TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025083991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197716
出願日2023-11-21
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類B60H 1/00 20060101AFI20250526BHJP(車両一般)
要約【課題】車室内の二酸化炭素の濃度を適正な範囲に収めつつ、消費エネルギーの増加を抑制する。
【解決手段】車室内の換気を行うことが可能な車両用空調装置1であって、車室内の二酸化炭素の濃度を検出する濃度検出センサ14aと、車室内の二酸化炭素の濃度が下限値以上かつ上限値以下の範囲に収まるように車室内の換気を制御する制御装置13とを備える。車室内の二酸化炭素の濃度が上限値以下となるように換気を行うことにより、二酸化炭素の濃度の高さに基づく吐き気やめまいなどの人体へのリスクを回避できる。車室内の二酸化炭素の濃度が下限値以上となるように換気を行うことにより、無駄な換気を行うことがなくなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車室内の換気を行うことが可能な車両用空調装置であって、
車室内の二酸化炭素の濃度を検出する濃度検出部と、
車室内の二酸化炭素の濃度が下限値以上かつ上限値以下の範囲に収まるように車室内の換気を制御する換気制御部と、を備えた
ことを特徴とする車両用空調装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記換気制御部は、
乗員が搭乗した後の二酸化炭素の濃度の変化に基づいて車室内の二酸化炭素の濃度の上昇率を算出し、
乗員の搭乗時から車両が目的地に到着するまでに要する到着予定時間を取得し、
車両が目的地に到着するときの車室内の二酸化炭素の濃度の目標値を設定し、
前記上昇率に基づいて車室内の二酸化炭素の濃度が下限値から上昇するとともに到着予定時間に目標値に到達するときに推移する二酸化炭素の濃度を閾値とし、
車室内の二酸化炭素の濃度の許容範囲が車両の走行時間に応じて下限値以上かつ上限値以下の範囲から閾値以上かつ上限値以下の範囲に変化するように車両の走行時間に応じた車室内の二酸化炭素の濃度の許容範囲を規定する換気許可領域を作成し、
乗員の搭乗時から車両が目的地に到着するまでの車室内の二酸化炭素の濃度が前記換気許可領域で規定する範囲に収まるように車室内の換気を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車室内の換気が可能な車両用空調装置が知られている。車室内の二酸化炭素の濃度が上昇すると快適性が損なわれる。このため、例えば、特許文献1には、二酸化炭素の換気を好適に行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-124516号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、車室内の二酸化炭素の濃度を適正な範囲に収めつつ、消費エネルギーの増加を抑制することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、車両用空調装置は、車室内の換気を行うことが可能な車両用空調装置であって、車室内の二酸化炭素の濃度を検出する濃度検出部と、車室内の二酸化炭素の濃度が下限値以上かつ上限値以下の範囲に収まるように車室内の換気を制御する換気制御部と、を備えた。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、車室内の二酸化炭素の濃度を適正な範囲に収めつつ、消費エネルギーの増加を抑制することができる車両用空調装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、車両用空調装置の全体構成を示す機能ブロック図である。
図2は、車両用空調装置における換気許可領域を作成するときの具体例を示す説明図である。
図3は、車両用空調装置において換気を行うときの具体例を示す図である。
図4は、車両用空調装置における換気制御処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図5は、車両用空調装置における換気手段選定処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図6は、車両用空調装置における換気計画作成処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図7は、車両用空調装置における換気計画の一例を示す図である。
図8は、車両用空調装置における換気計画の一例を示す図である。
図9は、車両用空調装置における換気計画調整処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図10は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図11は、車両用空調装置における換気計画調整処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図12は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図13は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図14は、車両用空調装置における換気計画調整処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図15は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図16は、車両用空調装置における換気計画調整処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図17は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図18は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図19は、車両用空調装置における換気計画調整処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図20は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図21は、車両用空調装置における換気計画調整処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図22は、車両用空調装置において換気計画を調整したときの具体例を示す図である。
図23は、車両用空調装置における空調制御処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図24は、車両用空調装置において換気前に予冷したときの具体例を示す図である。
図25は、車両用空調装置における換気制御処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図26は、車両用空調装置において二酸化炭素の濃度の目標値を設定するときの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[車両用空調装置の構成]
本実施形態の車両用空調装置は、車室内の二酸化炭素の濃度を適正な範囲に収めつつ、消費エネルギーの増加を抑制することが可能なように構成されている。
【0009】
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置1の構成例の概略を示す説明図である。
【0010】
車両用空調装置1は、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両EV(EV:Electric Vehicle)の車室を空調するとともに、車両に搭載されたバッテリや、車両の走行用モータを温調するものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許