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公開番号2025047820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156552
出願日2023-09-21
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60H 1/32 20060101AFI20250326BHJP(車両一般)
要約【課題】車室内の空気を清浄に保ちつつ、車室内の二酸化炭素濃度の上昇を抑制することが可能な車室用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置1は、空調ダクト3内に導入される内気と外気との比率である内外気比率を調整する内外気比率調整部7と、空調ダクト3内に車室内に向かう空気の流れを発生させる送風機5と、空調ダクト3内を流れる空気からそこに含まれた有害物質を除去するフィルタ4と、車室内及び車室外のそれぞれにおける有害物質の濃度を検出する有害物質濃度検出部105と、有害物質濃度検出部105の検出情報に基づいて内外気比率調整部7を制御する制御部20と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車室内の空気である内気を導入する内気導入口及び車室外の空気である外気を導入する外気導入口の少なくとも一方から導入された空気を車室内に導く空調ダクトと、
前記空調ダクト内に導入される前記内気と前記外気との比率である内外気比率を調整する内外気比率調整部と、
前記空調ダクト内に前記車室内に向かう空気の流れを発生させる送風機と、
前記空調ダクト内を流れる空気を冷却又は加熱する冷却/加熱部と、
前記空調ダクト内を流れる空気からそこに含まれた有害物質を除去するフィルタと、
前記車室内及び前記車室外のそれぞれにおける有害物質の濃度を検出する有害物質濃度検出部と、
前記有害物質濃度検出部の検出情報に基づいて前記内外気比率調整部を制御する制御部と、
を含む、車両用空調装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記車室内における有害物質の濃度が第1閾値以上であり且つ前記車室外における有害物質の濃度が前記第1閾値未満である場合、前記外気の比率を増加させるように前記内外気比率調整部を制御する、請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記車室内における二酸化炭素の濃度を検出する二酸化炭素濃度検出部をさらに含み、
前記制御部は、前記有害物質濃度検出部の検出情報及び前記二酸化炭素濃度検出部の検出情報に基づいて前記送風機及び前記内外気比率調整部を制御する、請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記車室内における有害物質の濃度が前記第1閾値以上であり且つ前記車室外における有害物質の濃度が第1閾値以上である場合、風量を増加させるように前記送風機を制御すると共に、増加させた前記送風機の風量に応じて前記外気の比率を減少させるように前記内外気比率調整部を制御し、その後、前記車室内における二酸化炭素の濃度が第2閾値未満である場合、前記外気の比率をさらに減少させるように前記内外気比率調整部を制御する、請求項3に記載の車両用空調装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記車室内における有害物質の濃度が前記第1閾値以上であり且つ前記車室外における有害物質の濃度が第1閾値以上である場合、風量を増加させるように前記送風機を制御すると共に、増加させた前記送風機の風量に応じて前記外気の比率を減少させるように前記内外気比率調整部を制御し、その後、前記車室内における二酸化炭素の濃度が第2閾値以上である場合、前記外気の比率を増加させるように前記内外気比率制御部を制御する、請求項3に記載の車両用空調装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記車室内における有害物質の濃度、前記車室外における有害物質の濃度、前記送風機の風量、及び前記内外気比率に基づいて、前記フィルタが劣化しているか否かを判定する、請求項1~5のいずれか一つに記載の車両用空調装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記車室内における有害物質の濃度、前記車室外における有害物質の濃度、前記送風機の風量、及び前記内外気比率に基づいてフィルタ通過前の空気の有害物質の濃度を算出し、算出された前記フィルタ通過前の空気の有害物質の濃度と前記車室内における有害物質の濃度とに基づいて前記有害物質に対するフィルタ効率を算出し、算出されたフィルタ効率が判定閾値未満の場合に前記フィルタが劣化していると判定する、請求項6の記載の車両用空調装置。
【請求項8】
前記制御部によって前記フィルタが劣化していると判定された場合に、前記フィルタの清掃又は交換を促す報知を行う報知部をさらに含む、請求項6記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内を空調する車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両用空調装置の一例として、特許文献1に記載された車両用空調装置が知られている。特許文献1に記載された車両用空調装置は、車両の車室内に向かって送風するブロワと、車両の車室内に向かって送風される空気に含まれる有害物質を浄化または除去するフィルタとを有する。特許文献1に記載された車両用空調装置においては、車室内の空気である内気における有害物質の濃度が車室外の空気である外気における有害物質の濃度以下であるとき、すなわち、内気が外気よりも清浄であるとき、内外気モードが、内気を車室内に送風する内気モードに決定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-132013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された車両用空調装置では、内気が外気よりも清浄であるときに内外気モードが内気モードに決定されており、車室内を清浄に維持すること又は車室内の清浄化を図ることが可能である。しかし、内気モードでは外気が車室内に導入されない。そのため、車室内の換気が不十分となって車室内の二酸化炭素濃度が上昇し、運転者の注意力が低下したり、運転者が眠気を感じたりするおそれがある。
【0005】
本発明は、車室内の空気を清浄に保ちつつ、車室内の二酸化炭素濃度の上昇を抑制することが可能な車室用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によると車両用空調装置が提供される。提供される車両用空調装置は、車室内の空気である内気を導入する内気導入口及び車室外の空気である外気を導入する外気導入口の少なくとも一方から導入された空気を車室内に導く空調ダクトと、前記空調ダクト内に導入される前記内気と前記外気との比率である内外気比率を調整する内外気比率調整部と、前記空調ダクト内に前記車室内に向かう空気の流れを発生させる送風機と、前記空調ダクト内を流れる空気を冷却又は加熱する冷却/加熱部と、前記空調ダクト内を流れる空気からそこに含まれた有害物質を除去するフィルタと、前記車室内及び前記車室外のそれぞれにおける有害物質の濃度を検出する有害物質濃度検出部と、前記有害物質濃度検出部の検出情報に基づいて前記内外気比率調整部を制御する制御部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車室内の空気を清浄に保ちつつ、車室内の二酸化炭素濃度の上昇を抑制することが可能な車室用空調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る車両用空調装置の概略構成図である。
実施形態に係る車両用空調装置の制御部によって実行される車室内環境位置制御の一例を示すフローチャートである。
実施形態に係る車両用空調装置の制御部によって実行される車室内環境位置制御の一例を示すフローチャートである。
実施形態に係る車両用空調装置の制御部によって実行される車室内環境位置制御の一例を示すフローチャートである。
送風機の風量及び内外気比率調整部の状態(内気循環量、外気導入量)の例を示す図である。
送風機の風量及び内外気比率調整部の状態の変化の一例を示し、(a)変化前の状態を示す図であり、(b)は変化後の状態を示す図である。
実施形態に係る車両用空調装置の制御部によって実行されるフィルタの劣化判定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本明細書等における「第1」、「第2」、・・・などの用語は、単に類似する要素等を区別するために用いられており、それらが付された要素等を限定するものではない。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の概略構成図である。実施形態に係る車両用空調装置1は、自動車などの車両に搭載され、車両の車室内に空調空気を吹き出すことで車室内を空調するように構成されている。図1に示されるように、実施形態に係る車両用空調装置1は、空調ダクト3と、送風機5と、内外気比率調整部7と、冷却/加熱部9と、操作設定部11と、報知部13と、制御部20と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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