1アームの所定部位に回動自在にかつスライド自在に連結するとともに、後端部が鍵の後端部に回動自在に連結されている。
【0003】
このように構成された鍵盤装置では、押鍵時に、鍵の前端部が押し下げられると、それに伴い、第1アームは第1支軸を中心として前端部が下がりかつ後端部の錘が上がるように回動し、第2アームは第2支軸を中心として前端部が上がりかつ後端部が下がるように回動する。これにより、鍵は、その後端よりも後方に位置する仮想支点を中心として、前端部が下がるように回動する。
【0004】
そして、押し下げられた鍵から指が離される離鍵時には、第1アーム及び第2アームは上記と逆方向に回動しながら、鍵を元の位置に復帰回動させる。具体的には、第1アームは、上昇していた後端部の錘が下がるとともに前端部が上がるように回動することにより、鍵の前端部を押し上げる。また、第2アームは、その前端部が下がることで、第1アームの回動を促進するとともに、後端部が上がることで、鍵の後部を押し上げる。これにより、鍵は、上記の仮想支点を中心として、前端部が上がり、元の位置に復帰回動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-50758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の鍵盤装置では、第1アームに錘を設けることにより、第1アームの重量を重くすることで、押鍵時に十分な手応え(弾き応え)を有するタッチ感が得られるようにするとともに、離鍵時に第1アームが回動することによって、鍵を押し上げ、元の位置に復帰回動させている。また、第1アームの重量を次第に重くしてゆくと、押鍵の際の手応えが高まり、タッチ感をより一層向上させることが可能である。しかし、第1アームの重量を重くすることで、第1アームの慣性モーメントが大きくなると、第1アームが回動しにくくなり、その結果、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性が低下し、適切な連打性が得られなくなることがある。したがって、上記鍵盤装置には、改善の余地がある。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、押鍵時において、良好なタッチ感を得ることができ、また、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性を高めることができ、適切な連打性を得ることができる鍵盤楽器の鍵盤装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、鍵盤シャーシと、前後方向に所定長さ延び、鍵盤シャーシの上部に配置された鍵と、前後方向に延び、鍵の下方において鍵盤シャーシにハンマー支軸を介して回動自在に支持されるとともに、ハンマー支軸よりも前側において鍵に係合し、押鍵された鍵に連動して回動するハンマーと、を備え、鍵は、押鍵時に、鍵の後端よりも後方に位置する仮想支点、又は鍵の後端部に設けられ、鍵盤シャーシに回動自在に支持された回動支点を中心として回動するように構成されており、鍵が仮想支点を中心として回動するように構成される場合には、鍵の後端部に、鍵よりも比重の大きな材料から成る鍵後部用錘が設けられ、鍵が回動支点を中心として回動するように構成される場合には、鍵の後端部における回動支点よりも後ろ側に、鍵よりも比重の大きな材料から成る鍵後部用錘が設けられることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、前後方向に所定長さ延びる鍵が、鍵盤シャーシの上部に配置される一方、前後方向に延びるハンマーが、鍵の下方において、鍵盤シャーシにハンマー支軸を介して回動自在に支持されている。また、このハンマーは、ハンマー支軸よりも前側において鍵に係合しており、押鍵された鍵に連動して回動する。さらに、上記の鍵は、その後端よりも後方に位置する仮想支点、又は鍵の後端部の回動支点を中心として回動するように構成されている。
【0010】
鍵が上記の仮想支点を中心として回動するように構成される場合には、鍵の後端部に、鍵よりも比重の大きな材料から成る鍵後部用錘を設ける。これにより、鍵の重量が重くなることで、鍵の慣性モーメントが大きくなる。それにより、押鍵の際に十分な手応えを与えることが可能になることで、押鍵時に、良好なタッチ感を得ることができる。また、鍵の重量の増加によって良好なタッチ感が得られることで、ハンマーの重量の増加を抑制することができる。それにより、ハンマーの重量のみを重くする場合に比べて、押鍵された鍵が元の位置に復帰回動する際の応答性を高めることができ、適切な連打性を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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