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公開番号
2025035227
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023142141
出願日
2023-09-01
発明の名称
電動ポンプユニット
出願人
カヤバ株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
F04B
53/08 20060101AFI20250306BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】制御部の冷却効率を向上させる。
【解決手段】電動ポンプユニット105は、電動ポンプ100を備え、電動ポンプ100は、ポンプ部10、モータ部20、及び制御部30を収容するハウジング40と、を有し、ハウジング40は、吸込ポート45と、ハウジング40の外周面から突出し、駆動シャフト1の軸方向に延びる軸方向壁49と、モータ部20と制御部30とを仕切る仕切り部42と、を有し、仕切り部42には、仕切り部42を貫通して形成されポンプ部10に吸い込まれる流体が通過する冷却通路48と、冷却通路48の入口と出口である二つの開口部48aと、が形成され、軸方向壁49は、駆動シャフト1の周方向において、冷却通路48の二つの開口部48の間に形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電動ポンプユニットであって、
電動ポンプと、
前記電動ポンプが収容される収容部を有する被取付体と、
前記電動ポンプと前記収容部との間に形成され流体が流れる空間と、を備え、
前記電動ポンプは、
流体を吐出するポンプ部と、
駆動シャフトを回転させて前記ポンプ部を駆動させるモータ部と、
前記モータ部を制御する制御部と、
前記ポンプ部、前記モータ部、及び前記制御部を収容するハウジングと、を有し、
前記ハウジングは、
前記空間の流体を前記ポンプ部に流体を導く吸込ポートと、
前記ハウジングの外周面から突出し、前記駆動シャフトの軸方向に延びる軸方向壁と、
前記モータ部と前記制御部とを仕切る仕切り部と、を有し、
前記仕切り部には、前記仕切り部を貫通して形成され前記ポンプ部に吸い込まれる流体が通過する冷却通路と、前記冷却通路の入口と出口である二つの開口部と、が形成され、
前記軸方向壁は、前記駆動シャフトの周方向において、前記冷却通路の前記二つの開口部の間に形成されることを特徴とする電動ポンプユニット。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電動ポンプユニットであって、
前記軸方向壁は、前記周方向に離れて前記空間を二つに隔てるように一対設けられ、前記一対の軸方向壁により前記冷却通路の前記二つの開口部が隔てられることを特徴とする電動ポンプユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の電動ポンプユニットであって、
前記ハウジングは、二つの前記吸込ポートを有し、
前記被取付体には、前記空間に連通し前記空間に流体を供給する供給通路が形成され、
前記ハウジングは、前記供給通路と前記供給通路に近い前記吸込ポートとの間に形成され前記駆動シャフトの周方向に延びる周方向壁をさらに有し、
前記周方向壁は、前記供給通路から前記供給通路に近い前記吸込ポートへの流体の流れに抵抗を付与することを特徴とする電動ポンプユニット。
【請求項4】
請求項1に記載の電動ポンプユニットであって、
前記ハウジングは、二つの前記吸込ポートを有し、
前記被取付体には、前記空間に連通し前記空間に流体を供給する供給通路が形成され、
前記軸方向壁または前記軸方向壁と前記収容部の間には、流量調整部が形成され、前記流量調整部を通じて前記供給通路から遠い前記吸込ポートに流体が導かれることを特徴とする電動ポンプユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動ポンプユニットに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユニットハウジング内にポンプ、ポンプ駆動用電動モータ、およびモータのコントローラが組み込まれている電動ポンプユニットが開示されている。コントローラは、コンデンサなどの電子部品が実装された基板を有し、ユニットハウジングに収容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-112302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような電動ポンプユニットでは、駆動時にコントローラの電子部品が発熱し、熱がユニットハウジングに伝達される。ユニットハウジングが外気により空冷されることにより、コントローラ(電子部品)が冷却される。特許文献1に記載のような電動ポンプユニットでは、このように空冷によりコントローラが冷却されるため、コントローラの冷却効率を向上させる余地がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、制御部の冷却効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電動ポンプユニットであって、電動ポンプと、電動ポンプが収容される収容部を有する被取付体と、電動ポンプと収容部との間に形成され流体が流れる空間と、を備え、電動ポンプは、流体を吐出するポンプ部と、駆動シャフトを回転させてポンプ部を駆動させるモータ部と、モータ部を制御する制御部と、ポンプ部、モータ部、及び制御部を収容するハウジングと、を有し、ハウジングは、空間の流体をポンプ部に流体を導く吸込ポートと、ハウジングの外周面から突出し、駆動シャフトの軸方向に延びる軸方向壁と、モータ部と制御部とを仕切る仕切り部と、を有し、仕切り部には、仕切り部を貫通して形成されポンプ部に吸い込まれる流体が通過する冷却通路と、冷却通路の入口と出口である二つの開口部と、が形成され、軸方向壁は、駆動シャフトの周方向において、冷却通路の二つの開口部の間に形成されることを特徴とする。
【0007】
この発明では、電動ポンプの駆動時に制御部の電子部品で発生する熱が仕切り部に伝達される。仕切り部には冷却通路が形成されるため、冷却通路を通過する流体によって仕切り部が冷却されることにより、制御部が冷却される。このように、ポンプ部に吸い込まれる流体を利用して制御部を冷却することで、制御部の冷却効率を向上させることができる。さらに、軸方向壁により、ハウジングの外周面に沿って流れ吸込ポートに導かれる流体の流れが阻害されて冷却通路に導かれる流量が多くなるため、制御部を効率的に冷却することができる。
【0008】
また、本発明は、軸方向壁は、周方向に離れて空間を二つに隔てるように一対設けられ、一対の軸方向壁により冷却通路の二つの開口部が隔てられることを特徴とする。
【0009】
この発明では、軸方向壁により空間が二つに隔てられるため、一方の空間から他方の空間には冷却通路を通じて流体が導かれる。よって、冷却通路に導かれる流量がより多くなるため、制御部を効率的に冷却することができる。
【0010】
また、本発明は、ハウジングは、二つの吸込ポートを有し、被取付体には、空間に連通し空間に流体を供給する供給通路が形成され、ハウジングは、供給通路と供給通路に近い吸込ポートとの間に形成され駆動シャフトの周方向に延びる周方向壁をさらに有し、周方向壁は、供給通路から供給通路に近い吸込ポートへの流体の流れに抵抗を付与することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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