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公開番号2025036819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143386
出願日2023-09-05
発明の名称ステータ
出願人株式会社アイシン
代理人Knowledge Partners弁理士法人
主分類H02K 3/38 20060101AFI20250310BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コイル線に高電圧を印加した場合であっても、コイル線同士の絶縁を確保できる可能性を高めるステータを提供する。
【解決手段】円環状のステータコアと、当該ステータコアの径方向内側に形成された複数のティースと、複数の前記ティースを覆う円環状のインシュレータと、前記インシュレータを介して複数の前記ティースに巻回された複数相のコイル線と、を有するステータであって、前記インシュレータには、当該インシュレータの径方向外側で複数相の前記コイル線のそれぞれを前記ステータの軸方向に所定の間隔を空けて並んで配置させるとともに、複数相の当該コイル線を周方向に取り回すための第1の溝部が形成され、前記所定の間隔は、前記第1の溝部に配置された複数相の前記コイル線同士の絶縁を確保するための沿面距離が設けられることにより形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
円環状のステータコアと、
当該ステータコアの径方向内側に形成された複数のティースと、
複数の前記ティースを覆う円環状のインシュレータと、
前記インシュレータを介して複数の前記ティースに巻回された複数相のコイル線と、
を有するステータであって、
前記インシュレータには、当該インシュレータの径方向外側で複数相の前記コイル線のそれぞれを前記ステータの軸方向に所定の間隔を空けて並んで配置させるとともに、複数相の当該コイル線を周方向に取り回すための第1の溝部が形成され、
前記所定の間隔は、前記第1の溝部に配置された複数相の前記コイル線同士の絶縁を確保するための沿面距離が設けられることにより形成される、
ステータ。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記沿面距離は、前記軸方向において、前記第1の溝部に配置された複数相の前記コイル線同士の間に第2の溝部が形成されることで確保される、
請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
前記第1の溝部および前記第2の溝部は、
前記軸方向において、前記ステータコアの端面から視て前記ステータコアの外側に位置し、当該外側に向けて順に当該第2の溝部、当該第1の溝部が形成されている、
請求項2に記載のステータ。
【請求項4】
前記第2の溝部は、前記第1の溝部より前記軸方向における幅が小さい、
請求項2または3に記載のステータ。
【請求項5】
前記沿面距離は、複数相の前記コイル線に印加する電圧が大きいほど長くなる、
請求項1に記載のステータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ステータコアとステータコイルとを電気的に絶縁するインシュレータを備えたステータが記載されている。この特許文献1に記載されたステータにおけるインシュレータの外径側には、三相のそれぞれのコイル線を周方向へ誘導する誘導溝がステータの軸方向に並んで3つ形成され、当該誘導溝に三相のコイル線がそれぞれ配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5166566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1におけるインシュレータおいて、ステータの軸方向に並んだ誘導溝に三相のコイル線を配置し、例えば当該コイル線に高電圧を印加した場合には、誘導溝に配置されたコイル線同士の距離が近く、当該コイル線同士の絶縁を確保できないおそれがある。すなわち、特許文献1におけるインシュレータにおいては、印加する電圧に応じたコイル線同士の沿面距離が考慮されていない。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、コイル線に高電圧を印加した場合であっても、コイル線同士の絶縁を確保できる可能性を高めるステータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、円環状のステータコアと、当該ステータコアの径方向内側に形成された複数のティースと、複数の前記ティースを覆う円環状のインシュレータと、前記インシュレータを介して複数の前記ティースに巻回された複数相のコイル線と、を有するステータであって、前記インシュレータには、当該インシュレータの径方向外側で複数相の前記コイル線のそれぞれを前記ステータの軸方向に所定の間隔を空けて並んで配置させるとともに、複数相の当該コイル線を周方向に取り回すための第1の溝部が形成され、前記所定の間隔は、前記第1の溝部に配置された複数相の前記コイル線同士の絶縁を確保するための沿面距離が設けられることにより形成される。
【0007】
すなわち、ステータは、ティースを覆うインシュレータを有し、当該インシュレータには、径方向外側で複数相のコイル線のそれぞれをステータの軸方向に所定の間隔を空けて並んで配置させるとともに、複数相の当該コイル線を周方向に取り回すための第1の溝部が形成されている。そして、所定の間隔は、第1の溝部に配置された複数相のコイル線同士の絶縁を確保するための沿面距離が設けられることにより形成される。このように、コイル線同士の絶縁を確保する沿面距離が設けられることにより、例えばコイル線に高電圧を印加した場合であっても、コイル線同士の絶縁を確保できる可能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態におけるステータの斜視図である。
ステータを上面視した図である。
インシュレータを説明するための斜視図である。
インシュレータを上面視した図である。
第1インシュレータにおける第1の溝部および第2の溝部を説明するための図である。
第2インシュレータにおける第1の溝部および第2の溝部を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここでは、図を参照しつつ、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
(1)ステータの構成:
(2)他の実施形態:
【0010】
(1)ステータの構成:
図1および図2は、本実施形態におけるステータ1を示す図であって、図1はステータ1の斜視図を示し、図2はステータ1を上面視した状態(図1における紙面上側から視た状態)を示す図である。図1および図2に示すステータ1は、当該ステータ1の内径側に配置されたロータ(図示せず)と共にモータを構成する。ステータ1が適用されるモータは、電動機として用いられてもよいし、発電機として用いられてもよいし、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えたモータ・ジェネレータとして用いられてもよい。例えば、ステータ1は、電動車両やハイブリッド車両のモータに適用され、当該モータは、走行用の駆動力を生成する電動機として機能すると共に、回生トルクで発電を行う発電機として機能する。あるいは電動車両の熱マネージメントシステム用の水ポンプに適用され、冷却水供給用機器として機能してもよい。なお、本明細書においては、ステータ1の軸(中心軸)に沿った方向を「軸方向」と称し、軸に垂直な方向(ステータの半径方向)を「径方向」と称す。また、径方向における軸側を「径方向内側」と称し、径方向における軸と反対側(軸から離れる側)を「径方向外側」と称す。さらに、軸を中心とした円の周に沿った方向を「周方向」と称す。
(【0011】以降は省略されています)

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